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エッセイ 牛乳を飲まない乳糖不耐症のミディアリスト

 どうも、ほぼ牛乳を飲まないミディアリストのKENです。
 今回のエッセイのテーマは、「乳糖不耐症」。
 なんだか仰々しい病名ですが、端的に言うと牛乳などの乳製品に含まれる乳頭という糖の1種を分解できずに、腹痛や下痢などの消化不良を引き起こす症状を言います。
 牛乳を飲んで、おなかがゴロゴロした経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、これも軽度の乳糖不耐症の症状の1つです。
 私の場合は、もともと幼少の時から牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしだしてから張ってくる感覚があり、腹痛を伴ったと思うと下痢をしだして、ひどいときは3時間以上もトイレへ往復移動することがありました。
 ですが、今では乳糖不耐症という症状を理解して、生活を変えたことでこの悩みから解消された日々を送れています。
 そのため、今回はそんな乳糖不耐症の私の経験をエッセイとして、ここに書き留めて置こうと思います。
 そして、乳糖不耐症についての理解の一助になれたら、幸いです。


乳糖不耐症との人生

 私は、幼稚園時代から小学校卒業くらいまで毎朝届く200mlほどの紙パック牛乳を1個飲んでいました。
 そのうえ、中学校までは学校給食だったため、昼にも同量の牛乳を飲んでいました(笑)
 もともと牛乳の味自体は好きなので、抵抗なく飲んでいたのを覚えています。
 しかし、飲んだ後にいつもすぐにトイレに駆け込み、下痢をしていましたが、すぐおさまっていたのも覚えています。
 今思えば、このころから乳糖不耐症の症状が出ていましたが、当時の私は乳糖不耐症という症状を知るすべはありませんし、牛乳を飲んだらこうなるものなんだという認識しかありませんでした。
 そんな認識で同じような生活を続けていましたが、中学生になると症状が悪化してきました。
 中学時代は学校生活や人間関係に馴染めず、でも真面目な性格だった私は学校を休むことも出来ないというストレスにより、胃炎になったり、うつ状態になっていたりなど乳糖不耐症以外の病気も患っていたため、より乳糖不耐症の症状も落ち着くまで数時間かかるようになってきました。
 高校生になっても、寮生活という家族以外との共同生活や給食がないため自分で食生活を整えるということに馴染めず、体調を崩しがちで、乳糖不耐症の症状も中学時代と同様の症状が出ていました。
 そして、大学生になり、大学や県立図書館などの多くの幅広い資料や本がある環境で読書を積極的にする中で、やっと「乳糖不耐症」という言葉に出会いました。
 「私がこれまで経験してきたことは、これだったのか…」
 腑に落ちるという感覚が、とても合う経験でした。
 それとともに、はやくこのことを知りたかったという気持ちも湧いてきました。
 はやく知っていれば、こんなに苦しむことはなかったのにという後悔がいっときありましたが、この症状をもっと知ってこれからの人生で乳糖不耐症で悩むのはやめたいという思いが湧いてきて、私は関連書籍を読み漁り、SNSで同じような経験をした方々の体験を知っていきました。
 そして、自分なりのルールを決めて、生活をするようになってから現在まで乳糖不耐症を引き起こすことはなくなりました。

乳糖不耐症を発症させない私のマイルール

 私のマイルールは、4つあります。

①牛乳を飲まない!そのかわりに豆乳を飲む!

②プロテインはソイプロテイン!

③ヨーグルトは、たまに少量なら食べてもいい!

④チーズは、食べてよし!

