見出し画像

#017 metaverseで出会う人たち・雑感

以前少し書きましたが、私はSecondlifeというリンデンラボ社のサービスの中で遊んでいた時期がありました。
この時空も、いまでいうmetaverseっていうのかな。面白い場です。


metaverse?secondlife?

 私は少し遅れて2007年ぐらいからきっかけはリサーチのために遊び始めたのですが、新しい場所にいる人たちってなんか傾向が似ている気がします。新しもの好き?なのか? というかむしろ、新しいものにすべく、先取りしておかなくちゃという意思を持った人たちが、そこに来ていたように感じていました。

 新しいところに株屋さん!?

 始めたばかりの時は、なぜか株屋さんの方たちがすごく多かったんですよね。お話が上手で、スマートに情報のやりとりをしてくれる、大人と子供との欲を両方とも持った意欲的な人たちです。たぶん情報収集に来ているのだと思いますが、とにかく何でも試してみてそれを血肉の知識として持って帰ってゆく。そしてそれを新たな成果の糧とする。(そしてなぜか時々格言めいたことを言い放って去る(定番)w)というイメージがありました。 いまnoteに居てもそんな感じの方ちらほらいらっしゃいますよね。アンテナが新鮮な人たちなんだろうなと思い、尊敬します。

  海外のSLプレーヤー

 海外の方で多かったのは、教育機関の人、それからお仕事リタイアして新しい楽しみを見つけに来ている人、3D空間でいろいろな実験をしたい人と良く会いました。アメリカの人が多かったけど(リンデン社はアメリカの会社)、ヨーロッパをはじめ全世界の国の人たちと多く接触がありました。

   色々な人との垣根のない会話

少し話がずれてきますが、ヨーロッパやアメリカの人たちと話をしていたときに、よく話題になったのが、「自分が然るべき姿のアバターで存在していれば、階級を問わずに交流できる入口をつかむことが出来る」ということでした。これは意外と”はっ”としたことで、日本でも今では格差に関する話題がよく挙がりますが、根の深さと確定さ(不自由さ)からみるとずっとそれが濃い欧米の国々のひとには身に染みることなのかもしれません。

 ある日、ポーランド出身というアバターの男性と(アバターの男性と、というような表現は後々無視できなくなってきます。ジェンダーレスとくくってしまえば簡単ですが、そう言い切れない複雑な感情がアバターの中の人の中に在るケースは常識的に認識しておいたほうがベターです)、会話をする機会がありました。彼は「ポーランドのことを知っているかい?」と私に問い、ポーランドの国の歴史についておさらいの簡単講義をしてくれました。
知識として知ってはいたけれど、その国の人から話を聞くことはまた新たな経験になります。このような機会も普段の生活ではなかなかおまけ的に起こることではなくて、興味深い体験だなとプラスに思います。

「とにかく、
 ポーランドは踏みにじられてきた歴史があるんだ。何度も何度も」
  「確かに地理的にみると、大国同士の通り道の配置に位置しますね」
「そうなんだ。だからといって踏んでいいわけじゃない。でも何度も何度も立ち直ってきたんだよ。そんな強い国なんだ。」

ウクライナへの侵攻が起こったとき、その言葉を思い出して心が再び痛みました。ポーランドが難民受け入れ政策とその行動へ非常に積極的だったこと、さらにそれが現在はパンクして機能しにくくなっていること、彼らはいまどうしているのだろうか。

 どうしてここに遊びに来ているの?(一例)

 また、たまたまですが、同じポーランド出身の女性の方(アバター姿も女性だった)ともお話をしたことがあります。(なぜポーランド続きなのかは深堀したら面白そうです。前者との繋がりは全くありません。)

その方は文章を書くプロの作家さんで、物語を書き、本にし、それで生業を立てている方でした。「どうしてここに遊びに来ているの?」と伺ったら、「とにかく階級や年代、趣味嗜好を問わずにいろんな人間観察を出来るから」とおっしゃっていました。そして様々な人に積極的にインタビューをしまくっていました。その情報を糧にして彼女はまた作品を書くのだそうです。

