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ribenseijin
有線のイヤホンのコードを伸ばす
「少し癖のついたイヤホンのコードをそろえて伸ばす」という行為は何故あんなに素敵なのだろうか。
僕は最近、もっぱら便利な無線のイヤホン(とごく稀に自宅でヘッドホン)しか使わなくなったので、有線のイヤホンを持ち歩いている人を見かけると新鮮味を感じる。
今日の帰り道も、歩きながらイヤホンのコードを揃えている人を見かけた。
長さ50㎝程の少し長めのイヤホンをぴちっと揃えてから、耳に装着するという一連の流れを見るのが好きだ。
あまり言うことを聞いてくれそうな、癖のなかなか取れないイヤホンをなだめる母性のようなものを感じているのか。手先を使って作業をする「ものづくりの鑑賞」的要素が好きなのか。コードが揃っていく様子そのものを見ているのが気持ちいいのか。
今日いくつか仮説を考えていたが、どれもなかなか無理矢理な気がする。感覚的に、「イヤホンのコードを伸ばす」という行為が好きなのだ。「魅力的な行為は何か」と聞かれたら、今なら間違いなくそれと答えるだろう。
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