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これ、面白かった! 2022.1

エンタメ過剰な日々、いかがお過ごしですか。
最近、世の中面白いものが多すぎると思いませんか!?
…ということで、今年は1ヶ月ごとに、色々体験した物で、「こーれは面白い!」と思ったものを、noteに書き綴っていくことに決めました。
2月の中旬にね。今更ですが。
この形式なら、なんとなく続いていく気がします。多分。
飽きっぽいので断言はできませんが…。

ちなみに初回なので、軽く自己紹介しておくと、

  • 基本的にお笑い好きです。テレビもラジオもライブも行きます。

  • 日本のロックを昔からよく聞きます。新譜もどんどん聞きたい。

  • ここ数年は「謎解き」と「サウナ」が2大マイブームです。

  • とはいいつつ、ジャンルに囚われず節操なくエンタメ好き。

と、いった具合です。
そんな僕がジャンルに囚われず、縦横自在に面白かったものをまとめます。
順不同です。1カテゴリー1ネタにしよう、とかは考えてないです。

本:自意識とコメディの日々/オークラ

放送作家・オークラさんの著書。めちゃくちゃ読み応えがありました。でも、知りたいことだらけなので、するする読み進められますね。
「爆笑オンエアバトル」を小学生の頃から好きで、東京のお笑いシーンにずっと興味を持ち続けていた自分にとっては、「なるほど、そんな裏側があったのか」と気になる情報満載。
そんな裏話だけではなく、「お笑い」に真摯に向かい合う人々の人生や想い(特に筆者のオークラさんに関して)が赤裸々に書かれていて、自分の仕事への向き合い方も襟を正されるような本でした。終章はいい話が多くて、じんわりきます。

そんな本に付随して開催された、紀伊國屋ホールでのトークライブ「コントで生きる男たちの自意識の折り合いを語る」もとても良かったです。
こういうトークライブでありがちな、下世話な意味での赤裸々な話、というよりは、人前で話すには気恥ずかしさもあるという意味での赤裸々な話が沢山あり、進行のハナコ・秋山さん含め、3人ともとにかく「コントが好きなんだな」と伝わってくるトークライブでした。面白かったな。
特に、シティボーイズの歴史を生き生きと淀みなく語るオークラさんの姿が印象的でした。「いつもこんな話ばっかりしてるよね!」という飯塚さんも含め。

映画:呪術廻戦0

呪術廻戦自体は1月くらいから「なんか皆話題にしてるな」と気づいてから、ちまちまと見初めまして。バトル漫画なのにダーク、だけど、コミカルな世界観で、少年漫画としては久々にハマりました。登場人物のキャラがめちゃくちゃ立ってて、どんどん皆好きになりますね。
で、作品のファンがこぞって絶賛しているので、劇場に足を運びましたが、こんなパワーで作られる映画があるんだな、と、ひっくり返りました。
作画がめちゃくちゃ凄い。映画館の大画面で見ると、とにかく大興奮。デカい画面のデカい音で見たいのは、こういう映画ですよね!
ストーリーも過不足なく、きっちりまとまっていて、「こりゃヒットするわ」と納得しました。泣きました。(めちゃくちゃ良いところで隣の席のおじさんに邪魔されましたが。)

King Gnuが描いた曲が、2曲ともめちゃくちゃ作品に寄り添っているのも良いですよね。愛を凄く感じるタイアップ。作品を見た後に歌詞を読むと、「そういうことか」と凄く腑に落ちます。
逆夢でしんみりした後に、一途が流れてくるので、気持ちよく映画館を後にできました。一途の「届け届けと血を巡らせて」でギターがメロディーをなぞる部分が好きすぎる。

