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『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

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2021年6月の記事一覧

「人をダメにするソファ」を友達の家に届けるたったひとつの冴えたやり方

「人をダメにするソファ」という非常に快適でありながら、人を再起不能に追い込んでしまう商品がある。 誰もがその全てを包み込む柔軟性に骨抜きにされてきたソファなのだけど、多分に漏れず自分も一人暮らしを初めてからずっと愛用してきたこの代物。 しかし最近、この物体が部屋を占める面積や座ったら何もやる気が起こらなくなる現状などを鑑みて、このソファを手放すことに決めたのだった。 名残惜しいことこの上なかったし、捨てるのは勿体なくてどうしようかと悩んでいたのだけども、ちょうど友達から

『将来の夢』に対する違和感

はじめに「んー、ホテルマンかなぁ…」 小学生時代、お決まりの質問である『将来何になりたいか』に対してこう答えていた。別になろうなんて思ってなかったし、なりたいものなんてなかったけど。 でも聞かれるからとりあえず取り繕っていたんだと思う。正直に「ない」と言う勇気が、当時の俺にはなかった。 学校という場でよく聞かれる『将来の夢はなにか』という質問。 あれってどういう意図で聞いているんだろうか。 子供達に将来の自分像を想像させることで… なんて言えばいいかな、言葉が出ない

真のポジティブは、ネガティブを受け入れること

はじめにこの世には、溢れんばかりの自己啓発本が存在している。 そしてその多くが、ポジティブになることをこれでもかというほど推している。 「前向きに生きよう!」 「自己肯定感を高めよう!」 「ポジティブな言葉を口に出そう!」 確かに、ポジティブに生きることは大事だ。ネガティブ過ぎると心が疲れてしまうから。 ただ、全てポジティブシンキングにしなければならないと考えるのは大変危険である。 ネガティブの全否定ポジティブに生きようとし過ぎるとどうなるか。ネガティブな思考が出て

自分は自分、他人は他人

はじめに大学で一番仲の良い友達の話をしよう。仮にS君とする。 S君は人当たりが良く、喋り上手なので常に周りに人がいる。調子のいいこともよく言うのだが、根は真面目で成績優秀。 まぁ背は小さいけど笑。あと気も小さいけど笑笑。 もう1人、俺の親友を紹介しよう。仮にK君とする。 K君は俺の一番仲のいい親友だ。高校時代、同じ吹奏楽部に所属し、苦楽を共にした。 彼は、ストレートに言えば「おデブ」だ。だが、ゆるキャラのような愛嬌があるので、言うなれば愛されキャラである。 いいな

やっぱり電子書籍より紙の本だな

はじめに半年ほど前、Amazonのサブスクリプションサービスである《kindle unlimited》に登録した。 これはいわゆる、電子書籍の読み放題サービスだ。月額980円で200万冊以上の書籍が読めるらしい。 あ、先に言っておこう。決してステマではない。そもそも俺にそんな力はない。 確かにこれはめちゃくちゃ便利で、ポチればすぐに本が読める。いちいち本屋に立ち寄らなくとも、Amazonで紙の本を買って数日待たなくてもいいのだ。 そしてなにより、リーズナブルだ。紙の本

つまりは英語の能力ではなく、度胸の問題

はじめにHello, guys. How's it going?? 実は現在、大学側が主催している英会話のレッスンを受講している。 今の時代、英語が出来て損はないと思ったし、喋れたらかっこいいじゃん?笑 あと、就活の際のネタにもなるからやってみようと思い立って申し込んだ。 日本語以外の多言語を喋るのは、いくら親しみ慣れた英語とはいえ難しい。でも、新しいフレーズを吸収して自分のものにしていくのはとても楽しい作業だ。 英語が喋れるという楽しさを味わえるのは、英語学習の醍

余裕がない日もあなたの音になりたい

初めて会ったのは夏の日。彼女はカラフルな絞り染めのTシャツにデニムのショートパンツという姿でベンチに座っていた。無防備に投げ出された足は程よく日焼けしていて露出が多くても官能的には見えない。あどけなさの残る横顔が追う視線の先には見慣れぬ少年がいて、あぁまた随分かわいらしいお母さんが来ちゃったなと思った。 こういう時の私がとても嫌いだ。仕事が好きだからと結婚話を反故にしたのは自分でしょ、心の中で吐き捨てる。20代後半、次々に苗字を変えて行く友に同調できず、好きなことをやり続け

