見出し画像

出身高校別の東大生の雰囲気

 前回の記事で周りの友人・知人の16タイプを考えていたところ、学生時代の記憶が結構蘇ってきた。最近連絡取っていない友人とも結構昔は馬鹿みたいに遊んだなと思う。東大時代はやたらと友だちが多かったので、人生の黄金期だったと思う。未だに交友関係の殆どがこの時代の遺産だ。

 さて、東大生が好む話題の1つは「出身高校」である。このようなカルチャーは早慶やその他の大学には見られない。外部の人間であっても東大生には出身高校の話を聞きがちだ。わかってTVを見ても、東大生には大体出身高校の話を振っている。

 東大生が出身高校の話を振られがちな理由は簡単で、有名高校の出身者が多いからだ。早慶レベルになると出身高校はかなりバラけるので高校トーク自体が難しくなる。ただし、1つ誤解がある。東大生の出身高校が偏っていると言うと普通は開成とか麻布を思い浮かべる。しかし、実は地方の方が偏りは大きい。岐阜出身の人は大体岐阜高校だし、茨城出身の人は大体水戸第一か土浦第一だ。地方公立出身というと無名校のように扱う人がいるが、これは単に地方高校に疎いだけで、地元では泣く子も黙る名門校であることがほとんどだ。

 今回は出身高校別の東大生の雰囲気を考えてみたい。

超進学校出身

 開成・筑駒・灘・桜蔭の4校が該当する。日本の進学校の中でもこの4校は飛び抜けており、当分の間抜かれる可能性は無いだろう。入試難易度は極めて高く、東大に入るよりも確実に難しい。超激戦の中学入試を勝ち抜いた雲の上の人間である。東大文系の場合、文科一類に合格者が集中していることが多い。これらの学校は入学時点で最初から東大合格が既定路線となっている。脱落式なのでかなりしんどいと思う。

 超進学校出身の人はなんだかんだ地頭が良い人が多い。特に現役組は顕著だ。MBTIでいうところのNT型が非常に多い。これが理由かは分からないが、垢抜けたイケメン風の人間はかなり少ない。エリート意識に凝り固まった人間や変わった人が結構多い。みんなプライドが高いのだが、恥ずかしいので隠している。

 超進学校に入るには凄まじい難易度の中学入試を突破する必要があるので、ヘリコプターマザーの割合が高い。少なくとも非常に教育熱心な家庭であることは間違いないだろう。幼少期から激しい競争社会をくぐり抜けているので、どこか擦り切れている人間ばかりだ。超進学校は裕福な家庭の人間が多いはずなのだが、あまりにも激しい競争社会で生きてきたので、育ちの良さそうな雰囲気の人が少ない。ボンヤリと高校受験で入ってしまった私はかなり面食らった。

 超進学校の人間は東大に入ってから強い。なぜなら東大という環境が「ホーム」だからだ。彼らにとって東大は中高の延長でしかなく、新たな挫折をする可能性が極めて低い。アスペルガー的なものですら、頭のいい人の社会の中で自分なりに泳ぐ術を会得している。これが最大の強みである。

首都圏の有名中高一貫校出身

 ここでは麻布・駒東・聖光・渋幕・女子学院辺りを指す。海城・浅野・渋渋・豊島岡は第一志望が少ないのでこのカテゴリに入るのか微妙である。

 鉄緑会の指定校になっており、中学受験で勝ち組とされるゾーンだ。東大生の中ではボリュームゾーンと捉えられることが多く、一番可も不可もないだろう。首都圏の有名中高一貫校出身者は超進学校のような異次元の擦り切れた感じはないが、やはり幼少期から激しい競争社会を生き抜いているのでそれなりにガツガツした人間が多い。

 MBTIで例えるとNT型とST型が混在している感じだ。そのため超進学校ほど強烈なエリート意識やアカデミック志向を持っている人間は少ない。垢抜けた外見の人間が多く、駒場キャンパスで陽キャムーブをしている人間がかなり多い。一般社会と比べるとSN軸はそこまで偏っていないが、TF軸はかなり偏っている。別学だからかもしれないし、競争社会のせいかもしれない。