その彼女と、自分の夢を細かく記録してストックしているんだと話をしたら、彼女がそれを「読んでみたい」というので、当時の翻訳ソフトに突っ込んで急いで日本語と翻訳の英語と並べてみてもらったことがあります。

それを読んだ彼女は、
「残念ながら日本語は読めないし、判らない。文字から想像することすらできない。とはいって、翻訳された英語は主語をあまり表(おもて)に書かない日本語の文章をそのまま翻訳すると、主語がちぐはぐになって、初見で読む人には英語であっても理解できない。読みたいけど、わからない。というのはお互いに不幸なので、せめて英語での意味の通る翻訳を表記して、日本語の文章も一緒に載せれば、読む人にも入口を与えられる。だからそれをすべきだ。」 と、アドバイスをくれました。 「確かに。」とその時に彼女にそう言った記憶があります。

そこで私はひとつだけ、翻訳をしたあとに主語の精査をしてもう一度もう少しましな状態に整えたあとに夢のお話の英訳を読み直してもらったところ、「これなら解るし読んでみたい」という感想がもらえ、さらにその話についていろいろな議論が展開出来たため、翻訳するだけでも間口が広がるということを実感しました。結果、いずれ夢記事を掲示する際に、少なくとも原文に加えて通じる英訳は付けようと決心するきっかけになりました。(そんなわけでここnoteでちまちまと翻訳テストがてら、記事を重ねてます。)

 丁度確かそれがコロナ騒ぎがはじまった初めの頃で、そのあとSecondlifeにインするたびに、彼女とあいさつをしたり、日々の生活のことを聞いたり、相談を受けたり、相談をしたり、しばらく交換日記のような日々が続きました。またほどなくして、生活リズムが変わったときに一度連絡が途切れてしまったのですが、今でも時々メッセージを残してくれています。当時新作のプロットを見せてくれたので、その作品はもう世にでているかもしれませんね。

今の様子はどんな感じ?

私の場合は、secondlifeは2007年ごろから遊びに行くようになって、いろいろな自由度もあいまって長く薄く遊び続けている場所ですが、ここしばらくは忘れていて、真面目に散歩も(ログインも)していませんでした。
(販売サイトでモノを(服やグッズ)買うことはありますが。)

つい先日、思い立って「また散歩でもしてみるか。。」とログイン比率が少し上がったところです。数回散歩でまわった感想は、

・プレイヤーの年齢層が上がっている。(これは全世界的にかな。)
・10年ぐらい前と同じことを同じまま続けている人・場所が意外と多い。
・新しいプレイヤーも増えている。過去プレイヤーとの温度差が大きい
・新しいプレイヤーのほうが賢く上手に使っている(気がする)。
・今後形を変えつつも引き継がれていきそうな雰囲気は確かにある。

総じて、「場」の認知自体はされている感覚を持ちました。

もうしばらく散歩を続けて、
新しいコト(現象)をまた見つけに行ってみましょう。

⇒そのほかの話題いろいろ・基本情報など参考記事リンク

今回話題には挙げませんでしたが、アダルト関連のコンテンツや、物品の販売システム、SNSへの連携や海外プレーヤの動きやトレンドなど、結構おさらいするにはいい時期かと思います。なんか面白いこと見つけたら、又書くかもしれません。今回はとりとめなく。

最後に参考記事を張っておきます。

--
↓リンデンラボのyoutube公式チャンネル

--
↓比較的最近の話題(3月)

----
日本人プレーヤーさんの丁寧なサイト。
いろんな種類の情報が参考になると思います。
トップ画面をリンクしても良いのですが、今回の話題の流れからこちらの入り口をリンクします。気になる人はそこからトップへ飛んで全容を見てみてください。すごく面白くて為になるサイトです。



※タイトル画像はサンドボックス(自由にものを置いたり制作をしたりできる砂場)に椅子と絨毯をひいて、作業中のポーズをとる私アバター1号

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?