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チェインフェリス-幸せの再定義#15

売上は引き続き高い位置をキープしていた。そして社員はのモチベーションも最高潮まで高まっていた。
一方で、ここ数年で会社の売上が伸びていることに関して怪しまれるようになった。なぜチェインフェリスの記事がそこまでPV数が伸びるようになったのか。なぜ掲載されたインタビュー記事の有名人が次々とスキャンダルに巻き込まれるのか。
警察はスキャンダルなどが起きているうちには動くことができなかった。しかし、赤城俊樹が交通事故で亡くなった。数ヶ月前に記事に掲載されていた有名女優だ。警察が操作したが、車の不良によるもるものとなったが、なぜ不良になったかはわからない。

警察は事件の一部しか調査はしていなかった。その代わりある週刊誌記者がこの問題の裏を調査するようになる。『小出泰佑』という男性だ。彼は元々Webのメディア企業にいたが、社会の問題を解決できるのは週刊誌ではないかと思い入社。しかし、週刊誌における芸能事務所のゆすしが発覚。それ以降はフリーとして週刊誌の記者を行い、1番高値で買ってくれる会社に売っている。急成長しているWebとして異変を感じたことにより、今回の取材を決意。そして小出の相棒である情報屋『長尾』から情報を得ていた。

「長尾さん例の件ですがどうでしょうか」
「チェインフェリスね。あまり情報がないんだよな」
「そうですよね、、、」
「うっそぴょーん。ビッグニュースがあります
 幸せを大事にしているんですよ。あの会社は」
「知ってますよ。それは」
「幸せの裏には何があると思う?
 例えば毎日A5ランクの肉を食べていたら、A5ランクの美味しさ
 わからないよね」
「確かに」
「まずい肉。要するに不幸を感じなければならない」
「その不幸を作っているって?そんなことある?行き過ぎだよ」
「長谷川っていう人がいてね、、、怪しいんだよ
 不幸を作っている人なんじゃないかって」
「調べて下さい」
「お金は張りますよ」

引き続きチェインフェリスは企業として高い評価を得ていた。また、国内だけではなく海外からの評価も高まっていた。

「本日のゲストは髙橋雄大さんです」
拍手喝采で登場。

「本日は世界50カ国に放送をされており、同時翻訳をされております。チェインフェリスは現在5ヶ国語で翻訳してます。」
カメラの数は20台ほどある中でプレゼンがはじまった。

「さて本日のテーマはチェインフェリスの企業文化でもある『幸せ』はどのように捉えておりますか」
「そうですね。私達はメディアを通じて毎日幸せのシャワーを発信させていただいております。そこで幸せを何かを気づかない人は多くおります。そのときには何か挫折・不幸に出会ったタイミングでチェインフェリスに戻ってきてくれればと思っております。」
「では、今高橋さんは幸せでしょうか?」
「はい、幸せです。」

嘘をつくことに慣れた彼からすると、お手の物だった。

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