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恋人たち

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「歳下に"だけ"モテる方法」

「歳下に"だけ"モテる方法」

まあ、結論としてはさ、
歳下の彼と付き合える特別な方法なんかはないわけだ。

出逢える方法はザッと考えただけでも無数にあるやん?

そこから恋に落ちるかどうかは別やわな。

「ゆりえさんみたいに歳下の彼氏が欲しいんだけど、どうしたらいい?」

よく質問される。

ボンと交際を始めて今まで7年間
1億と2000万回は聞かれてる。

そう、日本の人口くらい。
特にアラフィーフ、50代前後の方に。

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「小躍り数珠繋ぎ」

「小躍り数珠繋ぎ」

背中の痒いところがやっとかけたときとか、

奥歯に挟まってたニラが取れたときとか、

買い物の金額がピッタリ1000円だったときとか、

そんな時は心が小躍りする。

人生の醍醐味は、
こんな小躍りをどれだけ味わえるのかなのかなと思う。

そのまま流れていってしまいがちな些細なことを、ひとつづつ拾い集めて数珠繋ぎする。

最後の日を迎えるそのとき、
その粒のひとつひとつを見てはニヤつく。
特にニラ

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「黒ぶち眼鏡で詰め替えて♡」

「黒ぶち眼鏡で詰め替えて♡」

男のタイプを聞かれると困る。

今まで付き合った男の共通点が見当たらない。

その時、その瞬間、
好きだと思った男がいいのだもの。

容姿はあんまりわからん。

男前も
そうで無いのも混ざっているらしいから。

らしい。...と云うのも
その基準が毎回ズレるし、ブレる。

こう云っちゃなんだけど
顔では選んだことがない...とゆーかそもそも
男前かどうかの判断てどやってするのだろうか?

あたしの

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「中年におけるオパーイについて。」

「中年におけるオパーイについて。」

〜中2までは確かにAカップだった。

身体測定みたいなもんは、
無くなっちまえばいいと思ってたもん。

身体も小さかったしガリ子だったのが
今では信じられんくらいよ。

あー、ガリ子じゃなくて  
じゃがりこにしよっかなー

邪ガリ子か。あたしの場合。

まな板に干しぶどうなんて昭和の響きね。
けど、当たらずとも遠からずよ。

夏休みを過ぎた頃から
なにやらブラがキツくなり出した。

夏休みの間に

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「 晴れ 時々 おにばば。」

「 晴れ 時々 おにばば。」

昔はもっと短気だったのになぁと、
つくづく思う。

"錆びたナイフ"なんて言葉があるけどさ、
あたしの場合は"刃のかけたカッターナイフ"てとこかしらね。

簡単に折れちまうやつね。
なのに直ぐに繰り出せるのよ。

せっかちで短気、
.....せっかちは今でも変わらないけどね。

腕力では誰にも敵わないけど、
メンチの切り合いなら負けない自信がある、
そんなティーンエイジャーでした。

そんなあたし

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「カッパかコワッパ。」とボンは云う。

「カッパかコワッパ。」とボンは云う。

「カッパかこわっぱだったなぁー」

ボンが呟く。

・・・・・。

はぁ?

いつも唐突な男です、ボンは。

 

〜ボン、
言わずと知れたあたしの家族で恋人。

ご存知、いつも少しだけ"ナナメ上"いく男だ。

まぁさ、このあたしと7年も一緒におるのだから、それだけでも充分ナナメ上だけどな。

あ、そうそう、
あたしたちは遂に7年目を迎えまして候。

さておき、さておき、

「カッパかコワッパ」の

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シュウカツ・・・その日が来るまで後66年〜

シュウカツ・・・その日が来るまで後66年〜

穏やかに日々を過ごしておりますです。
ご機嫌よう、あたしです。

穏やか過ぎて泣ける、
もう毎日がビューティフルデイよ。

なんやろなー
全部そこにあるっちゃーあるし、
なーんも無いっちゃーないし、
なんもいらんっちゃーいらんし......

まさにそれは、
森羅万象 色即是空 悟りの境地。

おお!
悟りって字は孫悟空の"ご"の字やってんな!

