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あの頃の私を癒して

今日は少し気分が下がっていて、気圧の影響かしらなんて思ったり。(お天気に影響されやすい)

こんな日は無理に元気を出そうとせず、気持ちのままにいた方が良い。

そんな風に私をそのままにしていたら

夜、車を運転しながら帰り道、高校生の頃すごく好きだった男の子のことを思い出した。

自分で言うのもおかしいけれど、
子供の頃から何故か男の子にモテた。

母親の方針で、母は働いていたけど保育園ではなく、幼稚園に通っていたから小学校に入学した時はクラスに男の子がよく私を見にきていた。

中学生になると全くタイプじゃない野球部のキャプテンがなぜか私のことを好きになり、付き合ってくれるまでここから出さないと給食室に閉じ込められて、彼の事を好きな私が所属していた同じ部活の子も見ている前で、大騒ぎになったり

また違う野球部の全くタイプじゃない子に執拗に好かれ全然諦めてもらえなかったり、友達が好きになった他校のイケメンとWデートに誘われてついて行ったら彼が私を好きになり、なんだかとても気まずかったり。

卒業式には妹の同級生の男の子が私を好きだったらしく呼び出されて花束をくれた。

特別可愛い顔をしていたわけでもなく、どちらかというと派手な感じではなかった私。

単純に胸が大きかったせいなのか、、と今は思ったりする。

性欲と恋愛感情って似ているしね。


高校生になり、初めての他クラス共同のオリエンテーション的なもので私は哲也くんに出会った。

その日は確か、全員私服で海に行ったと記憶している。

まだ周りとも打ち解けていなくて、みんな初々しい感じ。

隣のクラスだった哲也くんは、私に話しかけてきた

〝一緒に写真撮ってもらえますか?“

背が高くて綺麗な顔。

きっとモテるんだろうなと誰が見ても思う。

素直に嬉しかったから一緒に写真を撮った。

〝ありがとう。綺麗だったから“

そんなことを言われたのを覚えている。

それからすぐに私たちは付き合うようになった。

でも、今までまともに男の子と付き合ったことがなかったし、いくら胸が大きくたって当時の私は奥手だったから好きな気持ちは募ってもどうしたら良いのかわらなかった。

両親が異様なほど私の異性関係に厳しかったので、デートで遅くなるなんて事は怖くて出来なかった。

哲也くんには中学生の頃長く付き合っていた彼女がいて、大人になってもお互い1人だったら結婚しようねって約束していたらしい話を彼の友達から聞いてショックを受けたり、

私はモテたって何の意味もない、箱入り娘みたいなこの環境と自分の奥手さをコンプレックスに感じるようになった。

そんな感じだったから、お別れはすぐにやってきて、だけど高校生活の3年間、私は哲也くんのことがずっと好きだった。

3年間の間に、7回くらいは好きだと真剣に言ったんじゃないだろうか。

我ながらあの頃の私のメンタルは強かったと思う。笑

周りもみんな私が彼をずっと好きなのを知っている、そんな状態。高校生の頃から恋愛至上主義で笑うしかないのだけど。

哲也くんは自分のことを好きな私にいつも優しかった。

バイクで事故って心配で、ちょっと友達とうまく行ってない時だったから学校早退して突然お見舞いに行った私に、

〝またなんかあったんだろ?“

と頭を撫でてくれたり、

授業のノートを貸して返してくれた時
パラパラめくってみたら後ろの方のページに

〝ありがと“

と書かれていたり、そんなだから全然忘れられなかった。


彼をただただ好きだった高校生活の中でとてもショックだった事が2つあって


ひとつは文化祭に他校の彼女を連れて来ていて、その子がとても可愛かった事。

もう一つは修学旅行で、飲んで酔った彼と、そんなに可愛くないビッチな友達が私の前でキスした事。

泣きそうになってる私に気づいて彼が部屋まで送ってくれた。

その後、その友達はまんまと彼を好きになった。

高校生なんて、集まっては騒ぐ、そんなことで盛り上がる年齢だ。

だけど私はそのノリについていけない自分がとても悲しくなって、だんだんと哲也くんのことをいい加減諦めなきゃな、、ってそんな気持ちになっていた。

卒業間近、ずっと私のことを好きだったと言ってくれた、哲也くんとはまたタイプが違う色白でお洒落な男の子と付き合うようになって、

その頃から彼と一緒に帰る時とか、哲也くんがちょっかい出してくるようになって、付き合わなくても自分を好きだった女が他に行くのは嫌なものなんだなって、なんかずるいなぁと思った。


卒業して、大学に入学した頃から哲也くんとは家が遠かったこともあり疎遠に。

だけどある日の夜中、自宅の電話が鳴る。

出てみると

〝俺。“

哲也くんだった。

まだスマホなんてなかった時代だ。

もし父親が電話に出ていたら切っていたんだろう。

近くにいると言う彼に家を抜け出して会いに行った。

その夜、初めてまともに彼に抱かれたと思う。

それ以来哲也くんは度々深夜に電話をよこしてくるようになった。


19歳くらいの頃は、彼氏はいても、哲也くんを含めいろんな男の子とこんな風に会っていた。


別れても、彼女がいても私を抱きにくる。

その事が悲しくて親友に相談したこともある。

「別れてもまた会いたいと思わせるってすごいことだよ」

と言ってくれた。

彼女がとても優しいってこと今ならわかる。




今日こんな昔のことを思い出して、感じたことは、私は昔から全然変わってないと言うことだ。

いつもいつも、遊び慣れていて自分を好きな女性に優しい、とても若い頃から色恋の色んな事を経験している哲也くんみたいな男の子に惹かれてしまう。

そして、根本的には真面目で奥手な自分と相手を比べて落ち込んでしまうことを繰り返している。

こんな歳になってまでこんな風に思ってる事が信じられないけどね。

そこがまだ癒されない部分なんでしょう。


もっと、その年齢なりのことを経験したかった。

それは厳しかった親への恨み辛みであったり、自分のコミュニケーション下手への憤りであったりするのかも。

そして、本命がいる相手ばかりに惹かれてしまうのもまた、

私は自分が好きになった男からの愛され方がわからないんでしょう。

好きだと言われても信じられない。

愛されることを拒否してしまう。


欲しいものを、どうしても欲しいと
言えない悲しさみたいなものが自分の中にあるって事を気づいた新月前夜。


しばらくは、とことん自分に優しくしたいと思います。

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