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おキャット様は、わたしの師匠かもしれない。

私はうつ持ちだ。

寛解した時もあったけど、再発してまた薬を飲んでいる。

数えてみれば、うつとはかれこれ6、7年くらいの付き合いということになる。

『今度こそ抜けたか?!』と思うときもあるけれど、

ちょとした隙を狙って奴らはやってくるだな、これが...。

温度が低くて暗い何かが、自分の周り360度方向からヒタヒタと近づいてくる感覚。


私にとって一番危険なのは早朝。

この時間に奴らに捕まると、その日1日はかなり面倒なことになる。

せっかく旦那とゆっくり時間を過ごせる日曜日ぐらいは遠慮して欲しいところだけど、

そんなことはお構いないしな奴らに脳内を乗っ取られてしまった私は

とても大きな罪悪感で胸が苦しくなる。

調子が悪くなると、埴輪みたいな顔して動かなくなってしまう私でも、

旦那はいつも黙ってずっとそばに一緒にいてくれるからだ。


彼が私にくれる暖かさを、私も彼に返せるくらいに大きく強くなりたいと思う。

一体いつになったらそうなれるのか、埴輪の私にはとてもそんな日が来るようにはとても思えない。

私も彼にたくさん何かを与えられる存在になりたいという気持ちと、

なかなか回復できない現状のジレンマで、

わたしの自己肯定感はいつにもまして急降下する。

鬱の時にありがちな、

「とにかくなんだかもう何もかも申し訳ないような気持ち」になって、消えたくなる。


脳のモードがこうなってしまうと、あとは全てが悪循環。

涙目になってる埴輪を見兼ねた旦那がこう言った。

「調子がよくない時は、猫になったつもりで時間を過ごすといいと思うよ。」


・・・ん?


それはなかなかナイスなアイデアないか?!


そう思った私は、Twitterに溢れる自由気ままなに生きている猫を眺め、

脳内で、おキャット様のエスプリを想像して時間を過ごすことを試みる。


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と、これが意外にも有効だった。


ちょっとふてぶてしいし顔で、人の邪魔なところで昼寝をしてる子とか、

用事があるときだけ擦り寄って来て、済んだらさっさと消える子とか

まぁ、好き放題に生きてる様子の猫の皆さん。

この子達は自尊心が低下することなんてあるんだろうか??


んー、・・・なさそうだな。笑


「自尊心? 何それ、美味しいの?」と、呆れた顔して鼻で笑われそうな様子に見え、なんとも愛らしい。

あー、おキャット様だったらこんな事で凹んだりしないな、とか

こんなことに馬鹿馬鹿しくて気にも止めないのかな、とか想像してるだけで

なんとなく気持ちの沈みが軽くなってくる。

悪い方へどんどん進んでいくループを断ち切ってくれる感じ。

これはいい発見だ!

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私は犬も大大好きなんだけど、

自己肯定感が低い時の対処法としては、おキャット様は最高かもしれない。

またうつモードが発動した時のために、

おキャット様から色々学ぶのは、私にはかなり有効かもしれない。


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