文学フリマへ行ってきた 〜私の中のサーレーがムンムンしている〜
ええ!?希望とやる気がムンムンわいてくるじゃあねーかッ!おいッ!
どうも、日々ぼちぼちと小説の書き方メソッドを書き積み重ねている私です。
みなさんは「文学フリマ」というイベントをご存知でしょうか。このイベントは、小説や評論、ノンフィクションや雑誌など、ざっくり"文芸"に分類される作品のフリーマーケット、つまりは展示即売会です。
新型コロナウイルス騒ぎで中断されていた文学フリマ、復活しても行くのを自粛していたかのイベントに、ついに期待に胸をふくらませて行ってきました!今回はそのレポートです!
会場は東京流通センター 第一展示場。まずこの場所からして知らない人が多そうなのでかんたんにご説明しますと、東京都は大田区の平和島にあるビルで、物流拠点・オフィス・展示場を兼ね備えた所です。東京モノレールで羽田空港へ行く途中にある、といえばわかりやすいでしょうか。個人的には、通勤圏にも、遊び圏にも入らない所です(;^ω^)
人が大勢出入りする様子に若干の違和感をおぼえつつ、中に入ると……
入場待ち列ができている!
検温と手指消毒があるとはいえ、文フリに入場待ち列ができるなんて今まで見たことがありません。そして中に入るとものすごい人の数!えっ、私の知ってる文学フリマと違う……前はもっと人のまばらな、のんびりしたイベントだったのに。売れていないブースの人たちと目を合わせるとものすごい勢いで食いついてくるからなるべく目を合わさないように作品を吟味するスキルを磨いてきた、そんなイベントだったのに。
あまりも人が多くてモザイクだらけになるので、雰囲気を伝える画像を撮影するのはここで断念。代わりにパンフレットの画像をば。
というわけでアから順に見ていくことにしました。これは、今回の興味が「読みたい本を探す」「おもしろそうな本を探す」ではなく、「参考資料になりそうなものを探す」に傾いていたからですね。物書きに片足を突っ込んだ結果、今までの行動すら変わってしまったことの好例だと思います。とはいっても常に等速ではなく、明確に興味のないところはスピードを上げて通り過ぎたりしていたので、それほど時間はかかりませんでしたけどね。
しかし、文芸の展示即売ってむずかしいですよね……絵画やイラスト、まんがなどと違って、手にとって開いて目を通してもらわないとわからない、というのが、文芸にとって基本的なネックになります。イラストを全面に押し出したり、テーブルの上だけでなく高い所にのぼりを設置したり、立体的なディスプレイをしたり、売り子さんの衣装(中にはきわどいものも!)にこだわったり、ひと目で雰囲気がわかる試し読みの無料コピーを配布したりなど、対策をしてきているところもあれば、無地の表紙にタイトルだけ書かれた本(それも1000円以上の)を値札だけつけて販売している潔すぎるブースもあり、1000組いれば1000組なりの売り方があるのだなあと思いました。
ちなみに私はプライベートではおしゃべりが苦手といいますか、人見知りするので、初対面の人と話すとたいていただの不審者になるので、そんなときはガーッと獲物を見つけた肉食獣のような勢いで話しかけられるより、軽く会釈して『こんにちは〜どうぞ見てってくださいね〜』くらいの扱いで済ませてくれるほうがありがたいのです……
そんなときにペラ紙の試し読みは非常にありがたかったですね。見本をおいているブースもたくさんありましたけど、このご時世ですから、不特定多数の手が触れた見本を触るのに抵抗を持つ人もいるでしょうし(私も白手袋はめて行きました)、手に取りやすいフリーペーパーはいい案だと思いました。
さて、バレンタインデーと文学フリマでは自分の好きなものを1万円分買うと決めている私。ところがですね……
ケまで終わった段階ですでに5500円使ってしまっているんですね〜〜アホですねえ〜〜〜
なのでここからは購入した作品たちの一部をご紹介したいと思います。中にはnoteをやっていらっしゃる方もいるかしら。
表題作を含む3篇の掌編小説。画像だとわかりにくいですけど、装丁がモルフォの構造色のようにきらめくステキな仕様です。私もいつか出版するときはこういう装丁にこだわったものを一冊は出したいですねえ!(人*´∀`)。*゚+
江戸を舞台にした時代小説。これもフリーペーパーの力ですね。おそらく試し読みなしだと手に取らなかったかも。右から読みのレトロでスタイリッシュな新聞スタイルがかっこいいです。冒頭の部分を読んでみて引き込まれるものがありました。
公園遊具の写真集です。群雄割拠の文フリの中にあってひときわ目を引きました。一種異様な雰囲気をまとうのもそうですけれど、やはり写真集はビジュアルで目を引くことができるのが強みですね。もちろん適当な画像だとなんの意味もないことは言うまでもありませんが。
他にもまだまだありますけども、共通して言えるのは「自分に足りないものを補完してくれる感性の持ち主の作品である」ということですね。SNSや実生活でも、趣味や感性の合った人との交流に終始しがちな中、こうして強制的に異なる感性を浴びるようにして感じ取り、自分の目指すところの糧とするのはとてもいいことだと思います。
今回ひさしぶりに訪れた文学フリマでは、参加したみなさんの熱気にあてられて、それこそサーレー(ジョジョの奇妙な冒険第5部のキャラクター)のように希望とやる気がムンムンわいてきました。自分が販売する立場だったらどうするか?出店する人があまりいないマイナーなジャンルで旗揚げするか?あえて激戦区となるメジャーなジャンルに挑むか?本の装丁はどうするか?本文以外の付加価値は?フリーペーパーにどこまでの情報を載せるか?読みやすい文字の大きさは?目に入りやすいディスプレイの仕方は?わかりやすい簡潔な内容・方向性の説明は?近寄ってくる人への対応は?当日の服装は?
「画廊喫茶マヨヒガ」なら、ジャンルは何になるでしょうか(文フリにジャンル「小説|アートは存在しない」)。じつに妄想がふくらみますね〜〜!
ひさしぶりの文学フリマは、私の心にさらに燃料を投下するよい機会となりました。こうしちゃいられない!早いとこ小説の書き方メソッドを完成させて、作品を創るぞー!ᕙ(@°▽°@)ᕗ
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、ごきげんよう。
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