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#141 関節可動域を考える~肩関節編~

ケガをしてしまった後の
リハビリテーションや
身体の状態のチェック方法の
ひとつとして用いられているものに
関節可動域がございます。

関節可動域表示ならびに測定法は
日本整形外科学会と
日本リハビリテーション医学会
により制定されたものになります。

これは、整形外科医や
リハビリテーション医だけでなく
医療、福祉、行政その他の
関連職種の方々も含めまして、
関節可動域を共通認識として
理解していくために制定されました。

柔道整復師や鍼灸師、理学療法士なども同じ
関節可動域表示ならびに測定法
となっています。

今回は、肩関節の関節可動域
綴っていきたいと思います。

肩関節の関節運動には
以下のものがございます。
・屈曲
・伸展
・外転
・内転
・外旋
・内旋
・水平屈曲
・水平伸展

肩関節の関節可動域は以下となります。
・屈曲(前方挙上):0~180°
・伸展(後方挙上):0~50°
・外転(側方挙上):0~180°
・内転 :0°
・外旋 :0~60°
・内旋 :0~80°
・水平屈曲 :0~135°
・水平伸展 :0~30°

上記の関節可動域に関しましては、
年齢、性別、肢位、身体の大きさ
などによる変動が大きいため、
正常値ではなく参考可動域
となっております。

身体の各関節には、
関節可動域を満たすための筋肉が
ついております。

参考可動域がフルにできない場合は、
筋肉が硬くなっていたり、
姿勢異常などが考えられます。

加えて、関節を動かした際に
痛みを伴う場合は
関節内外の筋腱、軟骨、軟部組織を
痛めている可能性も考えられますので、
注意が必要になります。

以前よりも関節が動き方や
範囲が変わってきたり
悪くなってきているときは、
何らかの身体の異常が
出る前触れとも言えますので、
普段から関節の動き方や範囲に
気を配っていただけると幸いです。

今回綴った肩関節に関わる
筋肉に関しましては、
こちらの投稿も参照していただけると
幸いです。