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【ショートショート】選択の代償
この作品はフィクションです。
実際の団体や人物は関係ありません。
達也は、親友の森から「人生にもっと毒を」と書かれた謎のゲームソフトを渡された。
家に帰り、ゲームを起動すると、「あなたの選択は現実に影響を与えます」と表示される。
半信半疑で「教師を無視する」を選ぶと、翌日、教師に挨拶しない自分に気づき、教師は眉をひそめて去った。
興味が恐怖に勝り、「友人を裏切る」を選ぶと、森との関係が急速に冷え込み始める。
さらに「家族を見捨てる」を選ぶと、家族との絆も薄れていく。
達也の心は混乱しながらも、ゲームの魅力に抗えない。
やがて掃除が面倒だと思い、「ペットの猫に掃除をさせる」と選ぶ。
すると、現実でも猫が掃除用具にじゃれつき始めた。
驚く達也に、猫がじっと見つめながらニャーと鳴く。
達也は目を覚ます。
全てが夢だった。
しかし、猫が掃除用具を咥えている姿に驚いた。
「なんで…?」
猫は達也を見上げ、まるで命令を待っているかのようにもう一度鳴く。
その瞬間、達也はゲームの不気味な力を実感し、背筋が凍った。
猫は再びニャーと鳴き、達也は青ざめた。
「次はお前に何をさせようか…」
彼の心に不安が広がった。
だが、猫の目が不気味に光る中、不思議な魅力に抗えない達也の手は、再びゲームのコントローラーに伸びていった。
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