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#150 肩甲上腕リズムを考えていく

日常生活動作やスポーツ動作の中で
多くの方がケガや痛みで悩むことがあるのが
肩関節ではないかと思います。

肩関節を動かしていく中で、
大切になる考え方に
肩甲上腕リズムというものがございます。

肩関節を動かすには、肩甲骨が動かないと
肩関節が最終可動域まで動かないと
言われております。

肩甲骨と上腕骨には関係性があり、
この関係性を
肩甲上腕リズムと呼んでいます。

肩甲上腕リズムとは、
肩甲上腕関節(上腕骨)と
肩甲胸郭関節(肩甲骨)の
動きが2対1で動くこと
をいいます。

肩関節90°外転を行うとき、
①肩甲上腕関節は60°、
②肩甲胸郭関節は30°
動くことになります。

この内訳が、
60°(肩甲上腕関節)と
30°(肩甲胸郭関節)となりますので、
2対1の関係性ができる流れとなります。

肩関節180°外転を行うときは、
①肩甲上腕関節は120°、
②肩甲胸郭関節は60°
動くことになります。

この内訳が、
120°(肩甲上腕関節)と
60°(肩甲胸郭関節)となりますので、
2対1の関係性ができる流れとなります。

肩関節はとても自由度の高い
関節になっておりますが
その分、筋肉や靭帯の硬さなどによって、
正常関節可動域を動かすことが
容易にできなくなってしまいます。

また、猫背や巻き肩、反り腰などの
姿勢異常の影響も色濃く受けてしまいます。

肩甲骨の位置異常である巻き肩のまま
肩関節を動かし続けてしまいますと
肩関節内の軟部組織や腱などを
傷つけてしまい、
やがて何十肩の状態に移行してしまう
恐れも考えられますので、
正常な肩甲上腕リズムの獲得は
もちろんのこと
姿勢異常も放置しないことを
お勧めします。

肩関節に関わる筋肉が
硬くなるということは、
そこの筋肉に負荷がかかってしまう
身体の使い方が身についてしまっているので
身体に優しい使い方を身につける、
再考することも大切になってきます。

肩甲骨の正しい位置や関節可動域、
肩関節にまつわる筋肉、
ゼロポジションなどは
下記の投稿も合わせて
参照していただければ幸いです。