 首都圏の競争社会はかなり激しく、超進学校ほどではなくても、これらの進学校に入るのは難しい。ただし、聖光や渋幕といったレベルの学校であっても超進学校に落ち、滑り止めとして入学していることがある。このレベルの生徒ですら中学入試で挫折しているのだ。首都圏中学入試の激しさを物語っている。

 首都圏の有名中高一貫校の生徒は一番裕福なイメージがある。実際に親も東大出身のエリートであることが多い。ただし、お坊ちゃん的な余裕がある雰囲気の人は少なく、どちらかというと外銀のようなパワーエリート風の金持ちが多い。実際に外資系に行っている人はこの辺りの学校出身が一番多いと思う。

 個人的には一番疎遠だった。超進学校の人は大体レベルも雰囲気も分かっているので安心できるのだが、この手の進学校は中学入試しかやっていないので、どういう奴らが行っているのかも分からないし、価値観もあまり分からなかった。ただ首都圏がホームであり、親もエリート階層であることが多いので、超進学校と同様に強さがあった。

首都圏の中堅中高一貫校出身

 芝・攻玉社・巣鴨・栄東・城北辺りが該当する。

 この辺りの学校は中学受験で花形であることが少なく、大抵の生徒は第一志望を落ちていることが多い。幼少期から競争社会にさらされた上に大きな挫折を味わっている群である。したがって中学受験コンプを引きずっている人間をしばしば見かける。ただし家が近い等の理由で入学している人もおり、彼らはむしろかなり余裕を持っている。

 MBTIで言うところのST型が多い。N型の人間はいない訳では無いが、少ない。競争社会と別学の影響なのか、やっぱりT型に偏っている気がする。S型の性質が強いからか、陽キャを超えてDQNに近い雰囲気の人物も良く見かけた。

首都圏の公立進学校出身

 ここでは日比谷・西・国立の都立御三家や、県千葉・浦和・翠嵐辺りの公立トップ校を指す。

 公立進学校の場合は大半が高校受験組であり、中学受験組が辿ったような厳しい競争社会とは無縁の生活を送ってきたケースが多い。その代わりに公立中学を生き延びてきたので、バランスの取れた優等生的なタイプが多い気がする。首都圏高校入試はのんびりしているので、公立進学校の生徒は上位校に落ちて泣く泣くというケースは少なく、普通に勉強していて地元のトップ校に進学したということが多い。東大文系の場合は文科一類に少なく、文科三類に進学するケースが多い。高校3年間では文科一類までは追いつかないのかもしれない。あと、最上位層は開成や国立附属に吸い取られるという事情もある。

 MBTIで言うとかなりバランスが取れている。別学の中高一貫校と違ってそこまでT型に振り切っていることはなく、NT・ST・NF・SFが満遍なくいる感じがある。社会性の無いNTのような人は公立小学校に馴染めないだろうから、中学受験で抜けてしまうのだろう。偏見だが、ESTJ率が高い。

 首都圏の公立進学校出身者はガツガツしたタイプがかなり少ない。あまり挫折経験もなさそうだ。東大に受かる頭がありながら、中学受験の激しい首都圏で競争に参加しなかった人間なので、当然といえば当然かもしれない。外資系に行っている人間は見たことがなく、周囲ではキャリア官僚になっている人が多かった。

 首都圏の私立中高一貫校に比べると、エリートの師弟はあまり見かけないにように見える。ただ、貧困家庭の出身者が多いわけでもない。普通のミドル家庭という感じだろう。鉄緑会のような場所ではほぼ見かけないので、大学に都立高出身者が多くて驚いた。

お坊っちゃま校・お嬢様校出身

 あまり認知されていないのだが、小学校受験で名門校に入り、そのままエスカレーターというケースの人がいる。暁星・雙葉・横浜雙葉といった学校が典型例だ。聖心や女子大附属もいる。筑附や学大附の内部生を入れてもいいかもしれない。個人的に雙葉は完全中高一貫校ではないので女子御三家に含めるべきではないと思っている。

