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薬剤師こそ言語化力が必要と実感した本【薬剤師のためのコミュニケーションの処方箋】ヒューズ著

「薬剤師の仕事術✕自己投資✕副業」
1冊にまとめられた欲張りな本。
薬剤師にとっては「これ1冊でOK」と言っても
過言でないくらいの内容です。

もっと詳しく知りたければ、
関連書籍を読むという形がいいと思います。

「もし働いていた時にこの本があったら、
もっと周りに貢献できる薬剤師になれたかな」と
思いました。

特に印象に残ったベスト3を選びました。


・薬剤師は薬だけではない。

「薬剤師は薬を扱うとともに、言葉を扱う職種です」

ここまで明言した本は初めて見ました。

確かにただ薬や説明書を渡すだけなら、わざわざ専門家がやる必要はありません。
AIやロボットで十分でしょう。
しかし、実際はそうではありません。

患者さんに薬だけ渡しても、正しく飲めるだろうか?
そもそも、患者さん本人が「治療しよう」と意欲がなければ、渡したところで飲むだろうか?
私は、そう思います。

患者さんの治療中のサポートをするのも、
薬剤師の仕事と改めて気づきました。

・どうやって患者さんに伝える?

薬剤師として働いていた時、新薬や治療方法(主に薬物療法)について勉強していました。
新薬が出ると勉強会がありました。

「どうやって患者さんに伝えるか」
そう考えて読むといいと助言。

樺沢紫苑先生の『インプット大全』に載ってた
「AZ(アウトプット前提)」 を思い出しました。

誰かに話す前提でインプットをすると、より学びになります。
その相手は患者さん。専門用語はわかりません。
彼らにわかるように説明できなければ、理解してもらえません。

わかりやすく、噛み砕いて説明するためには
深く理解している必要があります。
専門用語のまま話すより格段に難しいと感じました。

・1度に3つのことしか覚えられない。

患者さんへの説明で、たくさん伝えたいことはあるかもしれません。
しかし、どんなに頑張っても、相手は一度に3つのことを覚えるのが限界と気づきました。
(現実は1つかも?)

私自身もいろんなビジネス書を読んでしてます。
「本の内容を全てやれば、人生は変わる」

確かに、言っていることはわかります。
しかし、実行に移して気づきました。
3つのTodoを実行するのが精一杯。
「患者さんも同じ」と気づきです。

それをわかった上で、
「まずはこれをやってみてくださいね」と
少しずつ提案すると、
実行してもらえるかもしれません。

・感想

薬剤師の現場を離れて6年が経ちます。
再就職するか以前に、そもそも仕事が見つかるかもわかりません。

書籍にも書いている通り、
以前に比べたら職探しは難しくなりました。
むしろ今までが異常だったかもしれません。

そもそも私自身にとって、また薬剤師の仕事をするのがいいのかも分かりません。

それでも私は自分の説明で、
患者さんが安心したり、治療が上手くいったりするのを見て、喜びを感じていました。

「薬剤師はAIに置き換わるのか」

去年ChatGPTが登場してから、話題になりました。

そうは言っても、
AIに患者さんを安心させられるか。
治療中の辛い気持ちを共有できるのか。
私はそう疑問に思います。

コミュニケーション能力で差がつくと
改めて感じました。

これからもコミュニケーションの勉強し続けようという意欲が出てきました。

以上、ちえでした。
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