見出し画像

悪魔との戦い

[ペテロの手紙 第一 5:8,9]

身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、吼えたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。堅く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい。ご存じのように、世界中で、あなたがたの兄弟たちが同じ苦難を通ってきているのです。

今日の聖書箇所
Iペテ5:8〜14

今日もペテロの手紙から恵みをいただいていきたいと思います。

ペテロの手紙第一の終わりの部分です。

使徒ペテロは迫害という大きな試練の中に置かれていた聖徒たちに霊的な戦いに負けてはいけない、信仰によって勝利するようにと励まします。

迫害という目に見える苦難の背後には目に見えない悪魔がいて、吠えたける獅子のように聖徒たちを食い尽くそうとしていることを明らかにするのです。

今、目の前にある苦しみだけを見て、考えているならその苦しみから逃げ出すことしか考えることはなくなるからです。聖徒が信仰ゆえに迫害を受けている時に目の前の苦しみしか考えないなら、信仰など捨てた方がいいとなってしまうからです。

しかし目の前の苦しみの背後にある目に見えない世界で何が起こっているかを知る時、それに負けてはいけない、勝利しよう、勝利しなければならないという意志と決断が与えられていくのです。

目に見えない悪魔の狙い、目的を知るなら目の前の苦しみにも打ち勝つことができるようになっていくのです。

悪魔の目的とは何でしょうか?それはあらゆる手段を通して聖徒に信仰を捨てさせることなのです。信仰を捨てるとどうなるのでしょうか?その時、その魂を神から引き離すことができるのです。神から引き離されてしまうならどうなってしまうのでしょうか?イエス・キリストを信じて悪魔の支配から解放された魂を再び悪魔は自分のもとに取り戻すことができるようになるのです。悪魔が再び支配するようになってしまった魂はどうなってしまうのでしょうか?悪魔と同じ場所に行くしかなくなり、悪魔と同じ裁きを受けることになってしまうのです。

このように霊的な戦いに負けるということは私たちの永遠に関わる取り返しのつかない損失と害悪を私たちに引き起こすのです。それゆえこの悪魔との戦いは決して負けてはいけないのです。この戦いに負けるなら、どんなに後悔してもしきれないほどの悲惨な結果を刈り取ってしまうからです。

そのような霊的な世界での出来事とその結果を知った者だけが悪魔との戦いで決して負けてはいけない、必ず勝利しなければならないと思い、その戦いに勝利できるようになっていくのです。

それではどのようにその悪魔との戦いに勝利することができるのでしょうか?

第一に身を慎んでとあります。

気を引き締めなさい、緊張感を持ちなさい。警戒を解くなということでしょう。悪魔がいないかのようにのんきに生活してはいけないということです。

悪魔は働き者なのです。365日24時間いつでも隙があればいつでも聖徒に襲いかかり、神との関係を破壊し、神から引き離そうとしてくるのです。それゆえ警戒体制を緩めてしまうことはとても危険なことなのです。

もちろん悪魔は過度に恐れる必要はありません。しかし同時に悪魔を決して見くびってもいけないということです。

第二に目を覚ましてとあります。

絶えず目を覚まして祈り続けるということです。聖徒は自分の力と知恵では悪魔に勝利できない存在なのです。悪魔との戦いに勝利するためには主の助けと導きが絶対的に必要です。そのためには絶えず祈ることしかありません。

聖徒が油断して祈らなくなってしまった時に隙ができます。その隙を悪魔は決して見逃してはくれないのです。しかし聖徒が絶えず祈るなら霊的な力と霊的な感覚はますます鋭くなり、今まで敗北していた霊的な戦いにも次々に勝利することができるようになっていくのです。

第三に信仰に堅く立つことです。

主イエス・キリストは十字架によって悪魔に既に勝利され、信じる者に必ず勝利を与えてくださいます。聖徒は勝つか負けるか分からない戦いをしているのではないのです。必ず勝利する戦いをしているのです。その勝利の信仰に堅く立って、祈って悪魔に立ち向かうなら必ず勝利することができるのです。

また御霊の剣である神の言葉をとることです。現実の目に見える環境、状況、また自分の精神状態などに立つならば私たちはあっという間に倒されてしまいます。それゆえ神の言葉に堅く立って、神の言葉を聞いて、神の言葉を宣言しながら悪魔に立ち向かうのです。

しかし最初から戦わない者には決して勝利はありません。どんなに勝利が約束されていても最初から戦わない者には敗北しかないのです。

私たちには迫害という試練はないかもしれません。しかし私たちが直面するいろいろな問題と苦しみの背後に目に見えない悪魔悪霊が働いて、私たちを盗み、殺し、滅ぼそうとしているのです。

私たちはしょうがない、どうしようもないと恐れ、退き、敗北する者となるのではなく目を覚ましてしっかりと祈り、堅く信仰に立って悪魔と戦い、約束されている勝利を受け継ぐ者となっていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?