空の孫が悟るで孫悟空なのかな?
いや、孫が悟って空

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「鬱鬱とした朝は...。」

「鬱鬱とした朝は...。」

鬱鬱とした朝は
丁寧に歯磨きをする。

いつもより
丁寧に丁寧に

上の右の歯の奥歯は特に丁寧に磨く。

からい歯磨き粉は苦手。
でも、弱すぎるのもだめ。

丁度のやつがいい。

担々麺もそう。
痺れない程度の丁度のやつ。

カレーは甘口がいい。

タイ料理はほとんど食べれない。
パクチーはどうしても食べれない。

学校の給食の時間、
誰かがこぼした牛乳を拭くための雑巾は
どうしてあんなに臭かった

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「森羅万象、色即是空〜これでいいのだ。」

「森羅万象、色即是空〜これでいいのだ。」

バカボンと言えば
腹巻き、ハチマキ、鼻毛5本出てる
あの強烈なキャラクターを想い出すのだけど、

実際にはあの人は"バカボンのパパ"なのよね。

バカボンは彼のご子息のことですわ。

バカボンパパとバカボンママの間に産まれた男の子、次男のはじめちゃんのお兄ちゃん、
それが"バカボン"でごさいます。

表札にはバカボンと書いてあるのだけど
あれは、バカボンが迷わず帰って来られるようにママがそうしたの

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「事件です。」

「事件です。」

〜足の親指とストッキングの攻防戦よ。

あたしのストッキングはすぐ破れる。
それも決まって足の親指んところ。

あたしの右足の親指の勢いがハンパない件を
これからお話ししようかと思うのだけど、

そう、あたしの右足の親指はなんて云うか、
他の指とは比べ物にならない。

サイズ感とか威勢とか、
ある日突然に異星からやってきて、
あたしの右足にジョインしたのだと考えるのが自然なくらい勢いが別次元。

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「世田谷の中心から少し外れた所で叫ぶシンバルモンキーちゃま。」

「世田谷の中心から少し外れた所で叫ぶシンバルモンキーちゃま。」

素肌にベストを着れる女。

海外の雑誌ではお馴染み
"素肌ベスト"

あのあれね、
昔で云うところの三揃えはなんちゅーの?

スリーピース?

子どもの頃、
オカンが着てたパンタロンスーツのやつ。

ほらほら、ジャケットの下にボタン付いたベスト着てたやん?

あれを素肌に着る。

それは、あたしの憧れでもあります。

洗練された大人の女にしか許されない
"素肌ベスト"

そのために必要なのは何?

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「おにぎり」と「おむすび」の違いと優しさについて。

「おにぎり」と「おむすび」の違いと優しさについて。

最近ではおにぎりを握っている、あたし。

ボンがおにぎりを職場に持っていきたいと
強く願ったもんだから、
お山の神さまが叶えてくださって
ボンは晴れてお昼ご飯におにぎり弁当を食べられることになったわけ。

......ま、握るのはあたしなんだがな。

そこは、お山の神さまの代理で握りますです、はい。

多めに作って
あたしはあたしのタイミングでお家で食すの。

あたしたち、なんだか最近は結構な割合

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「サステナボン。」

「サステナボン。」

ボン
杉並区出身
B型+
沢山の物を所有しない男。

ボンのクローゼットはいつも一定数のお洋服がかけられてる。

何か一つ購入すれば
何か一つ手放す。

手放す基準も曖昧で
年月とか汚れとか
そういったモンでもなさそう。

「うーん...これはいらんかな。
これは必要。」

いつものように選別が始まる。
突然始まる。
思いつきで始まる。

ずっと見ていても
いるorいらないの基準はわからない。

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「全員分のサンタクロース。」

「全員分のサンタクロース。」

うちのボンの副業はサンタです。

毎年、24日から25日に日付けが変わる瞬間
あたしの枕元にプレゼントを置く仕事を
ここ数年やってます。

ボンを知っている人は少ないけれど、
一年くらい我が家の留守番係をしてたこともあり、その頃のボンのお仕事は家事手伝いでした。

あたしはボンが好きなことをやって
楽しそうにしていることがいいと思っており、
好きなことが見つかるまで留守番係でもいいと思ってました。

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