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【読書レビュー】コーチングの基本

こんにちは。オモワレです。
『コーチングの基本』というロングセラー本を読み終えました。
一言でお伝えすると、「コーチングに関係なく成長に興味がある人は一度は読むべき間違いない良書」でした。
前半はコーチングのいろはについて丁寧に説明されており、それだけでも個人的には勉強になる内容でしたが、後半の事例パートを読んだら「こうやって人は成長するんだ」「自分の発想がいかに限定的か」を強く感じることができると思います。

そこで今回は本書について簡単な内容&大切なキーワードをお伝え出来たらと思います。

コーチングの基本とはどんな本?

COACH A(コーチ・エィ)という会社の代表が執筆した本で、コーチングの心構えから実際のコーチングの進め方まで網羅的に書かれています。
網羅的に書かれた本はだいたいが参考書のように情報過多になってしまうので、読みづらかったり読み終えたあとに残る記憶が薄かったりしがちですが、本書は具体例と抽象の往復が心地よく、とても読みやすく理解しやすい。
そしてコーチングの手法以上に、どうやったら人は気づき成長するのかが分かる点がすごく価値を感じる一冊。
「成長の促し方を教える本」として売った方がいいんじゃないかと思うくらい。
「成長」というワードが好きな人に是非読んでもらいたいです。

前半:コーチとしての心構えと手法

コーチングの目的

コーチングを行う目的を簡潔にお伝えすると、
「クライアントに成果を上げ続ける人へと成長してもらうこと」です。
目的や目標を作ってそこに向かうという点ではコンサルティングと同じですが、目標達成に向かうアプローチが異なります。
クライアントを分析して課題解決につなげるコンサルティングに対して、自分自身で課題解決する力をつけようとさせるのがコーチングです。
一応補足しておきますがどちらが良い悪いなんてないです。
好きな方・その状況に適した方を選択すればよいと思います。

コーチが持つべき3つの視点

クライアントの成長を促すために、コーチングを実施する際に必要となる視点は3つあります。
・Possession(ポゼッション:知識・スキル)
・Behavior(ビヘイビア:行動)
・Presence(プレゼンス:考え方・信念)

これら3つの視点から何が目標達成の阻害要因(課題)になっているのかを常日頃がら考える。さらに「考え方を変えたら必要と思われるスキルが変わった」のように相互作用しているため、常にアップデートしながら捉えることが必要。
私はここに成長のヒントがあるのではと思います。

コーチングの心構え3原則

コーチングではマインドセットがかなり重要だと言われています。
自分自身で気づき、決意(納得)して、実行してもらう ことを重要視するコーチングでは相手に「やらせる」のではなく「自発的にやってもらう」ことで成長を促します。
自発的にやってもらうためには時にはテクニックも駆使しますが、大前提となる考え方をコーチ側が持っている必要があります。
つまり、相手の成長を促すには「技」よりも「心」が大事。
胸に留めておきたいキーセンテンスですね。

さて、その心の3原則は以下の通りです。
・双方向性
・継続性
・個別対応

授業やセミナーのような一方通行ではなく、自発的な思考や行動を促すために「双方向性」のある対話を心掛け、意欲の向上やズレの修正をするため「継続して」関わりながら、一人ひとりの特性に合わせた「個別対応」をしていく。
どれが欠けてもコーチングは機能しないと言われています。

後半:コーチングの実践編

事例紹介と思いきや「成長させる」ことの鍵が詰まっている

後半は事例を中心に前半で触れた内容をおさらいしながら、コーチングにより人の成長を促す声掛けや促し方を教えてくれます。

・「他責」→「自責」への思考返還はどうすればできる?
・発言のさらに奥にある「真意」をどう確認する?
・「言語化」による自己認識の強化を促すには?
・「目標」をどのように設定すればモチベーションが上がる?

などなど、正直コーチングの実践手法以外の情報が印象に強く残ります。
これらをさらに「Presence、Behavior、Possession」の視点からアプローチして結果にコミットしていくのです。
この詳細はぜひ本書を手に取って読んでいただきたいです。

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「Presence、Behavior、Possession」「双方向性、継続性、個別対応」
「他責から自責へ」
これらのキーワードを意識するだけで自分も変われるし、
自分が変われば周囲も変わる。
相手が変わってくれない(他責)のは自分が変われていないから(自責)。
自他ともに成長するためのヒントが詰まった良書です。

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