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面白いからやっただけ。【読書する人だけがたどり着ける場所】齋藤孝著

「本を読む人間がマウントとってる」
あるサイトでこの一言を見て、
雷を打たれたような衝撃を受けました。
※詳細は、こちらの記事を参照。

私は読書が好きだから読んでるけど、
苦手な人に強要するつもりはないし、
知識自慢アピールをしたいわけでもありません。
面白かったから話してるだけです。

ただ楽しく読み続けていたら、
読書感想文まで書くようなった、それだけです。

読書する人だけがたどり着ける場所からです。


・気づき1.ネットと読書の違い。

「本を読む」とは言うけど、
「ネットで読む」とは言わないですよね?
むしろ「ネットで見る」の方が
しっくり来ませんか?

文章だけでなく音楽を聞く姿勢も似ています。
CDやレコードで音楽を聴く時と、
サブスクで聴くのとでは
曲との向き合い方が違います。

ネットはパパッと短時間で見るイメージ。
それに対して「本を読む」は体験に近いです。

登場人物に感情移入している時の脳と、
実際に体験している時の脳は
似た動きをするそうです。

「ネットがあるから読書は不要」は誤り。
代わりになれないからです。

・気づき2.こんな人たちも読まなくなった

著者は大学教員。
学生さんが読まなくなったのは
以前から実感していたそうです。

更にこんな人たちも読まなくなったなぁと
感じているそうです。
それは…なんと大学の先生!

正確に言うと、
「教養のための幅広い読書」を
しなくなっているそうです。

著者が面接である質問をします。
「教養となっている本を3冊挙げて下さい」
それに対して、
「専門書ならすぐ言えるのですけど」と
言う人が増えているそうです。

学生に教養を身につける大切さを
教えるはずの立場の人間がこれではなぁと
著者は危機感を持っていました。

もしも私が面接で同じ質問を受けたら
何て答えるだろう?

・気づき3.浅い人と深い人の違い

一言で言えば、「教養」の有無。

わかったような、わからないような、
そんな言葉です。

著者はこう定義していました。
「自分の中に取り込んで統合し、
血肉となるような幅広い知識」

結局、知識として頭に入れるだけでなく、
体で覚えるのか…と思いました。
鬼滅の刃の錆兎のセリフを思い出しました。

お前は知識としてそれを覚えただけだ。
お前の体は何もわかってない

鬼滅の刃 1巻

ここまでできて、
教養のある「深い人」になれるようです。
気の遠くなるような道のりです。

・Todo1.味読をする

内容をよく味わいながら読むこと

明鏡国語辞典 第2版

初めてみた言葉なので、辞書を使いました。
どんな文脈で使われるかというと、
「文学作品を味読する」が出てきました。

そういえば読んでる本は、
実用書だらけだなぁと気づきました。
味読するって感じがしません。

芥川賞と直木賞の時期ですし、
たまには小説もチェックしてみようも思います。

・Todo2.世界を学ぼう

高校時代、日本史と世界史で分かれてました。
世界でも分かれているのは珍しいそうです。
私は世界史B選択でした。

個人的には中国史よりも、
ヨーロッパの方が好きでした。
特に中世のお姫様の世界…。

自国だけでなく、
世界を学ぶことに熱心であれば、
世界の中のバランサーとして働くことができるのではないか?と著者。

逆説的ですが、
世界を学ぼうとしたら
日本についてより学ばないといけなくなりますが。

・Todo3.東洋の精神文化を知る。

「論語」や「仏教」など
学校の授業で習ったことはあるけど、
他人に説明できるかと言われたら
自信がありません。

そういえば、私も含めて多くの日本人は
自分たちのことを東洋人と言わないと気づき。

東洋の古典や精神文化に
なじみがないからかもしれません。

世界を学ぶ前にこちらが先かもしれません。

以上、ちえでした。
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