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ワーママには「自由」が必須!!

幸せな働き方について考え続けて12年、現在5社目。
子どもが生まれる前までは、自分の「すき」と会社の事業内容に重なりがあり、いわゆる「いいひと」が集まる環境かどうかを重視してきました。
(かなり抽象化しました笑)

子どもが生まれてからはそれだけでは厳しいと強く感じています。
心底思うのは、幸せに働きながら子育てをするには「自由」であることが必要、ということです。

特に、働く場所及び時間について、どこまで職場が自由を認めてくれるかどうかが、幸せに働けるかどうかを決めると思います。


日本のワーママの我慢レベルは異常

一般的なワーママが、キャリアと子育てを両立するには、ワーママ本人、子供、夫、職場の同僚等、あらゆる人の我慢を前提とせざるを得ません。

中でも、本人の我慢は尋常じゃないです。
早朝に起床して、朝ごはんを作り、子どもの支度を整えて送り出し、満員電車に乗って出勤。
終わりの時間が決まっている中で、全力で仕事をして定時退社。
夕飯のメニューを考えて、お迎え、帰宅後すぐに夕食を作り、ご飯を食べさせ、お風呂に入れて寝かしつけをする。
寝かしつけによって自分も寝落ちしそうになるのを踏みとどまり、あるいは無理やり起きて、やり残した仕事をその後でこなす。
で、洗濯、後片付けなどの家事をこなす。
そして自分の時間なんて1ミリもないままに平日は過ぎ去り、土日は子供とおでかけ。。。

よく聞くルーティーンです。

夫の協力やジジババの協力が得られるかによって過酷度合は下がりますが、少なくない数のワーママは上述のルーティーンの8割程度を担っている印象を受けます。

よくいわれている話ではありますが、日本は「こうあるべき」の社会通念によって高すぎるハードルが設置されています。そして、こちらの記事に書いた通り家事については圧倒的に妻が「当事者」になっています。夫の当事者意識は相対的に低すぎます。

「こうあるべき」といった価値観に縛られながら、当事者として家庭を回しつつ、仕事をすることの大変さは追って話したいと思いますが、とにかくワーママは大変なのです。

幸せにキャリアと家庭を両立するためのソリューション

そんな過酷な日々を過ごしている日本のワーママ。
幸せな働き方を追求し続けている私が思うワーママが幸せにキャリアと家庭を両立するためのソリューションは以下です。

  1. 自由な職場に就職すること

  2. 平日の手料理を極力、放棄すること

ここでのポイントは「幸せに」両立するということ。
2つを徹底したことで、私は圧倒的に楽になり幸福度が増しました。
2.については追って書くとして、この記事では1.について説明したいと思います。

自由な職場に就職すること

私は今、「働く場所と時間」の自由が与えられている職場環境で働いています。これによって、ものすごく毎日が楽になりました。

場所と時間の自由

働く時間の自由は中でもめちゃくちゃ重要です。
もちろん、9時ー17時の基本の就業時間はありますが、私の職場はコアタイムなしの月間フルフレックスなので、日によっては中抜けしたり、早朝に開始して午後早めに抜けたり、夜に仕事を再開することが許容されています。

働く時間とプライベートの時間が限りなく近い場所にあります。

なお、管理職になってからはあまりの業務量に、これまでよりは中抜けや早退はしにくくなりましたが、それでも、私にはその自由があるというだけで、気持ちはとっても楽です。

特に子供が病気になった時。
「今日はおやすみしようね」と、笑顔で言ってあげることができます。

なぜなら、病気で子供が休んだからといって、全く仕事ができないという状態にならない上に、その日は2時間しか働かないということが制度として許容されているからです。

そういう日はがっつり中抜けして病院に行き、子供が寝たり、テレビ観ている時間に少し仕事をすればよいのです。

職場への負い目がなく、心に余裕があるので、子供にも優しくあることができ、かつ、仕事も多少は進められるので、休んでごめんなさいという気持ちにもなりません。

そして同じく重要なのは働く場所の自由。
私の職場はフルリモートです。
そのため、秘密性の高い会議がある日を除き、カフェやコワーキングスペースで働いています。
学校の用事や子どものイベントがある日は、学校の近くのカフェで直前まで仕事をすることができるので、めちゃくちゃ効率的に働けて、プライベートも犠牲になりません。

旅行中に仕事をすることもあります。
午前中だけ仕事をしてあとは休みにするなど、自分が主体的に仕事ができます。

会社の寛容な空気


働き方改革やコロナを経て、場所と時間の自由がある程度認められている会社は増えています。
ただ、制度上認められているとしても、必ずしも自由な会社であるとはいえないのが注意点です。
確認すべきは、会社全体がそれを許容する空気があるか否かです。

前にとある超有名企業の中途採用選考のオファー面談で、働き方のフレキシビリティーを確認するために、「出社する日は、たとえば7時に早朝勤務して、16時半で早退をすることは可能でしょうか?」と聞きました。

この会社はコアタイムを9時ー15時とするフレックス制度を採用しており、かつ週2回の出社をすればあとはリモートワークを可能とするハイブリッドな働き方を認めていました。そのため、当然OKという返事を期待していたのですが、人事の方からは、

