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今のシステムに限界【東洋経済2022.7.23号】

「学校任せにはできないな」
これが率直な感想です。

私がまだ学校に通ってた頃は
教師の採用倍率は高かった印象。
私のいとこが小学校の先生をしてますが、
地元では倍率が高すぎたため、東京に行きました。東京だと比較的受かる可能性が高かったからです。

当時のことを考えると、今の倍率の低さに驚き。
「どうしてこんなことになってしまったんだろう」

インタビューの中では、
労働環境の悪化、SNSなどで過酷な労働環境が明るみになったことなどがあげられてました。

私がフォローしてるアカウントでも
学校の先生がいます。
「志高い人でもこれは持たないだろう」と
感じるくらいです。
現場の先生の善意で成り立ってる印象。

私が一番見逃せなかったは記事は、
「少子化なのに、なぜ特別支援学級の生徒が増えてるのか」です。

・今と昔の特別支援学級

私がまだ学校に通ってる時も
特別支援学級はありました。
しかし、在籍してる子供は全校で数人。

身体障害を持ってる人もいましたが、
ほとんどがダウン症など知的障害の人でした。

小学生の時からの友人で学習障害を持ってる人がいます。彼女と同じクラスでした。
勉強はついていけずに苦労してたみたいが、
それでも、一緒に過ごせていた印象。

今ではちょっとでも落ち着かなかったり、
発達障害の予兆があったら
すぐに検査を受けるように言われるようです。
場合によっては、
特別支援学級などに転籍することも。

100点に近い子ども以外は、
受け入れられないという感じでしょうか。
ギフテッドと呼ばれる子どもたちにとっても、
息苦しいのではないかと想像。

この現状を聞いて「うちの長男は、普通の学校の特別支援学級でも対応が難しいのでは?支援学校も検討した方が良さそう」と感じました。
支援学級に入るにしても、グレーゾーンから軽度の子どもが限界と他のママさんから聞きました。

・なぜこんなことに?

このような状況になっている背景としては、
教えるべき内容や仕事が昔に比べて増えたのに、
今も1人の先生が40人の子どもを見ていることが
一つあると思います。
常勤の先生を減らして、非常勤の先生を増やしたのも背景にありそうです。

一人でたくさんの子供を見るのは大変です。
ヨーロッパの一部の国では、
もっと1クラスあたりの人数が少ないそうです。

少人数学級を実現するためには
より先生を増やす必要があります。
文科省は、それを実現するために予算要求をしましたが、財務省からは「少人数学級にするメリットは?根拠は?」と突っぱねられたようです。

当時の萩生田元文部科学省大臣と
麻生太郎元財務大臣の答弁の様子が載ってました。数字で判断してる財務省を納得させるデータを出すのは難しいと感じました。

文科省はこの状況に
問題意識を持ってることはわかりました。
現大臣に期待してます。

・大人数で一斉に授業を行うやり方

私はそもそも「今のやり方自体に限界が来てるのではないか」と感じてます。

7歳の子どもが小学1年生、
13歳の子どもが中学1年生、
30〜40人の子どもたちに対して1人で
一斉に授業を行います。
私はそれが常識と思って生きてきました。

同じ年齢の人が全員、
その年齢で同じ能力が
備わっているとは限りません。

私の長男は今4歳ですが、
今できる能力は2歳行くか行かないかぐらい。
定型発達児の子どもなら、2歳でできることが
今やっとできるようになったのが現状。

歴史を見てみると、
現在の教育システムになったのは明治時代以降。
それまでは寺子屋のように個別で勉強してました。

明治時代は、「欧米列強国に追いつけ追い越せ」という状態だったので、均一な人材が大量に必要になりました。
しかし、今はそんな時代ではありません。

今はタブレットで学習できるようになってるので、
自宅で自分で勉強しつつ、
わからないところを重点的に、
先生に教えてもらう時代が来てもおかしくないと予想してます。

・感想

学校の先生の働き方を見て、
暗澹たる気持ちになりました。

子どもたちの命と人生を預かってる人たちの
労働環境がこれでは、
子どもを行かせて大丈夫なのかと不安。

学校に行かせずに、
親自身が学校の代わりをするのは現実的ではないので、どうしたものかと感じました。

1日でも早く、
先生方の労働環境がよくなることを願いつつ、
親自身でできることを見つけるしかありません。

以上、ちえでした。
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