懐古爺

過去を懐かしむのは断じて後ろ向きでない。 一方、過去に縛られるのは御免。 残りの人生、…

懐古爺

過去を懐かしむのは断じて後ろ向きでない。 一方、過去に縛られるのは御免。 残りの人生、過去を大事にしつつ、ささやかな発見に喜びを見つけていきたいものです。

最近の記事

今日は植草甚一さんの本を読みながら一日中寝て過ごしてました。 残念ながら、自分は米国の小説類は数えられるくらいしか読んだことがないので無理でした。 そうこうしているうちに夕方。 久しぶりにワーグナーを聴きながら、うっとりしています。 フラグスタートのソプラノ。夢心地です。

    • 観光地訪問雑記

      昨日、細君と日帰りバスツアーに行って参りました。最後に「ひたち海浜公園」のコキアの丘というのを見に行きました。 想像を超える観光客の数に閉口しながら、実は遠巻きに見えるコキアという不思議な植物のせいなのでしょうか。次のような思いが浮かんでしまいました。 それは、あのヒエロニムス・ボッスの絵にある「快楽の園」という、たくさんの人間が明るいけれど薄気味悪い植物や建物のある平野にいる絵。 また、行列をなして丘を登る人たちは、あの世の門に向かって順番通りに上がっているのではないか?ひ

      • 残り少ない人生。 ターゲットを絞って探求します。 情報過多なこの時代。 自分なりの指針を持ってさえいれば、何とか有意義に生きれるのではなかろうか。 最近、こんな気持ちが強く湧いてきます。

        • 函館雑感

          先月、帰郷した際、五稜郭のダイエー跡地にできた店に入ってみました。 無印良品が入ってて驚いたことに肉や野菜も売っていました。 この一角だけは札幌みたいでした。都会的。 もし、今、自分が10代だったら、こういう都会的な雰囲気に憧れていたでしょう。 隣接するミスタードーナツは現役。この場所で営業を開始して45年以上になるはず。その頃の自分はシェークなんて知らないので初めて飲んだ時はアメリカ映画みてえだ、と思ったものです。それは当時なぜか日本中がオールディーズ・ブームでアメリカのリ

        今日は植草甚一さんの本を読みながら一日中寝て過ごしてました。 残念ながら、自分は米国の小説類は数えられるくらいしか読んだことがないので無理でした。 そうこうしているうちに夕方。 久しぶりにワーグナーを聴きながら、うっとりしています。 フラグスタートのソプラノ。夢心地です。

        • 観光地訪問雑記

        • 残り少ない人生。 ターゲットを絞って探求します。 情報過多なこの時代。 自分なりの指針を持ってさえいれば、何とか有意義に生きれるのではなかろうか。 最近、こんな気持ちが強く湧いてきます。

          北海道の暗部

          今朝の早朝5時。 NHK教育テレビ「心の時代」を偶然みた。 故郷の北海道は自然や観光で有名だが、明治以降の開拓の歴史には極めて深刻なものがある。 アイヌ問題もそうだが近代化による犠牲は大きい。 今朝の番組では囚人労働廃止後の「タコ部屋」労働、半島出身者のことが中心だった。 奴隷労働。 地元有志による民衆史調査により、少しずつ解明されてきた開拓史の暗部。 自分の故郷は道南だが小さい頃から、あのトンネルやかの鉄道路は強制労働で作られたとかきいていた。 見て見ぬふりをしてきたのでは

          北海道の暗部

          久住さんの本

          久住昌之『野武士 西へ』を借りて読んでいます。氏に関しては『カッコいい すき焼き』を40年位前に読んで、視点の鋭さと表現に共鳴しっぱなし。孤独のグルメはテレビでしか見ていないけど感想表現が久住節で楽しい。 この本は10年以上前の発行だが、私は十分に楽しい野武士シリーズだ。 特に次の箇所。 (以下引用) テレビで見て、ガイド読んで、ネットで検索して下調べして、わざわざ出かけるのが散歩なのか?それは観光じゃないか?旅行じゃないか? 散歩なんて、頭を使わずにその辺をぶらっとする、無

          久住さんの本

          元は線路だった遊歩道

          先月、函館に帰った時、どうしても旧戸井線跡の遊歩道を歩いた。あと何回あの町に行けるかを思うと、できるだけ再確認せねばという強迫観念におそわれるようだ。 早朝、電車道路を競馬場前まで歩き、新しい道を歩いてみた。産業道路につながる道だった。道の途中に有斗高校が見えたので例の遊歩道を思い出した。本当は取り壊しが決まった戦前の橋の下をくぐりたかったので、東に向かったが、どうやら撤去工事の関係で通行止めになっていた。やむを得ず反対方向を歩いてみた。町名は覚えていないが10代の頃に自転車

