見出し画像

イスラエルへの見方

私はクリスチャンではありませんが、つい最近まで日本人の牧師さんが、聖書やキリスト教について分かりやすく解説してくれる内容のPodcastをよく聞いていました。時間も短いため家事育児仕事の間に聞くにはちょうど良かったのです。

なぜかというと、私の息子と娘(双子)は1歳ぐらいから家の近くの教会のプレスクールに行っており、今も日曜日になったら教会学校に行っているため、私もキリスト教については勉強中です。親が何も知らないのはまずいので…

そんなわけで、牧師さんのPodcastを楽しく聞いてたのですが、ある時からパタッと聞かなくなりました。

それはその牧師さんが視聴者からの、「キリスト教の信者として、イスラエル(のガザ攻撃)をどのようにとらえればよいか」という質問に対して、「キリスト者はイスラエルを支持するべきです。なぜなら、イスラエル人は神に選ばれた民だからです」と言われたからです。

私は思わず「えっ?」と声に出してしまいました。イスラエルのガザ攻撃を正当化してよいのか?しかも牧師という聖職者の人が?

それをきっかけに、Podcastを聞かなくなりました。自分でもなんだか極端な気がしたけど、どうも聞く気になれず…

そして同時に、今のイスラエルの陰湿なガザ攻撃(水道を止めるとか、海外の援助隊が食料を運ぶ道を断って飢えさせるとか、病院を攻撃するとか、性暴力、その他もろもろ)の数々は、もしかしたら、「自分たちは神に選ばれた民である=だから全てが正当化されるのだ→なんならこれは神の裁きである」という思想があるのではないか、と思ったのです。この牧師さんと同じような思想をイスラエルの人も共有している人が多いからこそ、この戦争になったのではないか。

イスラエルは苦難の歴史です。それは旧約聖書に詳しく書いてあるし、旧約以降の歴史でも、ずっと苦労続きでした。だからこそ、「自分たちは神に選ばれた民である」という思いがなくては生き延びられなかったというのも事実な気がします。

多くの人がイスラエルを非難します。私もイスラエルの今の行いは間違っていると思います。ただその一方で、これだけ苦難続きの国では、世代間のトラウマが引き継がれ、リベラルになろうとしてもなれないというのも、分かるような気がします。あくまでも分かるような気がするだけで、イスラエル支持ではありません。

一体だれがこのガザの戦争を止められるのか。具体的に言えば、だれがあのイスラエルの首相を説得できるのか。国連には力がないように見えます。なぜならウクライナに侵攻したロシアがいまだに常任理事国であるという矛盾を抱えており、国連に対する信頼は落ちてきているからです。

「困ったときのスウェーデン」頼みになるのか、それともトルコか。とにかく1日も早くガザの戦争、そしてウクライナの戦争が終わることを祈るばかりです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?