 それでは、1つずつマイルールの説明をしましょう。

①牛乳を飲まない。そのかわりに豆乳を飲む!
 私は、牛乳を20歳前後からほぼ飲んでいません。
 牛乳単体以外にも牛乳を発酵していない乳製品(アイスクリームやシチューなど)は、食べたとしても少量にしています。
 しかし、かわりにたまに豆乳を買って飲んだり、豆乳を使用した料理(豆乳アイスや豆乳シチューなど)を食べています。
 豆乳には乳糖が含まれていませんので、安心して飲むことが出来ます。
 乳糖不耐症のわたしにとっては、豆乳は牛乳の感覚を味わえるありがたい存在です。

②プロテインは、ソイプロテイン!
 朝の朝食の一杯や筋トレやランニング後の楽しみなどで、私はプロテインを飲んでいます。
 しかし、プロテインでも乳清いわゆるホエイという乳糖を多く含んだ成分を粉末状にしたホエイプロテインは飲みません。
 大豆(ソイ)から作られるソイプロテインを愛飲しています。
 ソイプロテインは、豆乳のように大豆という植物由来の成分を使用したプロテインなので、商品ごとの推奨飲用量まで気にせず飲めるのがありがたいです。
 以前、ホエイプロテインとソイプロテインの違いも知らずに飲んでいた時は、ホエイプロテインのモノによってはおなかがゴロゴロするなどの軽度の乳糖不耐症が引き起こっていました。
 でも、ソイプロテインだけを飲むようにしたら、全く発症していません。
 成分的に起こるはずもありませんが(笑)
 また、ホエイプロテインもソイプロテインも味の感じも違和感がないので、おいしく飲むことが出来ます。

③ヨーグルトは、たまに少量なら食べてよし!
 牛乳は、豆乳で代替えできるくらいおいしい豆乳が多いです。
 しかし、豆乳ヨーグルトは…あまりおいしい製品を食べたことがないので、普通のヨーグルトを体調が良いときに食べたいと思ったら、少し食べてもいいことにしています。
 ヨーグルトはメーカーによって異なりますが、平均して約3割の乳頭が発行により分解されているため、乳製品のなかでは比較的乳糖不耐症を発症しずらい食品とされています。
 豆乳ヨーグルトの新商品が出たら、試しに買って食べているのですがなかなかお気に入りになる商品がないため、はやくおいしい豆乳ヨーグルトを食べられる生活になりたいです。

④チーズは食べてよし!
 乳糖不耐症でも安心して食べられる乳製品の代表として、よくチーズが挙げられます。
 チーズは加工の際に乳清(ホエイ)を取り出すのですが、その際に乳糖が乳清(ホエイ)に移るため、乳糖が含まれていない製品が多いです。
 また、私はどちらかといえばチーズの方に手が出てしまうためたまに食べるくらいですが、主原料として牛乳の脂肪分を使用するので乳糖がほぼないバターもチーズと同じくらい安心して食べられる乳製品です。
 私の場合は、チーズで乳糖不耐症を引き起こした経験は今のところないため、本来は好きな乳製品の味覚をチーズで存分に味わえていることに感謝しています。

※しかし、上記で紹介した豆乳とソイプロテイン以外の牛乳を発酵させた商品のヨーグルトやチーズ、バターなどは商品の製造方法や人の体質によっては乳糖の量や質が体に合わない場合もあるので、気になる方は最初は成分表を確認して、食べてみたい方は少量を食べることから始めるのをおすすめします。
 私も試行錯誤でお気に入りの製品を見つけていきましたので…。

まとめ

 最近ではなんとなく意識していたマイルールを文章に起こしてみると、「こんな細かいこと気にして生きてるんだ」と自分のことながら、驚いています。
 たぶん慣れて、私の食生活が安定しているからかもしれません。
 なので、もし乳糖不耐症の方が上記のようなことや他の経験者の方々の体験、お医者さんの助言などを実践して、慣れるまでには人によっては時間がかかるかもしれませんが、いつか慣れた生活になっていきます。
 そして、私のように乳糖不耐症を発症せずに生活できる日々が訪れます。

 ぜったいに!


 それが、乳糖不耐症を経験した今の私の結論です。

 では、今回のエッセイはこのあたりで…






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