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日本人の半分が鬼!?【「鬼滅の刃」流強い自分のつくり方】井島由佳著


今年の4月に鬼滅の刃のマンガを読んでから夢中。
作中のセリフに心を動かされ続けました。

「こんなマンガ、あった?」

そう思ったのは私だけではなかったようです。
大学の教員や学者などの専門家が、
自分の専門分野からの目線で書いた関連本が
少なくとも10冊はあります。

「あなたの教養になった本は?」と聞かれたら、
「鬼滅の刃」と答えるでしょう。

なぜなら、大学時代にあまり学んでこなかったことを勉強しようというきっかけになったからです。

私は薬学部薬学科出身。
医療や理科系の分野は勉強してきたけど、
哲学や歴史など主に文系の分野は手薄。

最近、いろんな方の本を読んできて
「自分の専門分野だけ知っていても
深い人にはなれない」と気づきました。

私が目指すのが「知的美人」なので余計感じるかもしれません。少しでも近づきたいです。

今回は、心理学の先生が書いた
「鬼滅の刃」流 強い自分のつくり方です。


・気づき1.成長する炭治郎の姿

しばらく、マンガの感想を書いてたら、
炭治郎を始めとする登場人物のセリフを
取り上げてました。

妹を助けたいという動機で、
ここまで成長するものか、と驚かされました。
本書内でも、大きな見どころをこう語っています。

様々な人々との出会いや、鬼たちとの戦いを経験しながら人間として成長し強くなっていく炭治郎の姿。

「鬼滅の刃」流強い自分のつくり方

私は既に漫画で最終回まで読了。
炭治郎を初登場の回と最終回を比較するとまるで別人。
人ってこんなに成長するものなんだなと感心しました。

・気づき2.学生さんへのメッセージ?


著者が大学の助教授なのもあり、自分の大学の学生さんへのメッセージのように感じました。

私が大学生だったのは今から約10年前。
大学後半にもなると卒業後、就職をして
働くことを意識し始めます。

社会に出ると理不尽なこと、
思い通りにいかないことで溢れてます。
人によってはせっかく就職した会社を
一週間で辞めてしまう人もいるくらい。

人間は苦しいことに耐え、我慢を重ねて鍛錬をすると確実に成長します。心身ともに鍛えられ、技術が向上し、精神力が強くなります。

鬼滅の刃のエピソードを通して、社会に出る前に少しずつトレーニングしていこうよと言っているようです。

・気づき3.鬼側に寄ってることに気づかない。

鬼滅の刃の漫画を読んだ当初、
「もし今の日本の社会に鬼が存在したら、人口の半分くらいの人は鬼になりそう」なんて、縁起でもないことを考えてしまいました。 

私の中で鬼のイメージが、
自分の心の中にあるマイナスの感情や思考と仮定。

作中に出てくる鬼たちの人間時代の記憶を見ると
社会に対する理不尽さ、やるせなさ、無力感などを感じました。

著者も一部の学生さんに対して、
「鬼側に寄ってるのを気づいていない」と指摘。

大学生活や就職活動の不満をもらしたり、
めんどくさい、遊びたいと言って授業に出てこないことに対してです。

「誰のおかげで大学に通えてるの?」
頭のどこかに、両親や家族のことがあれば
こんなことはできないはずと続きます。

・Todo1.成功を自覚する。

成功を自覚することで、自己効力感を高めます。

自己効力感は、
自分がある状況において、目標達成したり、遂行できると信じている状態です。

これを高められれば、困難な状況でも、
「私はできるんだ!」と信じて
乗り越えていけそうです。

・Todo2.合理情動療法

合理情動療法とは、
悩みや苦しみの深さはつまずいた出来事そのものではなく、その出来事をどう受け取るかで変わることです。

同じ出来事が起こっても
Aさんは何もダメージを感じてません。
一方、Bさんは酷く傷ついています。

こんなイメージでしょうか? 

ある事例を思い出しました。
結婚前働いてた職場で、当時の薬局長は私のシフトを日曜日に入れていました。(365日間営業)
私自身まだ独身で、自由が効いたのでそこまで支障はありませんでした。

「日曜日は行きも帰りも車が混んでないから楽」
その程度の認識。

驚いたのはここから。
その様子を見た他の人から、「薬局長は、先生(私)に厳しいシフトを強いてる」と心配。
言われるまで分からなかったので驚きました。

・Todo3.社会的手抜きを自覚する。

一部の人が「誰かがやってくれるだろう」と
100%のパフォーマンスを発揮しなくなる現象があります(リンゲルマン効果)

仲間と力を合わせて何かを成し遂げるのは効果的ですが、「誰かがやってくれるだろう」と手を抜き出すといい結果が出ません。

人数が多くなればなるほど起こり得ることを
自覚します。

以上、ちえでした。
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