気分がおちこんだら読むnote。

どうしようもないほどに落ち込んだ気分は、文字通りどうしようもない。手に負えない。 ただ、落ち込んだ気分を忘れることならできると知りました。 先週は雨のせいもあるのか、気持ちが不安定な日が続いていました。 物悲しくなったり、極端に落ち込んでしまったり。 1週間分の楽しい感情と悲しい感情を比べると、悲しい感情の方が多かったように感じます。 そういう状態は、これまでにもちょくちょくありました。 うまくは言えないけれど、まっくらな穴の底に落ちてしまって、はいあがる気力なんてなく

壇上の人と、私

 高校生の頃、地元のライブハウスに友人の先輩が出演するということで見に行ったことがある。その先輩と私は直接面識がなかったのだが、女性で、背が高くて目は大きく色白。美人ゆえに少し校内で浮いてしまっているような。「高嶺の花」という言葉がぴったりの人だった。例に漏れず私も廊下や校庭を歩く姿を遠巻きに見ながら憧れていた。けれど若干彼女の馴染み切れていない様子を心のどこかで「可哀想、気の毒だ」とも感じていた。  先輩たちが壇上に上がった時の照明の明るさと、歓声の響きを今でもよく覚えて

生産性とゆらぎだけが残る

大きな資本が世の流れをまるっきり変えてしまうのにも だいぶ慣れてきたように感じますね。 主にコロナのせいですが。 さて、 みなさんは 『UX,UIデザイン』を知っていますか? 聞いたことはあるかも知れませんし、 仕事で活用されている方も少なくないでしょう ひろーく、おおざっぱに説明すると UX•••『面白さ』 UI•••『使いやすさ』 これらを意識してデザインすること。又はされたもの。 を指します。 ここ数年、この『UX,UIデザイン』は 非常に安売りされるようにな

エッセイのまちってどんなまち?

ともきちさん主催のサークル「エッセイのまち」の住民になりました! 初めてサークルに参加し、ますますnoteが楽しくなりそうです。 というわけで、いち住民から見た「エッセイのまち」の好きなところを紹介します! ・掲示板めっちゃある! ともきちさんがたくさんの掲示板を立ち上げてくれています。 お役立ち系~うれしいことあったよーの雑談まで、幅広くカバー。 サークル入会当初、あまりの充実っぷりに驚いていました。 掲示板の、気楽に書き込める感じが好きです。 noteにいる人、と

お父さん、ありがとう。

父からLINEが届きました。 父は野菜をつくっています。そして、野菜ができるといつも私たちに送ってくれます。 『〇〇家一族各位様』笑 何か父らしくて愛おしくなりました。 前にも父のことをnoteに書きました。 父は警察官でした。18歳で警察学校に入り、定年まで警察官として働き、私たち4人兄弟を育ててくれました。 退官を機に父はおばあちゃんの介護の為に一人で故郷へかえり、おばあちゃんと二人で暮らしています。それから母とは仲良し別居生活をしています。 母が『私も一緒

娘への恩返し

うちの娘は、たまに下顎を出して笑う。 俗に言う「しゃくれ」た顔をして、目と目の間に横ジワをつくって笑う。わたしは、娘のその笑顔が大好きだ。 前回投稿した『中村さんのコンサルで生き方を考えた』でも書いたが、わたしたち夫婦は特別養子縁組で娘を迎えた。生後2日目に出会った娘は、この春で1歳になった。わたしは初めての育児に戸惑ったり、悩んだりしながらも、日々娘と楽しく過ごしている。 わたしは娘に、強く育ってほしいと思っている。おおらかな心で、自分や周りの人を愛せる強さを持ってほし

好きな映画は2回観たかった私の話(同時上映のある時代)

double feature  「映画館の思い出」ってお題企画があって、今回はこのお題で書いてみようと思います。    ちょっと魅かれるお題なんですよね~、これ  と、いうのも、自分にとって、映画館は昔から好きな場所の一つなんです。それなりの時間を過ごしてきた場所でもあるので、私の中学~高校の頃の映画館について "note" したいと思います。 +  +  +  +  +  +  中学~高校の頃、それなりの映画ファン(注1参照)だった自分は、よく映画館に映画