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「鬱鬱とした朝は...。」

「鬱鬱とした朝は...。」

鬱鬱とした朝は
丁寧に歯磨きをする。

いつもより
丁寧に丁寧に

上の右の歯の奥歯は特に丁寧に磨く。

からい歯磨き粉は苦手。
でも、弱すぎるのもだめ。

丁度のやつがいい。

担々麺もそう。
痺れない程度の丁度のやつ。

カレーは甘口がいい。

タイ料理はほとんど食べれない。
パクチーはどうしても食べれない。

学校の給食の時間、
誰かがこぼした牛乳を拭くための雑巾は
どうしてあんなに臭かった

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「森羅万象、色即是空〜これでいいのだ。」

「森羅万象、色即是空〜これでいいのだ。」

バカボンと言えば
腹巻き、ハチマキ、鼻毛5本出てる
あの強烈なキャラクターを想い出すのだけど、

実際にはあの人は"バカボンのパパ"なのよね。

バカボンは彼のご子息のことですわ。

バカボンパパとバカボンママの間に産まれた男の子、次男のはじめちゃんのお兄ちゃん、
それが"バカボン"でごさいます。

表札にはバカボンと書いてあるのだけど
あれは、バカボンが迷わず帰って来られるようにママがそうしたの

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「事件です。」

「事件です。」

〜足の親指とストッキングの攻防戦よ。

あたしのストッキングはすぐ破れる。
それも決まって足の親指んところ。

あたしの右足の親指の勢いがハンパない件を
これからお話ししようかと思うのだけど、

そう、あたしの右足の親指はなんて云うか、
他の指とは比べ物にならない。

サイズ感とか威勢とか、
ある日突然に異星からやってきて、
あたしの右足にジョインしたのだと考えるのが自然なくらい勢いが別次元。

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「世田谷の中心から少し外れた所で叫ぶシンバルモンキーちゃま。」

「世田谷の中心から少し外れた所で叫ぶシンバルモンキーちゃま。」

素肌にベストを着れる女。

海外の雑誌ではお馴染み
"素肌ベスト"

あのあれね、
昔で云うところの三揃えはなんちゅーの?

スリーピース?

子どもの頃、
オカンが着てたパンタロンスーツのやつ。

ほらほら、ジャケットの下にボタン付いたベスト着てたやん?

あれを素肌に着る。

それは、あたしの憧れでもあります。

洗練された大人の女にしか許されない
"素肌ベスト"

そのために必要なのは何?

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「おにぎり」と「おむすび」の違いと優しさについて。

「おにぎり」と「おむすび」の違いと優しさについて。

最近ではおにぎりを握っている、あたし。

ボンがおにぎりを職場に持っていきたいと
強く願ったもんだから、
お山の神さまが叶えてくださって
ボンは晴れてお昼ご飯におにぎり弁当を食べられることになったわけ。

......ま、握るのはあたしなんだがな。

そこは、お山の神さまの代理で握りますです、はい。

多めに作って
あたしはあたしのタイミングでお家で食すの。

あたしたち、なんだか最近は結構な割合

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「サステナボン。」

「サステナボン。」

ボン
杉並区出身
B型+
沢山の物を所有しない男。

ボンのクローゼットはいつも一定数のお洋服がかけられてる。

何か一つ購入すれば
何か一つ手放す。

手放す基準も曖昧で
年月とか汚れとか
そういったモンでもなさそう。

「うーん...これはいらんかな。
これは必要。」

いつものように選別が始まる。
突然始まる。
思いつきで始まる。

ずっと見ていても
いるorいらないの基準はわからない。

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「全員分のサンタクロース。」

「全員分のサンタクロース。」

うちのボンの副業はサンタです。

毎年、24日から25日に日付けが変わる瞬間
あたしの枕元にプレゼントを置く仕事を
ここ数年やってます。

ボンを知っている人は少ないけれど、
一年くらい我が家の留守番係をしてたこともあり、その頃のボンのお仕事は家事手伝いでした。

あたしはボンが好きなことをやって
楽しそうにしていることがいいと思っており、
好きなことが見つかるまで留守番係でもいいと思ってました。

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「 ぢ め ん」

「 ぢ め ん」

「ぢめん」

地面、見てみ。

この季節の地面が好きや。

紅葉やら銀杏やら
葉っぱいっぱい落ちてて凄いええのよ。

春もええね。
桜の散る頃なんか最高ちゃう?

