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連日の大雨で川が氾濫し、町全体が大きな水たまりになった。
そのせいで町の真ん中を通る道が通行止めになり、日々の生活に支障が出た。
イギリスは雨が多いので牧場や湿地帯が大きな水たまりになることがよくある。
特にこの時期、雨が多い上に日照時間が短いので町の至る所が大きな水たまりになっていてなかなか水が引かない。
でも、その大きな水たまりを野鳥や白鳥が優雅に漂っていたり、馬や牛が颯爽と横切ったりしてそれはそれでなかなか美しい。
毎年のことなので、これが冬の風物詩。
それでも、通行止めになるほどの水たまりは10年暮らしていて初めてのことだった。
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先週末あたりからようやく水が引き始めたと思ったら、今度は北から寒波がやってきて連日氷点下。
町中にできた水たまりは、大きなアイスリンクになった。
月曜の朝、用事があって何気なく外に出ると、久しぶりの青空の下、キラキラ光る氷霜の町があまりに美しすぎて、車に乗るのをやめて少し歩く事に。
通行止めになったこともなければ、こんなに大きな水たまりが凍っているのも初めてなので、散歩をしながら写真を撮る人や、路肩に車を停めて眺めている人がたくさんいた。
そしてみんなが口々に言う。
「Breathtaking!」
まさしく、息をのむ美しさだった。
イギリスは冬景色が似合う。
レンガや石造りの古い建物が多いせいか、白い雪や霜がよく映える。
1日中氷点下で氷が溶けない日も多々あるが、寒さを忘れるくらい美しい。
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