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息子の通う園で、保育士さんになってみた。


子どもが生まれてから、わたしの中で尊敬度が爆上がりしたプロフェッショナル…それは、保育士さんです。

「わが子が大きくなったら、保育士さんになってみたいかも」

そう思ったこともあるくらい、その役割の大きさに感動し、もう存在がありがたすぎて保育士さんを見るたび拝みたくなります。


と、憧れのまなざしを向けつつ、実際の大変さを思うと腰が引けてしまうわけですが…

息子の通う保育園で「1日保育士体験」の案内をもらったので、この機を逃すまいと、お試し保育士さんをやってみました!

目的は、大きくふたつ。

①保育士さんの仕事を体験する、実際に見てみる
②上の子の保育園でのようすを観察する

あとは、下の子を一時預かりで園に預けてみるという目的もあったり

職業体験なんてめったにできないので、わくわく。


当日の朝、すこしそわそわ…する暇もなく、上の子と下の子、そしてわたしの準備をすませ、息子ふたりを連れて家を出発しました。

(ふたりとも保育園になったらこれが毎日なの!?という驚きと、一抹では収まらない不安を感じた…)


登園して、まずは

大荷物を抱え、保育園に到着。そこではもう、息子のクラスの先生が水遊び用ビニールプールに水張りを始めていました(仕事が早い)。

最初に、下の子を一時預かりの先生に引き渡します。

いっさい嫌がる様子を見せずに、保育士さんに抱っこされる下の子。前にも思ったけど、やはりたくましい。ここで下の子はいったんお別れ。

上の子と手をつなぎながら、年少さんのお部屋に向かいます。


おおよその1日の流れ

忙しくて時計を見る暇がなかったので笑、時間はざっくりになりますが、だいたいこんな感じ。

~10時 お部屋で遊ぶ
~11時 プール準備・遊び
~12時 別のお部屋で遊ぶ
~13時 昼食
~15時 昼寝
起床後 おやつを食べ、お部屋で遊ぶ


保育士体験をして、気付いたこと

1.場づくりの大切さ

着いてすぐ、先生から「この時間になったら片づけを始めて、プール遊びをします」と言われました。

「じゃあ、おもちゃを片付け終わったあとは、すぐにプール遊びなのかな」とわたしは思っていました。

ところが、片付けが終わったあとに始まったのは、絵本の読み聞かせ。

その活動をはさむことで、先生の近くに子どもたちが集まるように、意識を向けてもらえるようにしていました。(ただ「集まってー」とか言っても、聞かないですもんね…)

先生が絵本を読み終え、すこし落ち着いた雰囲気になったところで、みんなそろってプールに入る準備を始めました。


また、昼食時にも同じようなことが。

ひとりの先生が給食を部屋に運んでいるとき、もうひとりの先生は椅子に座って待っている子どもたちに手遊びのうたを歌ってあげていました。

ここでも食事前の落ち着いた雰囲気づくりがされていました。元気いっぱいの年少さんたちの意識を全てかっさらう先生、その技能に感動。


場をうまくつくり、活用することで、子どもたちはスムーズに次の活動にうつることができている
ようでした。

それにしても、先生方の場面の切り替え、場の雰囲気作りはホントにすごい。思わずわたしも、子どもたちと一緒になって先生に注目していました。


2.なるべく自分でできる仕組みになっている

プールの準備をする際、先生方が補助しつつ、なるべく各自でやるような仕組みができていました。

全部自分でできるわけではないので、仕上げを先生が手伝ってあげる感じ。支度が遅れている子には、「早く」と急かす言葉を使うことなく、多めに手を貸してあげていました。


さらに、お昼ごはん前のテーブル拭きも当番制で子どもたちがやり、お弁当やコップの準備と片付けも各自で行っていたことに驚きました。給食前後のルーティンとして組み込まれているようです。


家では甘えてやらないのか、そもそも親がやる機会をあげていなかったのか…

自分のことを自分でできるような環境になっているか、家でも確認してみようと思いました。


3.子どものルールを勝手に変えない

数人で遊んでいるところに、一緒に遊びたくなったAちゃんが「いーれーてー」と言ってきました。

「だーめーよー」と言われ、Aちゃんは断られます。

わたしだったら「仲間に入れてあげようよ」と子どもに言ってしまう案件。

ところが先生は「Aちゃんが入れてって言ってるけど、だめかな?」と、子どもたちに確認していました。

「だめ」と返答があれば、「今は一緒に遊べないみたいだから、あっちでブロックしようか」と言って別のことで興味を誘い、Aちゃんを連れて行きました。


先生は、「仲良く遊ぶ」を押し付けることなく、子どもたちのルールを見守りながら手助けしていました。

仲間はずれにしているというより、タイミングが合わなかったから断られてしまったといえる本件。

「いつも仲良く遊ぶこと」が必ずしも正解ではなく、大人が理想やルールを強制しすぎないよう気をつけなきゃなぁと気付かされました。


そしてお帰りの時間

いつも迎えに行く時間になるころ、下の子が疲れたのか、ぐずり始めたというので、体験終了。

上の子としては、もうすこし遊びたいと不満そうだったのが申し訳ない。めったにない「下の子がいないママと遊べる時間」を楽しんでくれていたようでした。

にしても、子どもたちと一緒に遊んだら夕方にはヘトヘト。今のわたしには保育士さんは1日でおなかいっぱいかもしれん…


まとめ

保育士さんから見たら「当たり前のこと」かもしれませんが、知らない人間から見たら、すごいなぁと感心することがたくさんありました。

自分が働いたことのない分野の職場に行き、そこで働くひとの様子を見ることがとても良い刺激にもなりました。その職場らしいやり方なり技能が、新鮮だったり、勉強になったり、ありがたい経験をさせてもらいました。


ということで。
1日保育士体験では、上の子の園での姿を見て、下の子の保育を試し、保育士さんの仕事を知って、「保育園ってありがたいわぁ」と再確認する機会になりました。

保護者と園との信頼関係を高める効果も期待できるのかな。

とってもおススメですので、もし機会があれば、ぜひ参加してみてくださいね。


それでは、よい1日を。

ごきげんよう



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