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チェインフェリス-幸せの再定義#14

引き続きアンチェインフェリスにおける悪の生成とチェインフェリスにおける幸福の生成により、メディアとしての価値は高まっていた。
妹に褒められて雄大の仕事へのモチベーションは高まっていた。
雄大チームは会社内だけではなく、メディア業界においても注目されるようになり、取材力・記事の企画力と両方の軸で評価された。

雄大のモチベーションは高かった。しかし、葛藤していた。自分のやっていることは本当に幸せを創り出すことに直結しているのだろうか。また、幸せって何かを迷っていた。

淳平に相談することにした。
「今の会社の状況どう思う?」
「かなりいいんじゃないのか?社員と雄大の溝もなくなってきたし、
 それに会社としての成長率は過去最高にまで達している。
 何か問題でもあるか?」
「いや、記事内容についてはどうかな」
「そうだな。この頃過去取材した連中がことごとくスキャンダルを
 起こしている。しかし、結果として記事を見る人はかなり増えている。
 これは、運が回ってきたんだろうな。頑張ってきて良かったよ」
「そうだよな。実は俺、、、、」
自分がスキャンダルを捏造していることを言おうと思ったが、そんなことを言ったら、会社が終わりになると思い辞めた。

雄大は罪悪感を感じた。しかし、少なくとも淳平が言ったように会社の業績は伸びている。そして幸せは増えていた。自分だけが罪悪感を感じるのであれば、このまま悪を生成し続けることをしよう。そう決意した。

そのまま会社の成長はし続けてついに日本1のPV数メディアになった。
社内ではパーティーのように盛り上がっていた。
会社からの取材は増え続け、TV出演などにも呼ばれるようになった。更に企業価値は国内Top10位に入るまでとなった。
社員は雄大のことを称賛し、会社への満足度は高まった。また、鈴木に関しては更に権力を伸ばしており、雄大をも超える権力を持っていた。

社会からの評価は高い。その嬢t街を維持するためにさらなる悪を実施しなければならなくなった。
「長谷川くん。次は古川にスキャンダルを組みたい」
「古川はダメです。メンバー全員震え上がって何もやらなくなる
 古川は芸能界のドンです。我らよりも強い悪です」
「じゃあ、誰を出す」
「先月言っていた女優の『鈴木真由』はどうでしょうか」
「いいね。1年前にインタビューしたから今仕掛けるのはありだ」
「承知いたしました。それでは恋愛関係のスキャンダルを
 しかけたいと思います。今若手俳優で売出し中の赤城俊樹に
 恋愛をさせたいと思います。彼も我々の組織の一員なので。」
「いや、待ってくれ。それじゃあもう弱くないか?」
「そうですか、、、?一番手っ取り早いかと思うのですが」
「そうだなあ、、、、、、、、、、殺害するか」
「いや、待ってください。それは危険すぎる
 そんな過激なことをしたら存在が危ぶまれます」
「でも、マンネリ化していくんだ。結局超えて行かなければならない。
 金は倍にする。やってくれ。いや、やれ。」
「承知いたしました。」

そして徐々に悪の度合いはま増していくことになる。

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