          元は線路だった遊歩道

          第二の人生。 残りの人生を呑気お気楽に生きよう! 先日、歳が近い方が急逝したこともあり、真面目に考えてしまいます。

          第二の人生。 残りの人生を呑気お気楽に生きよう! 先日、歳が近い方が急逝したこともあり、真面目に考えてしまいます。

          「新青年」の傑作集を今度借りてみよう。 未知の言葉使いを拾い集められたら嬉しい。

          「新青年」の傑作集を今度借りてみよう。 未知の言葉使いを拾い集められたら嬉しい。

          昭和50年代の『山と渓谷』を見たい。 広告が見たいのだ。 記憶では「マナスル」というバーナー、「ジフィーズ」というフリーズドライ食品があった。メーカー名のエバニューも懐かしい。 まだ米国モノがほとんど入ってこない時期だったと思う。

          昭和50年代の『山と渓谷』を見たい。 広告が見たいのだ。 記憶では「マナスル」というバーナー、「ジフィーズ」というフリーズドライ食品があった。メーカー名のエバニューも懐かしい。 まだ米国モノがほとんど入ってこない時期だったと思う。

          朝3時。 窓を開けてみたら結構涼しい。天然の涼しさを取り入れることにした。虫の音も耳に優しい。携帯ラジオで曲名不明の音楽を流す。 こういうことで若い頃のことを想う。実に心地よい。 (写真は旅先でのもの)

          朝3時。 窓を開けてみたら結構涼しい。天然の涼しさを取り入れることにした。虫の音も耳に優しい。携帯ラジオで曲名不明の音楽を流す。 こういうことで若い頃のことを想う。実に心地よい。 (写真は旅先でのもの)

          浅草寺の裏手あたり。 「ロッジ」という喫茶店を発見しました。 営業時間9:00〜24:00。食い物のメニューが豊富な感じ。 このロッジとかヒュッテという山小屋イメージのネーミングに惹かれます。

          浅草寺の裏手あたり。 「ロッジ」という喫茶店を発見しました。 営業時間9:00〜24:00。食い物のメニューが豊富な感じ。 このロッジとかヒュッテという山小屋イメージのネーミングに惹かれます。

          誰かの情報を見て、そのお店を訪ねるということはしない派なので、偶然(主に仕事中)に目にしたお店を別の日に行ってみるのが好きです。それが有名な店だったとしても、自分が見つけた事実を大事にしたいのです。

          誰かの情報を見て、そのお店を訪ねるということはしない派なので、偶然(主に仕事中)に目にしたお店を別の日に行ってみるのが好きです。それが有名な店だったとしても、自分が見つけた事実を大事にしたいのです。

          体調悪化を懸念して仕事を休ませてもらった。珍しく病院に行って診てもらい自宅で寝てました。今日無理して勤務してたら長引いていたと思うと休んでよかったと思います。

          体調悪化を懸念して仕事を休ませてもらった。珍しく病院に行って診てもらい自宅で寝てました。今日無理して勤務してたら長引いていたと思うと休んでよかったと思います。

          懐古のゲルマニウムラジオ

          小学生の頃は科学的な玩具や教材が多かった。 顕微鏡、天体望遠鏡、地球駒、電子ブロック、昆虫採集キット、マブチモーターを使った車、子供向けに作られたカメラ‥‥。 これらと並んで、組み立て式ラジオキットがありました。中でもゲルマニウムラジオはスピーカーがなくイヤホンでしか聴けないものの、かなり小型ミでスパイカメラ的な魅力があった。 外でイヤホンで聴くラジオ。何を聴いたか全く覚えていないけど嬉しかった。 面白いことに、同時代の米国のコミック紙裏面にも同型のミニラジオの通販広告が出て

          懐古のゲルマニウムラジオ

          太宰病再発

          次の箇所のリズミカルな文体と照れ隠し風表現。 あゝ、太宰だなあ! 昨年あたりから太宰を読み直しています。この歳になりますと、若い頃の読み方と違って、しみじみ と文体を味わえるのでしょう。 (以下抜粋) 一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび,努め、人には優しくして暮らしたい。青空もこのごろは、ばかに綺麗だ。舟を浮かべたいくらい綺麗だ。山茶花の花びらは、桜貝。音たてて散っている。こんな見事な花

          太宰病再発