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クリスマスに読みたい本【30】

  イブイブですね。今日読んだのは、「クリスマスのほし」。
 イエス様が生まれた夜を描いた絵本です。

 羊飼いたちが天使にイエス様が生まれたことを聞き、そわそわしていると、空の星が集まって大きな星に。
 その星に導かれて、羊飼いたちも、戦争中の王様たちも、動物たちも、みんながイエス様が生まれた馬小屋に到着します。
 そこに集まった者は、動物も人間もみんなイエス様の誕生を喜び、心から平和を願います。
 そして星は満月よりも明るく輝き、希望の光を世界のすみずみまで届けている……、この日がクリスマス。かみさまの子が生まれた日。

 絵本の内容をまとめると、上記のような感じなのですが、一般的には丁寧に描かれるであろう天使が羊飼いに語りかけるところは、天使の登場すらなくさらりと流され、イエス様もちらりと最後に登場するのみ。
 イエス様の生誕と、羊飼いたちのお話というクリスマス定番のお話が大きな脚色なく描かれているのに、キリスト教的な側面よりも、平和や他者をいつくしむ気持ち、愛情を語りかけるような本だなと思いました。

 作者は、「にじいろのさかな」の著者でもあるマーカス・フィスター。
きらきら光る星のフォログラムが各ページにあって美しい絵本なのですが、著者を見て「あぁ!」と思いました。
 文章も心を洗うような、すみずみまで息が通った文章だと思っていたら、訳者が俵万智さん。
 言わずと知れた「サラダ記念日」などで有名な詩人さんです。
 このコラボに気づいたとき、豪華すぎてびっくりしました。

 読了は10分くらい。
心が潤う絵本でした。

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タイトル: クリスマスのほし

作:マーカス・フィスター (Marcus, Pfister, 1960-)
訳: 俵, 万智 (1962-)||タワラ, マチ
PUB: 東京 : 講談社 , 1995.11
PHYS:25p ; 30cm
VT:OR:Der Weihnachtsstern
NOTE:原著の著作権年: c1993
PTBL:世界の絵本
ISBN:4062619520

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*タイトル画像は「みんなのフォロギャラリー」からお借りしました。
 ありがとうございます。

*表紙画像の著作権が心配なので、Amazonのリンクを貼っています。

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