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デイジー

「黒猫」

俺は黒い。

みんな俺を見るとみな不吉だと逃げていく。

そんな俺を綺麗だと言った。

お前さんだけだった。

俺を見て綺麗だと言ってくれたのは。

お前さんは真っ白な肌で、華奢な体つき。

お前さんにはわるいが、少し病弱そうに見える。

もうちょっと肉をつけろ。肉を。

と言いたいところだが、

俺はそんなお前さんが好きだ。

華奢なのに、

しっかりとしたゴツゴツとした男を感じる手。

その手で撫でられると

俺は心地が良いと感じるから不思議だ。

ある時、木陰に寝そべっていると

お前さんに

「美学はあるか。」

と聞かれた。

お前さんは、

「人間じゃないから、美学なんてものはない」

と言われたが、それはちげーぜ。

俺にだって美学はあるぜ。

俺は、散歩をするのが好きだ。

自由気ままに、散歩をするのが。

俺は至って平和主義者だ。

でも、たまにだけどよ、

喧嘩もすることもあるんだぜ。

それは、俺の美学に反したとき。

俺は、俺の生き方がある。

それを、他の奴らが

小馬鹿にしてきた時にはもう、

止まんねーぜ。

俺の美学ってもんは、俺にしかない。

お前さんの美学は、お前さんにしかない。

ときどき凹凸がピッタリと

ハマるように気が合うときがあるかもしれねー。

けどよ、お前さんの美学は

お前さんのものなんだ。

ちったー、自信持ちな。

お前さんは、間違ってねーよ。

窮屈に感じることもあるかもしれねーけど、

それが、生きてる証ってもんだ。

本当に自由ならば、

他の奴らも、俺も、

とっくに死んでいると思うぜ。

そして、ちょっと苦しいくらいが、

生きているってもんだぜ。

俺は、ファインダー越しに目が合ったとき

この想いが伝わってくれよ。

と思いながら、

華奢な太ももに耳を寄せ

眠りについた。


AIで作曲しました。
よろしくお願いします。

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