春の風で桜吹雪。

そんな時は必ず歌う。
〜人を愛してぇ〜 人は心開きぃ〜
傷ついぃて すきま風ぇ 知るだろぉ♪

・・・
杉さまの「すきま風」な。

ちなみにボンに聞いたら
〜桜舞い散るなかに忘れた記憶とぉ〜♪
て、ケツメイシやて。

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「先日の家族会議の結果は・・・」

「先日の家族会議の結果は・・・」

11月吉日、
ボンについて家族会議が行われた。

「見た目が類人猿で中身がゴリラ」なのか、

「見た目がゴリラで中身が類人猿」なのか、

討論が行われた。

「見た目がゴリラで中身が類人猿」を主張するボン、

一方あたしは、
「見た目が類人猿で中身がゴリラ」説を唱える。

審議を重ねた結果、

"見た目が類人猿で中身はゴリラ"に決定しましたことをお知らせします。

ボン曰く、
「見た目が類人猿で中

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「火曜サスペンス劇場"断崖絶壁アタマ"旅情編」

「火曜サスペンス劇場"断崖絶壁アタマ"旅情編」

ボンは絶壁だ。

勿論、後頭部の話し。

髪がボリューミーなので誰も気づいちゃいねぇが、かなりの絶壁具合いなのだ。

そのアタマを撫でくりまわす所から
あたしの朝は始まる。

絶壁部分を主に触る独自の技術でもって
撫でくりまわす。

大人しく撫でられておるボン。

朝のボンは冬眠明けの小動物みたいに
体温と心拍を極限まで下げているから
相当に痛いことでもしない限り大人しい。

今日も今日とて、絶壁

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「ハニカミ担当者くんと大胆不敵なあたしの小さな恋の物語り。」

「ハニカミ担当者くんと大胆不敵なあたしの小さな恋の物語り。」

〜雨は夜更け過ぎにぃ〜雪へと変わるだろぉ〜
って、クリスマスツリーに想いを馳せてます!

街はすっかりクリスマスムードね。
この時期はちょいとおセンチになるわ、あたし。

必ず想い出す出来事があるのよ。

それは・・・

「ハニカミ担当者くんと大胆不敵なあたしの小さな恋の物語り。」はじまりはじまり〜

色々なことやってきたのよ。
ほんと、色々。

あたしの人生は彩り豊か、

原色もあればモノトーン

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「めんた〜む。」

「めんた〜む。」

〜めんた〜む

あのー
めんそ〜れ みたいなノリで言ってみる。

メンタムのリップは不動の人気やね。

特に男子は好きなんやな、コレが。

うちのボンは
春と冬に使うようだわ。

春は花粉の季節、
鼻の周りやらなんやらに塗ってるね。

冬は唇へののシンプル使い。

出かける前にぬーりぬり......って、
めっさ塗るな?おい。

そして、出かける前の儀式に取り掛かるボン。

ボンにとって「行ってき

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「ケツに勝るものはない花田まさる」

「ケツに勝るものはない花田まさる」

ボンは歳上の女が好きなのではなくて
あたしが好きなのだわ。

そこんとこ勘違いしないで貰いたいわ。

どんな女が好きかをボンに尋ねてみる。
ボンは「ゆりえ」と云う。

はい、もう、ありがたい。

質問を変えてみる。
しかも、愚かな質問に。

あたしのどこが好きか。

「ケツ」

間髪入れずそう云うボン。
なんやったら0.5秒ほど食い気味に。

またある日、同じ質問をするしつこいあたし。

どんな女

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「愛のハンマカンマ。」

「愛のハンマカンマ。」

朝はテンション低いのだけど、
田村正和のマネをしたくなったわけで
しかも、*ザコシのほうの田村正和なわけで。

「えーハンマーカンマー、ハンマカンマ、ハンマーカンマー」

それでボンにダル絡みしつつ
「ウザい?ウザい?」とまとわりつくあたし。

そんな時ボンは真顔で髪をセットしながらも
「ウザくないで。」と返すが
心、ここに在らず。

・・・あたし、1月で54になるの。

54までこれだから、きっ

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