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ドイツから・娘の大学入学資格試験発表会・高校の卒業式に参加

日本にはないような、日本では考えられないような教育制度やライフスタイルなどをドイツ・ベルリンから発信しているまっちょです。

私がお伝えするドイツに存在する数々の事実から、より多くの方に、特に日本に住むみなさんにこういった新しいユニークな考え方もあるよー、と伝えていくことも目的で記事を書いております。

さて、今回は今年6月末に開催された娘の高校の卒業式に参加しました報告です。

卒業式と言っても、ドイツでは高校卒業前に生徒さんたちが受験する大学入学資格試験の結果発表と試験合格お祝い式、という感じです。

コロナ禍中で2学年上の息子卒業式は、校舎の前の広場のいわゆるオープンエアーで行われ、しかも雷雨に見舞われるというある意味忘れられない卒業式となりましたが、今回は本当はベルリンの高校の卒業式はこうですよ、というスタンダードな式典。ベルリン市内でも特に歴史ある旧東ベルリン地区の教会を貸し切って行われました。

卒業生が約150名、父兄と先生方を合わせて総勢約850名ほどの参加者の中、2時間半以上もの長い式典ではありましたが、学校のオーケストラ団や合唱団からそれぞれ映画音楽を中心として5曲ほど、そして、ミュージカルクラスからも1曲披露されたので、私は参加していてとても楽しめました。

娘が通っていた、かつては2学年年上の息子も通っていたこの高校ですが、ベルリンでトップ成績の進学校として以前から有名ではありましたが、去年や一昨年に続いて、今年もこの学校の生徒さんたちの高校卒業資格試験の総合成績はベルリンで一番であったとのことです。

そのため、娘が学校に通っていた時は娘は授業やテストでのストレスも大いにあって、その当時は大変だったと思いますが、それをよく乗り越えてここまで来れた娘を尊敬します。

さて、式中は父兄代表と、先生代表、そして校長先生のお話はもちろんのこと、それぞれ新しい道へと旅立つ生徒たちへの愛のこもった素敵なメッセージばかりでした。

そして、高校卒業資格試験の成績発表は校長先生が行い、ベルリンNO.1成績の女子生徒さんと2位の男子生徒さんはこの高校からとのことで、彼らの点数も公表されました。最高点である900点から10点低いくらいの、彼らはほぼ満点でした。

ということは、理系文系得意不得意に関係なく、11年生と12年生の2年間の成績のほぼ全ての科目が満点であったいうことです。

さらに、最後には校長先生が自らソロで歌を披露してくれたりと、私は初めてだったのでびっくりしました。

生徒さんたち曰く、クリスマスパーティーでは校長先生はいつも歌われるとのことで、これは初めてのことではなくて、有名なことだとのこと。

正直のところ、校長先生は歌が上手いから披露している、というわけではないのですが、大勢の前で堂々と歌を歌うという校長先生のこの行為から、人間は誰もが完璧ではない、決して完璧でなくても人前で披露することは可能だ、誰もが自己肯定感を高めるべきだ、ということを私はこの日彼から教わりました。

高校を卒業した生徒さんたちはもちろんのこと、この式典は私の今後の人生に残るであろうと思われる映像でもありました。


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