 これらの小学校受験組は露骨に育ちがいい。乃木坂の生田絵梨花のような雰囲気の人もいる。家庭のレベルは中高一貫校と同等か、更に高いだろう。人生で一度も公立に通ったことがなく、隔絶された環境で生きてきたことになる。ただし、東大は偏差値社会であるため、この手のお坊っちゃま校・お嬢様校は無名校や中堅校という扱いを受けることが多い。ちなみに東大理三に無名校から受かる生徒は小学校受験組が多い。

 中学受験の難関校と違って小学校受験は地頭が問われない。ただその中でも生まれつき賢い生徒がおり、東大まで到達することがある。指定校以外から鉄緑会に入るには試験を受ける必要があるのだが、メンツは小学校受験組が多かった。

 なお、小学校受験組の学力上位層は小学校高学年の時に中高一貫校を受験するか内部進学するかで迷うケースが多い。上位校以外はわざわざ進学するメリットがないので、御三家を受けることが多い。私のクラスで中学受験をしたのは麻布中に行った1人だけだった。

 余談だが、東大の場合は競争社会にさらされるので男性の場合は育ちの良さが失われる。香川照之が妙に偉そうに見えるのがいい例だろう。将来の天皇陛下が東大に進学した場合、平民の下品なカルチャーに染められてしまう恐れがあると思う。高貴な方は高貴なまま生きてほしい。

首都圏の無名校出身

 東大には無名校出身の人間もいる。どこから無名校とするかは曖昧だが、中堅上位の学校よりも更に知名度が低い高校ということにしたい。

 無名校出身の人間は多くが中高一貫校の出身である。準備が間に合わなかったか、後伸びタイプだったか、激しい中学入試をさせたくなかったかというケースがほとんどだ。最近伸びている公立一貫校は私の時代はまだマイナーだったので、無名校出身と考えてもいいかもしれない。相模原中教とか九段中教といった学校だ。他にも中学受験で偏差値50くらいの学校からも東大合格者は出ていることがある。

 高校受験組の場合は無名校出身は非常に少ない。というのも15歳の段階では学力がある程度固まっているので、東大合格クラスの生徒は最低でも公立上位校に進学するからだ。都立の場合は東大合格クラスの生徒は都立御三家と戸山に若干まとまっている程度で、新宿や青山といった高校は1人か2人だ。

 ドラゴン桜の舞台となった龍山高校のようにガチの無名校から東大に合格する場合は大半が中学受験で芽が出なかったケースだ。6年間の間に学力が伸び、東大合格まで至る。12歳という年齢は学力で人間を振り分けるには早すぎる気がしてならない。

 余談だが、東大合格を最もコスパ良く実現するには公立中高一貫校が最強である。学費が安いし、環境が良いし、擦り切れた受験失敗組も少ないからだ。名門校に行くことよりも中高一貫校に行くことの方が大切なので、優れた選択肢と言える。余った学費で鉄緑会に行けば良い。最近はこのことに気が付いた家庭が増えており、公立中高一貫校の倍率は急上昇している。

関西の有名中高一貫校出身

 ここでは東大寺・洛南・甲陽・西大和・大阪星光学院などが挙げられる。関西の人口は首都圏の半分で、中学受験率も首都圏よりも低い。エリート家庭の割合も首都圏に比べれば少ないようだ。したがって関西の中学受験の競争は恐らく灘を除けば首都圏よりも緩い。

 関西の有名中高一貫校の出身者は文科一類に多い。関西は理系志向が強く、しかも京大があるからだろう。同じ有名中高一貫校ではあるが、関西の方が純朴な人間が多い。多分首都圏の方が競争社会が遥かに激しいからだろう。

