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コンプラ無視の胸クソ映画?!

映画「マチルダ」をネットフリックスで鑑賞。「チャーリーとチョコレート工場」などの児童小説で知られるイギリス人作家、ロアルド・ダールの同名小説をミュージカル風に映画化。

破天荒すぎる両親からまったく愛されず、不遇の日々を過ごす少女・マチルダは、持ち前の知恵とユーモア、そして想像力で辛さを楽しみに変えていた。念願の小学校へと入学するマチルダだが、そこは子供たちを忌み嫌い、独裁的な強権によって虐げる鬼のような好調が支配する、監獄よりもひどい学校だった……。

ロアルド・ダールらしい、シニカルなブラックユーモアが随所に散りばめられている作品で、ミュージカル風の演出が活きているため、暗い印象はほとんどない。

子供を放り投げる。「ウジ虫」と呼ぶ、土砂降りの雨の中を延々と走らせる……校長による子供たちへの仕打ちは紛れもなく虐待であり、復讐劇への前フリだとわかっていても見ていて息が詰まる。

それに、マチルダによる復讐も今ひとつスッキリしないため、ハッピーエンドではあるものの、見終わった後にはモヤモヤ感が残ってしまう。

鬼の校長をエマ・トンプソンが好演。文句なしのヒールぶりである。

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