「個人の働き方の自由を認める結果、他の人の働きにくさに繋がるようなことは許容できません。」

と苦々しい顔で言われました。

その上で、私が16時半で早退することにより、ミーティングがセットできなくなると他の人が困るので認められない、と補足説明を頂きました。

しかし、私からすると、会議を16時半に入れられない不自由よりも、早退できない結果、子どものお迎えを第三者に頼まなくてはいけなかったり、定時(17時半)に退社することで夜のルーティーンが遅くなり子どもが睡眠不足になる、、などの不自由の方が圧倒的に、不自由だと思いました。
ロジックとしてはそういう不自由の度合いの問題ではなく、「あなたが追求したい自由はプライベートの話なのだから、他者の会議設定の自由に劣後する」という仕事優先の思想なんだと思います。

一見すると週に3回リモートなので働きやすそうにみえますが、先ほどの発言からすると、会社全体の空気はおそらく不寛容で、働きやすいとはいえないな、と判断して辞退しました。結果、現職で大正解でした。

みんな同じ条件での働き方という幻想

先ほど紹介した人事の方の発言は、象徴的です。
ちなみにその方は女性でした。
会社の従業員全員の公平性や平等性とかを追求する必要があるという思想なのだろうと思います。
1人だけ特別扱いすることはできない。その結果として他者に迷惑をかけることは許されない。

でもそのような公平性って本当に追求すべきことなのでしょうか?

子育てをしながら女性が活躍することができる環境を目指すなら、そもそもみんな同じ条件での働き方という幻想を捨てる必要があると思います。

大前提として、ワーママは過酷な状況に置かれているからです。
圧倒的に日常で担っている役割が重く、圧倒的に時間がない中で、脳内で段取りを一生懸命考えながら毎日を工夫してタスク処理し、仕事に邁進しているのです。それだけで、脳も身体も疲弊しています。

なぜ、そのような条件のもとに働くワーママと、家に帰れば作ってもらったご飯を食べて寝るだけで良いおじさんや独身者とで、働き方を均一化しないといけないのでしょうか。

ワーママは過酷な条件が課されている時点で圧倒的に不利なのに、なぜ、均一化をすることが「公平」なのでしょうか。

それは、プライベートと仕事をは切り離すべし、という発想が大前提としてあるからだろうと思います。

公私混同でいいじゃん

そういった経験を踏まえ、私は「公私混同」でよいじゃないかという結論に達しました。

そもそも日本の会社では、「私事で恐縮ですが…」という枕詞に代表されるように、プライベートを会社に持ち込んではいけないという風潮、暗黙の了解がある気がします。

しかし、なぜ、仕事とプライベートは切り離すものという考えが前提にあるのでしょうか?

仕事とプライベートを完全に切り離すなんてできないと思います。

切り離さずに、プライベートと仕事をシームレスに行き来することを目指すべきだと思うのです。

そもそも、働き方は方法であり、大事なのはアウトプットだと思います。
成果さえ出せばなんだって良い、ということを申し上げたいのではありません。

要は、業務が円滑に回っている状態を作り出せているなら、どんな働き方だって良いじゃないかと思うのです。

そもそも、メンタルの健全性は業務の効率性と密接な関係があります。
心理的安全性が唱えられたのも、心理的安全性の高い職場で心地よく仕事ができれば、パフォーマンスが上がるからです。

それなのに、なぜプライベートはケアされないのでしょうか。
プライベートにおけるメンタルや身体の疲弊は確実に業務に影響を及ぼすのに。

職場とプライベートをシームレスに行き来する自由が与えられる結果、心身にゆとりができれば、業務の効率性は上がり、部下や同僚、上司とのコミュニケーションは円滑になります。
更に、プライベートのタスク処理も容易になる結果、成果も出しやすくなります。
また、ママが家庭でご機嫌だと、家庭は平穏になります。その結果、夫も職場で成果を上げることができるようになり、子供も健全に育つと思います。

仕事も回っている、家庭も回っている、という状態になると、仕事が楽しくなってきて、働き続けたいと考えると思うのです。

なぜ、自由を与えず、おっさん(もうおじさんとも言ってあげないもんね)や独身の方と同じ働き方をワーママに強要して、彼らと同じ成果を期待するのでしょうか?

自由が減れば減るほど、負荷がかかり、結果として取り巻く人全員に負の連鎖が起きます。
それって業務効率めちゃくちゃ悪くないですか?
だから日本は生産性が低いんだと思うのです。

だから、私は声を大にしていいたい。
幸せなワーママを増やしたいなら自由を与えてくれ!と。
そして自由を与える企業を国として優遇してくれ!法人税率を下げたりして、自由な働き方を後押ししてくれ!

会社が自由な働き方を宣言した上で、上司の評価基準に、「自由な働き方を後押ししているか?」などの基準を加えるだけで、きっと、変わります。

自由な企業が増えれば、結果として女性の社会進出と少子化対策の双方が実現できます。
(子どもがいても働ける自信がつき、家族仲も良くなるからね)

ワーママに自由を!!

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