見出し画像

悪に取り囲まれた時に

[詩篇 52:8,9]

しかし私は 神の家に生い茂るオリーブの木。私は世々限りなく 神の恵みに拠り頼む。私は とこしえに感謝します。あなたのみわざのゆえに。私はあなたにある敬虔な人たちの前ですばらしいあなたの御名を待ち望みます。

今日の聖書箇所
詩篇52:1〜9

今日は詩篇52篇から恵みをいただいていきましょう。

この詩篇はダビデがサウル王の妬みによって殺されそうになり、王宮を追われて逃亡生活を始めた時のものです。

ダビデは一人で食べ物も武器もないまま神の聖所に逃げ込み、祭司アヒメレクに助けを求めます。しかしそこにサウルの部下であったエドム人ドエグがいてサウルにダビデとアヒメレクのことを密告、中傷するのです。

後にサウルは祭司アヒメレクとその一族をダビデをかばったという無実の罪で虐殺します。その実行役になったにもエドム人ドエグでした。

まさに神はどこにいるのか?と思われる最悪の状況でした。ダビデはサウルに忠誠を尽くしていたのにそのサウルによって殺されそうになり、ただ一人であてもなく逃亡しなければならなかったのです。

そんな時にダビデはこの詩篇を歌い、その信仰を告白したのです。

第一にダビデは神の聖なる統治と裁きを信頼しました。

どんなに悪が栄え、悪しき者が好き放題しているように見えてもやがて必ず聖なる神は全ての悪に裁きを下し、悪しき者を滅ぼされることを確信していたのです。

[詩篇 52:5,6]

だが神は おまえを打ち砕いて倒し幕屋から おまえを引き抜かれる。生ける者の地から おまえは根絶やしにされる。 セラ 正しい人たちは見て 恐れ彼に向かって笑う。

第二にダビデは最悪の危機の中でも神の恵みにより頼み、自分は神によって栄えることをことを確信しました。

ダビデは最悪の状況の中で人々の悪ではなく主の恵みの御業について考え、それを感謝し、主を待ち望んだのです。

この二つの信仰がダビデの心と思いを守り、ダビデにこの危機を乗り越えさせ、王となる道を歩み始めさせることになっのです。

私たちも時に悪しき者たちに無実の罪で苦しめられることがあります。また神など全く信じていない悪しき者たちが豊かに富んで、栄えているのに神を信じて従っている者たちが苦しめられ、惨めな状況に置かれることを見ることもあります。

そのような時は神などいるのか?神を信じて何になるのか?と激しく揺り動かされてしまいます。その背後には信仰を捨てさせ、神から引き離して私たちを滅ぼそうとする悪魔の邪悪な策略があるのです。

そんな時に必要なのは自分は神の家に生い茂るオリーブの木であるという信仰に堅く立つことです。神と共に必ず勝利し、神によって栄えることを宣言するのです。

そして神の家、神の神殿、神の臨在の中にとどまり、ますます神とその御言葉に祈りによって根を張ることです。神を待ち望むのです。

そのようにして内なる人、内なる霊を強くしていくことです。試練であればあるほど神により近づくのです。そのようにしていると神の聖なる裁きがやがて必ず下ること、そして神の恵みによって必ず守られ、勝利していくことを確信することができるようになります。

そのように霊的な戦い、信仰の戦いで勝利するとやがて現実世界でもその勝利が現れてくるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?