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響け雷鳴、轟け地鳴り、唸れ少女の咆哮【1600字の小説】
ベースを背負った少女が、道玄坂で人を避けつつ走り抜ける。
「遅刻遅刻〜」
今時、走る少女とぶつかっても、始まるのはラブコメでは無く、SNSへの晒しや警察沙汰だろう。
少女は目を見開いて、ケースの中で揺れるベースのチューニングペグを心配しながらも、走り抜ける。
汗が酷い。シャワーを浴びたいが、そんな時間はあるまい。
響け雷鳴、轟け地鳴り、唸れ少女の咆哮。まずは会場へ急がなければなら
ベースを背負った少女が、道玄坂で人を避けつつ走り抜ける。
「遅刻遅刻〜」
今時、走る少女とぶつかっても、始まるのはラブコメでは無く、SNSへの晒しや警察沙汰だろう。
少女は目を見開いて、ケースの中で揺れるベースのチューニングペグを心配しながらも、走り抜ける。
汗が酷い。シャワーを浴びたいが、そんな時間はあるまい。
響け雷鳴、轟け地鳴り、唸れ少女の咆哮。まずは会場へ急がなければなら