学級経営 班長会議 #20
唐突ですが、座席、どう決めていますか?オープンなくじ引き?後日発表?自由?
1日に6時間の授業に加え、大半を過ごす生徒の座席。
私は班長会議を採用しています。
「目的」
学級をつくっていく主体が生徒自身であることを自覚させ、学級における出来事を当事者意識を持って過ごさせること
を目的としています。文面硬いな・・。
「班長の決め方」
まず、学級全員にプリントを配ります。「なぜ、班長会議をして班を決めていくのか」「班を中心に座席を決めていくのか」を説明します。その上で、生徒たちに班長の推薦をしてもらいます。立候補する生徒は自分の名前を書いてもOKです。
プリントの内容は「自分が一番信頼している人」「一番信頼している女子」「一番信頼している男子」の3人の名前を書かせます。その時に学級委員は除きます。理由は学級委員も投票制で決めていくので、すでに信任があるので、会議には出席してもらいます。学級委員も書いてOKになると必然的に学級委員の名前だらけになります。
会議には「信頼」と「多様な意見」の2つが必要だと思います。その点から、3名の名前を書かせています。そして、その上で理由を必ず書かせます。「なんとなく良さそう」の一票と「〇〇さんが困っている時に優しい声をかけていたから」と言う一票。同じ一票でも意味合いが変わってきます。生徒にも「得票数だけで班長を決めないよ」と必ず話します。が、実際、そこまで話をすると、一人ひとり思い思いの理由を書いてくれます。ゆえに、得票数通りになることが多いのですが・・。
「班長の人数」
人数は班の数➕2で設定します。学級における一番大事な会議など思うので学級委員の参加はマストです。
「頻度」
年間で5回ほどやる予定にしています。頻度は8週に一回。なぜかというと、班の当番を1週間行うのですが、それがすべて回るのが8班の場合は8週なのでそのローテーションでやっていきます。
「進め方」
年間で5回ほどやりますが、最初の一回はほぼ教員が進めます。2回目以降は学級委員に進行を任せます。教員はオブザーバー的になっていきます、必ず出席の元ですが。
班長会議を行う時に必ずいうルールがあります。
①ここでの話は過程も含めて絶対に口外しない。
②クラスのために発言する。
③①と②が守れない場合はここで辞退する。
同時に、いいことも悪いことも臆すことなく発言してほしいと伝えます。
まずは班の構成から決めていきます。こちらから「気になる人いる?」と聞くと、いろいろ出てきます。ワーワーいうようになります。ワーワーなってきたら、
「でも、こいつもいいところあるやん、どうすればいい面増える?誰といたらいい面増える?」
的なことを言っていきます。子供たちはすごいもので、頭をひねりながら考えていきます。放課後すべて使って班の構成を決めます。本当は、班の構成、座席の配置まで1日で決めたいのですが、なかなか素早く話し合いが決まりません。それだけ議論になったり、クラスのことを考えている証拠なので、そこは仕方ないというのかうれしい悲鳴と思っています。
大事なことは「担任はこう思ってるよ」とか「こうなってほしい」「こいつこういういいところもあるんだよ」というメッセージを班長会議で伝えて、それを汲んでくれた班長が自分たちで学級を作るってことなのかなと・・。
「班会議」
各班に硬めの画用紙にプリントを貼った班ボードを渡しています。毎週、プリントを貼っていって毎日も振り返りをさせます。
毎日 良かった点 反省点
週末 今週のMVP その理由 来週の目標
金曜日の終礼で今週のMVPと来週も目標を発表させています。その内容を月曜日に学級通信として出しています。
体育でもなるべくこの班を中心に進めていることもあって、比較的うまくいっているんじゃないかなと・・。班長会議をやることで終わるのではなく、授業で活用することが大事だと凄先生に教わり、それから授業でも積極的に活用しています。
「目指す頂きは」
班長会議についてはたくさんの先生の考えをぎゅっとまとめて自分なりの方法に消化していったのですが、某凄先生は
「本当に最高なのはくじ引きでうまくいくクラスだよ」
前回の卒業生の時は、くじ引きはしていません。班長会議を進めて、勧めていますが、班長会議をすることが目的になっていないか、常に振り返らないとダメなんだろうなと思います。
まだまだ修行中。
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