孤独を愛して20年、ピンプリ初体験

私は一人が好きだ。

一人の時間がないとストレスで気が狂いそうになるタイプである。

一人が好きになったのは、おそらく中学生のクラス替えで仲の良い子と同じクラスになれなかったことがきっかけだろう。

仲の良い子がいなかった私はとりあえず優しそうな子が多めのグループにくっついて行動していた。
しかし次第に面倒くさくなり、一人で教室の隅っこで本を読むタイプの女の子になった。

この「隅っこで一人で本を読んでいるタイプ」は高校生になっても抜けきらず、むしろ一人行動は加速した。

高校生で一人カラオケと一人映画、一人ファストフード、一人牛丼屋をすべて制服姿で体験した。

初めての一人映画に関しては学校帰りにバスに乗って映画館に行ったのだが、同じバスに同じ高校の男女カップルが乗っていてひやひやしつつも冷静を装っていたのが心に残っている。

高校を卒業してからは一人で日帰り旅行にも行った。

もう一人でできないことはおそらくないし、誰かと行動を共にするのが疲れるので一人の方が良いという境地まできてしまった。

この世に生まれて20年ちょっと。

「ぼっち」は完全に板についた。
と思ったのだが…

先日あらたなぼっち行動を経験した。

それが『ぼっちプリクラ』である!!!

先日会社を辞めることを決めた私。
「この制服を着るのもあと少しか…。プリクラをとろう!」

そんなわけで会社帰りにはじめてピンプリなるものを撮ってきた。

ピンプリどころかプリクラが3年ぶりだったので、人に見られないかという羞恥心よりもわくわくが買っていた。

ほら、プリクラって友達と撮ると恥ずかしくてポーズとか控えめにしちゃわない?私だけ?
あとセンスないからほとんど落書きに手を出さないし。

というわけでいざ、ドンキの中のゲームセンターにあるプリクラ機の一番奥の機械で撮影をした。

運よく学校帰りのJK達はおらずプリクラに詳しくない私は純粋に恥ずかしいので一番奥にした。

これがミス😵

そのプリクラ機、外にいる時間がとにかく長い。

お金を入れてから説明が始まるのだが謎にエモい動画がながれ続ける。
しかもとばせない。
そして人数選択にもちろん一人はない。

はやく撮影させてくれ…。

なんとかエモ動画が終わり撮影に入った。

一人なのでど真ん中を陣取りキメ顔をした。
ポーズも思いっきりとったし写真も自分の顔がいいものを選べるのだから撮影に入れば楽しくてしょうがなかった。

いつもは遠慮していた落書きも思いっきり楽しみ、シールができあがるまでの待ち時間は少しもどかしかったが高揚した気持ちでドンキを後にした。


ついにピンプリを体験してしまった私はもう何も怖くないという無敵状態になっていた。

誰かといるのも楽しい。

でも一人が楽しすぎてぼっち8割、友達や家族2割くらいで生きていきたい今日この頃。

自由っていいよね。

本日のぼっち飯。






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