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書く習慣1ヶ月チャレンジ Day20 これまでで1番の後悔

「これまでで1番の後悔は何か」が今日のお題である。そもそも後悔とは何だろうか。

後悔とは、してしまったことを後になって悔やむこと。

コトバンク 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について

漢字そのままの意味だった。
過去の自分の行為や出来事を現在になって悔やむことを後悔というのなら、正直に言って、私は後悔していることはない。

でも、反省はある。

反省とは、
① 自己の過去の言動についての可否、善悪などを考えること。自分の行為をかえりみること。

コトバンク 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について

過去の自分の行為や出来事をかえりみて、
「ああすればよかった」と思うことはある。もう少しちゃんと勉強しておけばよかったとか、あの時早くやめておけばよかったとか。いくらでも出てくる。でも、これは後悔ではなく、反省だ。

なぜか。
それは、過去の自分は間違いなく、その時一番優先的な行為をしていたと断言できるからだ。一番するべき行為をしていたなら、それを後から否定するのは無理があると思う。

エティエンヌ・ボノ・ド・コンディヤックは『論理学 考える技術の初歩』という本で、こう述べている。

我々は、我々の身体構造からの帰結としての欲求を持たない自由はない。だから、欲求が我々に仕向ける行動をしたくない気持ちになる自由もない。

エティエンヌ・ボノ・ド・コンディヤックは『論理学 考える技術の初歩』

つまり、自分が現実に行ったことは、その時の一番強い欲求を叶えたものだと言える。
私の場合、その時は遊びたかったから、遊んで勉強しなかった。遊びがその時の一番強い欲求だった。

具体的にいうと、私は高校生の時、通信教育の塾に入っていたのだが、勉強するはずの時間にひたすらパソコンでアニメばかり観ていた。親はパソコンで塾の宿題をしていると思っていたのだろうが、実際にはパソコンで名探偵コナンばかり観ていた。これを今思い出して、あの時ちゃんと勉強しておけばよかったと思うのは、少し馬鹿らしい。

なぜなら、どう考えてもその時の私は、勉強よりコナンを魅力的に思っていたはずであって、コナンを観ないという選択はできなかったと思うからである。
私は高校に上がるまで、アニメはおろかテレビもまともに観たことがなかった。それが、急にパソコンを与えられ、自由に使って良いと言われたら、一番好きなことに使うに決まっている。だから、その時はそうすることしかできなかったのだ。ただ、コナンを観る時間を勉強に当てていれば、もっと良い大学に入れたかもしれないと反省はしている。
でも、その時にコナンを観たことは後悔していない。勉強せずにコナンを観まくったことでコナンを好きになって、クラスでコナン大好きキャラだと認知され、友達とコナンの映画を見にいくことになって、楽しい思いをしたからである。
その行為に良い面も悪い面も両面あるので、後悔ではない。


同じように、自分が現実に行わなかったことも、その時の一番強い欲求を叶えたものだ。
やめたいのにやめなかったのは、実はちゃんとやめない理由があり、やめないことが一番の強い欲求だったからそうしたにすぎない。

具体的に言うと、中学の部活動で私は運動部に所属していた。人間関係に悩んでいて居心地が悪く、私はずっとやめたいと思っていた。でも、結局引退まで続けた。なぜだろうか。
それは、部活をやめると内申点に傷がつき、高校受験の時に不利になる恐れがあったからである。他にも、筋力がつくからとか、足が速くなるからとか、利点もあった。それを総合して、やめない方がいいと深層心理で判断したから、結局やめなかったのだ。
部活をやめないことで、精神はすり減ったが、内申点や体力は得られた。やめなかったことに良い面も悪い面も両面あるので、後悔ではない。

過去の自分と今の自分は別人だから、今の自分が過去の自分の行為を後悔するのは、ちょっとアンフェアだ。置かれている状況も違うし、思考も変化したから違う。昔の失敗があるから今の自分がいるのは間違いないので、失敗したとは思っても後悔してはいない。


それでも、強いて言えば、
1番の後悔は、若いうちに読書の習慣をつけなかったことである。
小学生や中学生のうちから、本を読んでおけばよかったと思う。それにより、防げた失敗はたくさんあるだろう。
読書によって考える力が身について、気分や感情で物事を判断しないようになったかもしれないし、
読書によって読解力が身について、国語や現代文の要旨をうまく掴めるようになって、成績が良くなったかもしれないし、
読書によって古今東西の優秀な先生方から多くのことを学んで、若いうちからより良い価値観が醸成されたかもしれない。

「なんでもっと本を読まなかったんだー!」と心の底から反省しているが、もうそれは仕方がないことだ。
だから、これからたくさん本を読むしかない。

後悔を放置せず、その教訓を今に生かしているなら、それは後悔ではないと思う。反省だ。
だから、もしこれから後悔することがあったとしたら、まだきちんと反省してきれていないと疑った方がいい。気をつけよう。

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