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ぼくは、まだドームの中にいる 失った恋から解放される日まで、大きな声で「ただいま」

きょうもリハーサルで歌ってきました
いよいよ、本番が目前です
正直、こんな時期に別れを切り出されたことで
なんで??今の時期に???
歌うこともつらく、練習しなければならない状況もつらく・・・
と、心折れてしまいそうでしたが
よく頑張って、ここまで準備を進めてきた!
と、自分をほめてあげたい気持ちです
後は、気持ちよく楽しく自分の歌を伝えたいと思っています

きょうは、久しぶりに女友達に会いました
もう30年以上の付き合いです
もちろん、別れた彼のことも
付き合い始めから全部知っています
大きな出来事も、彼女はすべて知っています

今回はたまたまお盆なのでぼくから連絡をしました
そうすると、ちょうど日本に帰ってきたところ!!!
なんというタイミング!!
で、調整してやっときょう会えました
前会ったのはコロナ前・・・もう思い出せないくらい前です

コーヒーショップで向かい合わせに座り
別れたことを伝えると
開口一番

「おかえり!!待ってたよ!!」

という言葉でした
意味が分からずきょとんとしていると

元彼はそのころはまだ駆け出しでしたが
今は立派に成長して、誰からも信頼され
人気があり、ファンまでつくような地位に上り詰めています
「それは、全部あなたの後ろ盾があったからでしょう?」
どうもピンとこなかったのですが

確かに、試験等あるときは、その都度シュミレーションさせたり
実際に本番と同じようにプレゼンテーションの練習をさせたり
またお世話になった先生には、必ずはがき一枚とハンカチ等を添えて
お礼をすること・・・・など伝えていましたが
それは、ぼくの後ろ盾というほどの事ではないような気がしていました

「じゃあ、自分はどう?自分自身の活動にセーブかけてなかった?」
と聞かれ
グッと言葉を飲み込んでしまいました

確かにぼくは、これまでいくつかの仕事を断っていました
県外だったり、長い期間だったりした場合
でも、ぼくは彼との時間が削られる・・・と考え
断っていました
もちろん、彼が望んだことではありません
むしろ、応援してくれていたのに
ぼくがもっと活躍できるよう望んでくれていたのに・・・・
ぼくが無理、と勝手に決めつけて断っていたのです

「いまはまだ辛いでしょう?数か月位はつらいよ
だって23年だもんね
私も彼のことは好きなのよ
でも、年末位になると見方が変わってくるから」
と言ってくれました

「今はね、こんなドームの中にいて
出ることができないの
でも、あと数か月したら
このドームから出るようになるよ
そしたら、みんなが言ってたことが
全て理解できるはずよ」

この年下の女友だちは
どこまでもぼくのことを心配して理解してくれていたんだな…
しかも、20年近くもこの日を待ってくれていたんだと

ぼくは、友だちは多くないけれど
信頼できる友だちが数人います
これは、今回どれだけ助けてもらったか

演奏会直前、ぼくを奈落の底に
容赦なく突き落とした別れた彼・・・
でも、みんなが這い上がって
うたえ!!!と言ってくれています

ここで、歌うことができたら
ぼくは、もう一回り大きな歌い手になれる気がします

そして、このドームから出て
もっと広い視野で、これから自分が生きていく道が
きっと見えてくるのだと思います

きょうも、悲しみより、寂しさより

感謝で一日を終わります

ありがとう
そして、みんな

ただいま


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