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未熟【掌編小説〜エッセイ】




男には愛したい女がいた。
愛したいという今までにはない感情は男が遠い日に抱いた憧れなのかもしれない。

思うだけでいいと最初は思っていた。
心の内を隠しながら、たわいもない文字と文字の行き来をする交わり。
女が奏でる一文字一文字を、幾度も読み返す。

女には愛したい男がいた。
愛したいという母性にも似た感情は女がまだ経験したことのない憧れなのかもしれない。

思われていると知っていた。
知らないふりをしながら、たわいもない文字と文字の行き来をする交わり。
その交わりだけで女は安心を得ることが出来た。


言葉を繋ぐ、思いを繋ぐ交換日記のような、二人しかわからない連絡帳のやりとりは数ヶ月で終わり、それと同時に心も繋がった。


視聴覚室から運動場に繋がる階段で
「家に帰りたくないもん」
女は呟いた。
それを黙って聴くだけの男は、真っ赤に染まる夕焼けを見つめながら、さり気なく後ろから優しく抱きしめてみた。







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こんばんは
Blue handです



中学生の時の部活の顧問の先生は、
誰に対しても優しくて、生徒たちから
とても人気がありました。
私も一年生の時にいい先生だなと思ってから
ずっと大好きでいろんな話を聞いてもらいました。



いつも真正面から私の話を受け止め聞いてくれた優しさは、今でも忘れていません。
幼いながらにその優しさに対して、
先生を超え、時に男性を感じていたのも確か。
もちろん、それ以上はありませんでしたが笑





〜の



ズコーッ



って、話。





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