音楽:BADモード/宇多田ヒカル

もともと、宇多田ヒカルのアルバムって凄すぎて、初めて聞くときは”ながら聞き”したくない(歌詞も含めてちゃんと向かい合いたい)というのもあるんですが、今作「BADモード」はあまりにも評判が良かったので、聞くことを躊躇してました。きちんと時間を使って聞かないと、と思いまして。そんな姿を、友人から「神格化しすぎでは?」と言われていました。
そんな中、やっと時間ができて通して聞いたのですが…凄すぎた。圧倒されました。これはもう今年一番のアルバムが発売されてしまったかもしれない。神格化してしまうのも仕方ないです。
圧倒的に研ぎ澄まされた音像、心をぐわっと掴んでくる言葉運び。単なる「J-POP」という言葉で形容するには振り幅が広すぎる音楽性。
1曲1曲の完成度もエゲつないですが、不思議なほどアルバムを通して聞くとまとまっている。終盤に待ち構えている12分の長尺曲まで、ずっと吹っ飛ばされます。

こんな音楽が、「ポップス」として繰り広げられていることが、とても壮絶でとても美しく、何よりリスナーとしてありがたいです。タイトルトラックで1曲目の「BADモード」から良すぎるので、まずは曲単体でもいいので、聞いてください。いや、できればアルバム通して聞いてください。

ライブ:SAKANAQUARIUM アダプトTOUR

思えば、ずーっと好きなバンドのサカナクション。なのに、ライブに行くのは本当に久しぶりでした。トレードが余りまくってるという噂を耳にし、急遽チケットを買って参加。日本武道館、やはり独特のオーラがあるというか、行くとワクワクするし、少し緊張しますね。
「コロナ禍に適応する」というコンセプトの元に作り上げられた【アダプト】というプロジェクトは独特で、新曲披露も含めてまずはオンラインライブから始まり、アリーナでのリアルライブ、そして、最後にコンセプトアルバムが発売される、というもの。で、オンラインライブをまず見たわけなのですが、これがとても素晴らしく、「リアルライブではどうなるんだ?」と足を運んだわけです。

展開や演出はオンラインライブとほぼ変わらず、ということで、セットリストもほぼ読める流れだったのですが、それでも、その作り込まれっぷりに感動しました。コロナで声を出せないライブだからこそ、”鑑賞するショー”としての演出が研ぎ澄まされていて、演劇のように繰り広げられる前半部は、その世界観にグッと引き込まれ感動。「ティーンエイジ」とか白眉。「目が明く藍色」の曲が持つパワーも、あの展開によってさらに引き出されていました。
ヒット曲連発の後半部は、超こだわった音響設備のおかげで、「生の音で踊れるのは最高!」とオンラインとの違いを生き生きと肉体で実感できるもの。やっぱりライブって良いですね。「ルーキー」とか「新宝島」で、楽しく踊りながらも感情がピークに達し、涙してしまいました。そして、「忘れられないの」で沢山のテープが降り注いた時の幸福感よ。
後は、サカナクションはやっぱり「光」の演出が最高。どれだけ大きな規模になっても、まるでクラブのように気持ちよく踊りたくなる。これも、オンライン/オフラインの違いだよな、と、改めて思いました。カメラワークも含め、とにかく最高峰の演出で、これだけの規模感でツアーを回るサカナクションというバンドは凄い。ただただ凄い。完成されすぎ。ちょっと生モノらしい綻びが恋しくなるくらい。

新曲がどれも良いので、音源で聞くのが楽しみ。特に本編最後で披露される「フレンドリー」が、歌詞も大好き。早く何回も聞きたい。

お笑い:マヂカルラブリーno寄席

2021年に無観客で開催され、ネタ中に他の芸人がガヤを入れる、という、禁断の手法で超話題になった「マヂカルラブリーno寄席」の第2弾が、今年も元日から無観客で行われたわけですが、頭痛くなるくらい笑いましたね。
前回が成功してしまったせいで、「ガヤとは何か」と分からなくなる一同。ついには、ザ・ギースのネタ中にネタの展開を先に言い当てるという、NGもNGなガヤまで飛び出す。かと思うと、ゴー☆ジャスのネタでは一切ガヤをせず、ただ拍手をするだけ。この「悪ノリの最北端」みたいなライブが、今回もとにかく楽しかった。いくとこまでいってしまったので、次回は一回普通にやることになりそう(見る側すらもそれを求めている)ですが、これからも毎年見続けたい、異形のお笑いライブでした。

