飛竜における翼の形態進化
数ある脊椎動物群の内、爬虫類、鳥類および哺乳類は陸上への高度な適応を果たしたグループであり、現存するその種数は23,000種を超えると言われている [1-3]。彼らが陸上環境に適応する中で獲得された独創的な形質の一つとして、空中のニッチを利用するための飛翔装置である「翼」が挙げられる。現在までに、翼による動力飛行を行えた系統は、鳥類、哺乳類であるコウモリ、絶滅した爬虫類である「翼竜(プテラノドンなど)」である。これら3グループが獲得した翼の形態は、それぞれ異なることから、各