ドイツ・アフターコロナの働き方改革
今年ドイツでよく耳にする言葉は、従業員不足。
ドイツでも以前よりも、働かない人、働きたくない人、または労働時間を短縮する人も増えてきているということらしいです。
コロナだけが原因ではありませんが、ジェネレーションによっては、働き方やライフスタイルの価値観が変わってきている、いわゆるワークライフバランスを導入している人が多くなってきたといったことも考えられます。
確かに、今までみんな働きすぎでした。
それため、精神はすり減らされていき、ドイツでも鬱やバーンアウトになったりする人も多くなって。
コロナ禍中からアフターコロナの今では、ドイツでは、週1、2回はリモートワークってのも普通だし、完全リモートって会社も増えてきている現状です。
週1回だけ会社に勤務して、あとはリモートワークってのもかなり普通になってきました。
以前は、家で仕事するって、なんとなくドイツでも、実はサボりかも?って印象でした。
なんとなく、心に余裕を持てるようになったというか、断捨離する感覚です。無駄な時間やものを捨てると、新しいものが入ってくる感覚。
しかし、従業員不足の現状は普通の生活に徐々に色々な影響を与えてきています。
先日、娘が口座を保持している銀行に、ホットラインも待てど待てど繋がらずでしたので、電話相談の予約をオンラインでしました。
X日の午後2時から3時半の間に相談員のXXが電話をします、というものでしたが、結局かかってきませんでした。
しかも、前日にスマホのメッセージにリマインダーが送られてきたのですが、結局その予約が事前にキャンセルされることもなく、この予約時間の間ずっと電話を待っていたのです。
無視されたか、相談員の方がこの日は病欠だったとか、結局のところ何があったのかはわかりません。
流石に、シリアスな業務を行っている銀行に無視される、それか銀行従業員が業務を自らサボる?のか、色々な業務上の間違いがあるあるのドイツとは言っても、こういうケースは、私が20年住んできた今までのドイツではなかったことです。
さて、かつてはドイツでも、当日に銀行の窓口に行けば、予約なしで諸々の手続き、たとえば、銀行口座の開設やクレジットカードの申し込みなどのさまさまな申し込み・相談ができたのですが、今では最低早くても1週間後の予約が取れて、その後に相談するという流れになります。
今では、市役所への書類届け関連やパスポートの申請もオンライン予約が必要であり、早くても3ヶ月後の予約になることも多く、まだ予約が取れるだけで実はラッキーでもあります。
さらに、私が通う近所のスーパーでは、自分でレジ打ちをして支払いを行うセルフレジが導入されており、ほとんどの時間はスーパー従業員もいるけれど、有人レジは閉鎖している状態。
その代わりにセルフレジのそばにいるスーパーの従業員が顧客にセルフレジのやり方を教えてくれる状態となっています。
(おそらくセルフレジするのが面倒だから)「レジ開けてください」というお客さんの声が。
しかし、それに対して、
「私が教えますので、こちらのセルフレジでお願いします」というスーパーの従業員の方の声が聞こえてきました。
私はもう以前からすでに自分でセルフレジでやっていますし、全く問題はないですが、顧客によってはデジタル、機械が苦手、面倒っていう人もまだまだいるかもしれないけど、もうお客さんでもやらなければいけない時代になっているんだな、と感じています。
スーパー側もきっと従業員を増やさない業務方針なのか、やはり従業員が不足しているのかもしれません。
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