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同性、年下、無記憶韓国。

私には同性の恋人がいる。
4つ下。背は私より少し高い、152センチメートル。
出会いは、ツイッター。青い鳥さん。
ダイレクトメッセージで会話をして、その後LINE、そして電話、そしてLINEで、おおこれはなんだか両思いかも状態で、すぐに交際。
相手から告白してくれた。6月末の出来事。

9月下旬、1度目の大きい喧嘩。
私が韓国旅行に飛び立つ前日から不穏祭りを開催した。
理由は、仕事。相手はその頃、歯医者で正社員となった。
私の仕事と相手の仕事、休日も稼働時間もわりと違くなっていた。
私は夕方定時帰り、土日祝日休み。
相手はお昼から23時ごろの帰宅。休みは金曜日と土曜日。
韓国旅行の前日、
日中も夜もLINEができない日々が続き、相手が、仕事やめるって伝えてくる!と息巻いて出勤したのだった。

仕事、やめるだなんてそんな、そんな、と言いながら
心の中では、わーいなんて思っていた、私は年上失格な気がする。

仕事を辞めると伝えて、私の仕事時間と合うような職に就くと言っていた相手の帰りを待つ。
明日から韓国だし、恋人は仕事を辞め、二人の時間を作ろうとしてくれている。なんて幸せ。

浮つきまくった私でしたが。

23時、相手から来たLINEに、
辞めるって言えなかった。ひとり急に辞めちゃって、私のシフトを変わっちゃうし、私まで辞めるって言えなかった。
と書かれていた。

おおなるほど、辞めれないことの方が多いよね。仕事だもの、今日辞めるって言ってくるわーなんて思い付いて、今日言えたわーなんて、現実、そうそうない。

今はそれがわかるけど、この時の私は、
辞めるって言ったのにとちょっと悲しくなり、相手とうまく話せなくなり、気が付けば喧嘩、気まずく、ああ不穏。
相手は、もう私たち終わりか?モード。

その夜は、まさか明日から指折り数えて楽しみにしていた旅行に飛び立つ人とは思えないような真っ青な顔面のままベッドに体を沈めた。

空港に向かう車の中では、ほぼひと言も話せず、相手にLINEを送った。
一緒に行く母がトイレに行った隙に、謝罪と一緒にいてくれみたいなことをほぼ涙声の音声を録り、相手に送った。
飛行機が飛び立つ前には電話で、謝罪して一緒にいようよな??な?みたいなことを言い、なんとか丸く収まったような気分で、飛行機に乗った。

結局3日間の韓国旅行中、収まることはなく、
私たちが丸く収まったのは、私が日本へ帰る飛行機を待つ時間に、壊したお腹を押さえながらした説得や口説きまくった電話だった。

恋人よ、私はほぼ韓国を覚えていない。

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