 関西の中高一貫校出身者は首都圏に比べてMBTIで言うところのF型の人が多かった。灘を除けば極端にT型に偏った生徒は少ない。猫も杓子も競争に参加する首都圏に比べて関西の場合は裕福な家庭が私立中に行くものという風潮が強いのだろう。実際に関西は私立中に行く家庭と公立進学校に行く家庭はあまり交わらないイメージがある。

 関西の有名中高一貫校の出身者は首都圏のように激しい競争社会で擦り切れている訳では無い。ただ、マジメで優秀な人間が多い。わざわざ東大に来る関西人は地元でも飛び抜けて優秀なのだろうが、首都圏の中学受験競争があまりにも過剰である可能性も考えられる。

 もっともスパルタ進学校の割合は関西の方が多いだろう。例えるならば、首都圏の進学校の価値観が「競争」とすれば関西圏の進学校の価値観は「勤勉」である。したがって首都圏の価値観は妙に「チャラい」ところがある。首都圏の人間は「勉強以外に遊びもやってるぜ」アピールを好むが、関西人はそんなアピールをしないで黙々と努力するイメージである。

地方の有名中高一貫校出身

 ラサール・附設・広島学院・東海・愛光といった学校が該当する。

 地方は首都圏のような一斉参加型の中学入試は存在しない。成績優秀者は地元の公立進学校に行くのが普通であり、中学受験組は裕福か意識の高い家庭という扱いだろう。

 地方の有名中高一貫校の出身者は育ちが良さそうな雰囲気の人間が多かった。東京で言う私立小の要素が強いのだろう。地方では公立進学校の方が一斉型の競争要素が強いため、私立中を受ける層は首都圏ほどガツガツしていないのかもしれない。もちろんこれらの有名中高一貫校の難易度は高いのだが、東大合格クラスの生徒の場合は難なく合格するだろう。

 地方出身で桁違いに偏差値の高い人間は中高一貫校の出身者が多かった。やはり中高一貫カリキュラムは最上位層にとってかなり有用なのだと思われる。また、これらの学校は地元に上位校がない青天井の状態なので、桁違いの天才が生息していることが多い。

 好みになってしまうが、実はこのパターンの東大生が一番得なのかもしれない。中高一貫の良さ(環境が良い・才能が伸びる)を享受できる上に中学受験の弊害(性格が歪む)をあまり受けずに済むからだ。

地方の公立進学校出身

 このパターンの人間は非常に多い。首都圏中高一貫校に次ぐ大勢力だ。具体的には札幌南・仙台第二・水戸第一・松本深志・旭丘・岡山朝日・修猷館などその地域のトップに君臨する伝統校だ。

 地方公立の出身者は首都圏公立ほどではないが、純朴で擦れていない人間が多かった。ただし、彼らは地域でトップだったため、それなりにプライドは高い。また、超進学校と並んで変わった人間の割合もそこそこ高かった。大抵が地元中学では浮きこぼれており、高校でトップ公立に入っても文科一類の場合は学年で一番か二番というケースが多かった。

 MBTIで考えると、あまりT型に偏っている傾向はなく、バランスが取れている。ただしNT型の人は非常に多かった。首都圏のNT型は大体が超進学校で擦り切れているケースが多いが、地方公立のNT型はかなり純朴な人間が多く、知性のあふれる優等生という雰囲気だ。天才的に頭のいい人も多いが、特定能力の突き抜けは中高一貫校出身者の方が強く、天然物は養殖物に中々勝てないようだ。私の高校の中学受験組と高校受験組にも似たような差があった。

 地方公立出身者の場合、東大に出てきて一定の割合で苦しむ人がいる。あまりにも環境が変わるので当然だろう。周囲が頭のいい人ばかりでなおかつ競争が激しいともなれば、挫折する人間も多いだろう。西日本のスパルタ進学校のありがちな燃え尽きとは異なり、プライドが折れるという感じだろうか。

