熱血ママの主観で、アメリカの部活は推し活として楽しめるのか?
んー、ムリでしょうね…。結論、早っ!!笑
私が熱血ママとして、娘のバスケの応援に精一杯生きていた頃に、ポンとアメリカに移住してみたって世界線があったとして…。
あの私が、バスケットボールの本場・アメリカでの部活応援生活をどこまで楽しめたのか?と言えば、日本の半分以下でしょうか。
えー、本場だったらワクワクするでしょうが?!と思いきや、日本の感覚のワクワク感を期待したら、心底ガッカリしただろうなが率直な答えです。
どういうことなのかと言いますと、現在、我が家はカリフォルニアに住んで、家族で息子の部活(バスケ)を応援していますが、部活自体が日本とはまったくの別物であって新ジャンル。
バスケットボールという同じ競技でありながら、それ自体もまさに「似て非なるもの」なんです。
そもそもが、1年を通して活動しないし、期間限定のチームはシーズンが過ぎれば解散して、来シーズンまっさらなところから再始動です。
高校1年生にあたるフレッシュマン(9年生)のみだった昨シーズンと違って、10年生以上が目指すJV(ジュニアバーシティ・2軍)へチャレンジする息子にとっては、チームメイトが総入れ替えの感覚。
昨シーズン一緒だったチームメイト達が、全員繰り上がれないのが確実なのは、各チームがベンチ入り人数での入部が決まっているためです。
15人の枠を主に10年生以上の選手がトライアウトを受けて、たまにシニア(高校4年生)までいると言うのだから厳しい戦いです。なんならスーパーシニア(卒業できなかったシニア)も参加可能だそう。驚愕!!
(もちろん、上手なフレッシュマンもJV以上にチャレンジ可なので、全学年での争奪戦)
このチーム編成ですが、コーチもそれぞれにいて、練習時間も別の完全に独立したチームです。
毎年、チームメイトやコーチが変わる上に活動期間も4ヶ月弱のシステムでは、日本のような仲間意識が芽生えないのも仕方のないこと。
(2年連続でJVチームに入れても、全く同じメンバーは不可能。日本も卒業と入学で入れ替わりはあれど、同学年が毎年大幅に入れ替わるのは寂しい)
これだけでも、熱血ママの私は本気でガッカリしていた案件でした。いや、満足するのは到底ムリだったでしょう。
私が大好きだった「チームワーク」が円熟する前に解散なのですから、紆余曲折もなにもあったもんじゃない。
それを思えば、娘の高校時代は、娘の代を中心にチームプレイが幾つもありました。
このタイミングでパスが入ったらこう!!みたいな阿吽の呼吸が確かにあって、プレー中に視線だけで会話する姿には萌えまくりました!!
誰がコートにいても成立する戦略がみんなの共通の意識としてあって、目指すバスケのカタチにそれがカチッとハマった瞬間の得点は最高に痺れて、
「うちの推し達、可愛いだけじゃないんです!!」って全世界に叫びたい興奮と感動を味わえたのは、推し活のおかげでした!あ〜幸せだったな、私。笑
でも、それは、朝練から始まって放課後練習をして、週末も練習や練習試合があって、3連休には県外遠征に行き、長期休みには校内合宿やら県外合宿やらを繰り返してきた過程を経ての「阿吽の呼吸」でした。
それぞれの好きな角度や、得意なプレーを熟知しあう仲だったから、ちょっとの違和感がわかって
「欲しい所もうちょい下だよね、ごめんごめん」や
「今のパス最高だった!!」って
視線で会話してる娘たちを見ながら、私は応援席で存分に萌えていたわけです。
ただバスケが上手いだけじゃなくて、一朝一夕では成し得ない濃い時間を共に経て作ってきた絆が、娘たちのチームワークの基盤でした。
日本の環境は、選手の休養が十分でなかったり、練習時間の長さがもたらす心身への負担など、部活や子どものスポーツ全体の改善すべき点はあると思いますが、活動の中で得られる「仲間意識」は人生経験においての財産でしょう。
息子は、ザ・青春を全く求めていないタイプなので、日本にいたらそこに至るまでの決まりごとなどに付いて行けなかっただろうな…と思うから、息子が娘のような部活動をしていない「今」には納得できています。
むしろ、そんな厳しさがないから成立している息子の応援だったりしますので。あ、これは収まるところに収まった「今」だなと思っているけども…。
私の大好きな熱量の推し活は、日本の部活だからこそ成立したというのも、アメリカのバスケを見ていて実感した部分です。
こちらのバスケは、基本的には個人プレーを連続させての得点なので、日本の高校バスケとは似て非なるものというのは想像がつくでしょう。
身体能力の優れた選手のダンクなどは、見ていて「おお!!」ってなりますが、個々の能力を競う試合はチームが1つになっている一体感とは別物です。
「チームのために」プレーする意識が低いことが、息子のイラつく原因だったりするので、息子にも日本のプレースタイルの良さが潜在意識にあるかもしれない…と思うと、にやけます。笑
(息子は日本でバスケ経験なし。娘の応援に連れて行っても全く試合を見てなかったですけど…)
やっぱり、子どものスポーツを熱く応援できるのは親として嬉しいですよねー!!
その熱量で応援できる日本バンザーイ!!
だからもう、余計な心配をすることなく、環境にそのままどっぷり浸かって楽しんでくださいね。
仙台のお寿司はどこに行ってもハズレなしに美味い!!みたいなもんですから。(娘の代のインハイが宮城で、お寿司を楽しみにしてたのでこの例えで行きます)
その美味しいお寿司にマヨとかBBQソースとか、わざわざ掛けちゃうようなことしなくても、そのままでもう美味しいじゃないですか。
えー、新鮮なネタの上にそんなたっぷりマヨ掛けたら、マヨの味しかしなくなっちゃいますよ?ってならないように、余計なアシストをしゃしゃり出さずに、ワクワクしながら目の前に運ばれてくるお寿司を待って、一貫ずつ味わいながら
「んーー!!美味い!!」って堪能するイメージでお子さんとチームを応援してみてください。
私は右手にマヨ、左手にBBQソース、ポケットにはとんかつソースに変わり種であんこやチーズを携えて、食べる前に素材の味を消すようにどんどんトッピングしてました。
美味しい+美味しい=最高に美味しい!!
あんこは絶対ダメでしょうよ!!どうした?!ってアイデアも含めて「もしかしたらイケるかも!」って、私好みのお寿司アレンジを試みていたのです。
口を出さずに、大将が握ってくれる最高の一品をワクワクするお客さんになって、一貫ごとに良い反応をしていた方が、大将も気分良く美味しいお寿司を握ってくれたはずなのに…。
この大将が「子ども」です。
ワクワクしながら、出てきたお寿司に「きゃー」ってテンション上げつつ、ゆっくり口に運んで美味しくいただくのが私たち親の醍醐味でした。
日本の部活や子どものスポーツには、ドラマがありますよね。弱小チームだろうが、子ども達のひたむきに努力する姿に、親はジーンとなって涙するような熱い気持ちにさせてくれます。
もう今のままで、舞台は十分に整ってます!!
だから、私たちは席でゆったりと大将のおまかせが何が出てくるかを楽しみに待つのがいいんです。
そんな良いお客さんに、私はなりたかった。
待てよ?それがわかった今ならば、私だって大将に喜ばれるお客さんになれます!!
アメリカのお寿司は別物ですけど、ココだから食べられる味がありますから。何が出てくるかな〜ってワクワクしながら美味しくいただきます。