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娘のドイツ高校卒業資格試験(アビトゥア)成績発表!

前回お伝えしていた娘のドイツの高校卒業資格試験(アビトゥア)の総合成績をお伝えします。

結果を先にお話しすると、娘が目標としていた点数よりもかなり上の高得点で合格したので、娘はそれはもう大喜び。自己肯定感が爆上がりで、大満足でした。

資格試験の中でも特に得意とする2つの科目、演劇と英語はほぼ100点満点でした。英語は初めてこんなに評価がよかったということで、これは評価する先生が違ったからだともポジティブに推測。

今まで、娘の担当の英語の先生からはテストではほぼ満点の点数はもらったことがなかったけど、ここで一気に取り返した感じ。娘の高校での英語の評価についての詳しいストーリーはこちら

演劇のパフォーマンス試験はよくできたけれど、演劇の筆記試験のほうは自分ではあまりよくできなかったと言っていましたが、担当の先生曰く、受験者の中で一番よく表現できていたとのこと。

娘があまり好きじゃないな、という熱を入れていなかった科目であるが、受験しなくてはいけなかった数学については、試験勉強はしたし、数学合宿セミナーにも参加したけども、普通の評価でした。やはり熱心さとか、好きっていう気持ちや思いは点数としてあらわれてしまうんですよね。

数学の試験がいまいちだったけど、結果的には娘の資格試験の総合点は良いと、とても良いの間くらい。

さて、こちらの成績の評価についてはわかりにくいと思われますので、ここで簡単にご紹介してみます。

ドイツでは、日本の5段階評価のようなものが存在しますが、英語圏での学校のようなA評価とかといったようなアルファベットを使用せず、数字です。6(不合格)が一番少ない点数で、1+(1プラス)が一番高い点数100点満点となります。

評価で6を取るってことは単位を取れないということで、そういったケースは中学・高校ではなかなかないのですが、通常は4を評価としてテストでもらってしまうと、まずいな、という感覚です。

3くらいだと、日本でいう良くも悪くもない普通という、でもちょっと悔しいなという感覚の評価。

評価が2だと良い、1だととても良い、ということです。

そして、その評価の数字の間にも、例えば、点数の少ない順から伝えると、2マイナス→2→2プラス→1マイナス→1→1プラスというように細かく評価されます。

1がついた評価はドイツの世間一般ではとても良いという評価になりますが、医学部(特に国立大)に入学したい場合は、ほぼ満点である成績の、最低でも1,0位はないと通常は入学できないそうです。

しかし、最近では優秀な外国人留学生も増えているようなので、近年ではこれくらいの優秀な成績でも国立の医学部入学にできないこともあるとも聞きます。

この高校卒業資格試験は11年生と12年生の学校での成績(授業での口頭の評価や筆記試験の総合成績)と今回の本番の筆記と口頭試験の結果を総合した点数で評価されます。

さらに、自分の得意教科として登録してある2科目の点数は2倍の点数になるとか、なんかボーナスポイントみたいな仕組みでもあります。

それら2年間の点数を総合して、この試験結果点数表の中で位置する評価になります。娘は総合が733点だったので、1,6という評価になりました。最高点はというと、900点とのこと。

ドイツで省略してアビと呼ばれるこの高校卒業資格試験は、大学入学願書手続きにはもちろんのこと、就職する場合にもこちらの成績を提出することもあります。

このアビの点数が良ければ良いほど、どこの大学でも学部でも入学できる選択肢が増えるとのこと。

このような点からも、ドイツでもやはり学校の成績を重んじる社会であるってことがわかります。

ただし、授業での発言も成績に大いに影響するし、授業に積極的に取り組んでいるかということも評価されます。口頭試験も多いということからも、自分の考えを常に持ち、それを口頭や書くことで表現する力も必要になってきます。

娘が受験した5種類の本番の筆記と口頭試験についての、日本の入試とは一味違うドキドキする事実を伝える記事はこちらからどうぞ。

1️⃣演劇パフォーマンス試験と筆記試験

2️⃣英語筆記試験

3️⃣数学筆記試験

4️⃣心理学のプレゼンテーションと口頭試験

5️⃣フランス語の口頭試験




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