 地方公立の出身者は2パターンに分かれる。わが道を行くタイプと、競争社会に過剰適応するタイプだ。首都圏中高一貫校出身の東大生の親は地方公立から東大に来て挫折したというケースが良く見られた。周囲の友人を見ても、「中学受験が意味不明すぎる」と言っている者と「子供は絶対に開成に入れたい」と密かに考えている者に分かれている気がする。灘や開成の出身者が民間企業に入って丸くなっていくのに対し、地方公立の出身者はキャリア官僚になってますますガツガツしてきている気がする。

 なお、東大出身で社会で高い地位に就いている人間は地方公立出身者が多い。子供の頃は首都圏の難関私立中の界隈で回っていると思っていたので、意外だった。バランスが取れている人間が多いのだろうか。ただし外資系に行っている地方公立出身者は1人も見たことがない。大体が旧態依然とした堅い業界に行っている。

地方の無名校出身

 地方の無名校出身の人間もいる。多くは地元の公立進学校に入らずに中学校から無名の私立に入ったというパターンだ。地方では私立中自体がレアなので、無名校ということになってしまう。また、中には有名私立中や公立進学校の入試に失敗し、スパルタ私立進学校で努力してやっと入学したという者もいる。

 このパターンの東大生の場合、入学後に燃え尽きてしまうケースが多かった。頭のいい人ばかりの環境を体験したことがなく、猛勉強でエネルギーを消耗しており、なおかつ地方出身という三重苦だからである。文科一類では殆ど見かけなかった。地方出身者もほとんどが公立名門校の出身で、本当の無名校の人はかなり少なかった。

僻地出身

 地方の無名校に含まれなくもないが、分けて考えることにする。東大にはびっくりするような僻地の出身者も結構多い。同じ地方でも公立進学校が存在するのは県庁所在地クラスの都市だ。それ以下の小都市の場合はそもそも名門進学校自体が存在しないケースが多い。

 中には驚くような僻地の出身者も存在する。離島や限界集落の出身者も複数見かけた。一体どうやって勉強していたのだろうか。彼らは生まれながらの浮きこぼれであり、桁違いに優秀だ。入学時点で環境の激変を予測しているためか、東京に馴染めないタイプもあまり聞いたことがない。

 彼らの出身高校は地元の定員割れしている公立高校に行くケースもあれば、下宿や親戚の家に住んで県庁所在地の公立進学校に通うケースもある。いずれにせよ首都圏とはかけ離れた環境で勉強してきたようだ。

 私の友人の中に東北地方の農村出身の人がいる。中学受験も進学校とも無縁で、大卒すら少ない環境だったようだ。入学当初はやや不安だったが、その予想はすぐに裏切られる。彼のクラスにはなんと沖縄の離島出身の人がいたのだ。東大で「上には上がいる」を思い知る人間は多いが、まさかこんなところで負けるとは思ってもみなかったに違いない。

海外出身

 東大には海外出身の人もいる。要するに帰国子女だ。あまり知られていないのだが、東大には帰国入試もあるらしい。

 私はゴリゴリのドメスティック人間であり、彼らとはあまり接点がなかった。帰国子女を見ていると、正直東大生が100%知っているような基礎教養が欠けていることがあった。地頭的に東大ラインに達していないと思われる人物も見かけた。僻地出身の天才とは対象的だ。ただし、帰国子女は大抵がエリートの子弟であり、語学にも堪能であるため、就職先はトップクラスに良い。

 ただ、今後の日本のトレンドを考えると、一番将来性があるのは彼らかもしれない。最近の高学歴エリートは二世化・国際化・AO化・中高一貫化・首都圏一極集中化が進んでおり、海外帰りの東大生は外資系企業が一番欲しいタイプだろう。

 逆に凋落の象徴となるのは地方公立から自信満々で東大文一に進むような学生だろう。地方進学校は年々凋落しており、東大法学部も凋落している。彼らが好むキャリア官僚や日系企業は将来性が暗い。文系エリートは外資系か総合商社に流れているが、どうみても地方出身者が不利な業界だ。彼は次第に医学部にシフトしていくのだろう。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?