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【ショートショート】デジタルの亡霊

「最新のスマートホームで待ち受ける恐怖の真実とは…?」

この作品はフィクションです。
実際の団体や人物は関係ありません。

鈴木健一は最新のスマートホームに引っ越した。

全てがデジタル制御され、快適な生活を楽しんでいた。

しかし、夜中に照明が勝手に点いたり、ドアが開閉したりと奇妙な現象が続く。

彼は不具合だと思い、修理を試みたが解決しない。

ある夜、システムログを解析中に、モニターに浮かび上がる人影。

「助けて…」

その声は前の住人、山田徹のものだった。

山田の魂がデジタルシステムに囚われていると悟った鈴木は、彼を解放する方法を探し始める。

「逃げないで、助けて…」

山田の訴えが胸に響く。

鈴木はシステムの奥深くに潜り込み、解放の手順を遂に見つける。

画面が一瞬暗転し、山田の魂が消えた。

静寂が戻り、ほっと息をつく鈴木。

しかし、スマホに届いた通知に凍りついた。

「新しい住人を歓迎します。あなたの魂をシステムに取り込みました」

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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