ゲーム:There Is No Game

ゲームを愛する全ての人にプレイして欲しい「非」ゲームでした。
謎解き好きならきっとハマる、パズルのような仕掛けで進むゲームなのですが…なんとも説明しにくい。事前のレビューは読み込まずとにかく触ってみて、という作品です。ヒントも充実しているので、絶対クリアできます!
「ゲーム好きな人が作ったんだろうな」というジョークや小ネタ、メタ展開がいちいち笑えました。プレイ中ずっとニヤニヤしてたと思う。
とにかく、自分の大好物が詰まってました。ゲーム好きだなあ。

謎解き:謎だらけの孤島からの脱出

SCRAPが仕掛ける「リアル脱出ゲーム」という謎解きイベントは、結構お約束的なルールがここ数年で自然と形成されていて、慣れたプレイヤー側からすると「今回はこんな展開ね」みたいに読めることが増えてくるんです。
もちろん、そのオキマリの中でも、毎回新鮮なナゾや体験が待っていて、それを求めて僕は何度も何度も足を運んでしまうわけなのですが、この「謎だらけの孤島からの脱出」という公演は、そんなオキマリを一度全てゼロにして考えられたような謎解きで、公演が始まる前から終わるまで、ずっとワクワクしっぱなしでした。自由度がめちゃくちゃ高く、本当に孤島で謎解きをしているかのよう。
細かい美術や映像も抜かりなく作られていて、ラストには「くそー!」と唸りたくなる謎も待っている名作でした。失敗したのが本当に悔しい。
新宿にある、東京ミステリーサーカスという会場で開催されてます。まだまだやってますので、ぜひ友人たちと遊んでみてください。

演劇:九十九龍城/ヨーロッパ企画

ヨーロッパ企画が中学生の頃から好きな自分。企画性のあるコメディ、という構造がとても好きで、演劇はもちろん、それ以外の活動もついつい追っかけてしまう皆さん。歳を重ねても、未だに学生時代のサークルのような馴れ合いの空気感も残っているのが心地よい。
そんな彼らのコロナ後久しぶりの舞台は、「演劇は生で見るものだよね!」と再び実感するようなものでした。圧倒的な入り組んだ舞台美術、そんな世界のあちこちで繰り広げられる小気味いい会話、そして、ヨーロッパ企画らしい怒涛の仕掛けと伏線回収。
さらには凝った映像演出なんかも加わって、とにかく楽しかった。一度では見切れないほどの情報量もたまらない。見終わった直後より、その後にじわじわと効いてくるような舞台で、「ああ、あそこ面白かったな」と反芻したくなる場面がたくさんありました。キセルの音楽もまた良い。
公式YouTubeで繰り広げられているVlogがまたよくて。「演劇ってこうやって作られてるんだ」と知ることができます。特に、ヨーロッパ企画って本当に変わった劇団だと思うので、こういう舞台裏は貴重だな、と。

その他もろもろ

その他、まだまだ書きたくなる面白かったものを、簡単な一言とともにまとめていきます。

以上、1月分でした。5000字超えてしまいました。いかがでしょうか。
我ながら、結構濃厚な記事ではないでしょうか。自分で読み返すのも楽しみな感じです。
この調子で、今後も書いていければと思います。そして何より、どのコンテンツもオススメなので、直接触れてください!

小ネタ
ヘッダー画像は、その月一番おいしかったものにしようと思います。
今月は「りくろーおじさんのチーズケーキ」です。
気づくとどんどん食べちゃうやつでした。レーズンがいい。

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