おかー

現在、災害関係のお仕事をしています。30年看護師として病院に勤務した際にも災害担当でし…

おかー

現在、災害関係のお仕事をしています。30年看護師として病院に勤務した際にも災害担当でしたが、コロナ禍においてはクラスター施設や予防的指導に入りました。次に起こる可能性のある、南海トラフ地震や首都直下型地震に備えて医療的な視点で災害関連死予防を念頭に書いていきます

最近の記事

救命24時 第3シリーズ

今、自分が見直しているドラマが救命24時シリーズである 特に、ずっともう一度観たいと思っていたのが 第3シリーズの首都直下型地震が起きたと想定されたものだ かなりリアルに描かれている 病院のBCPは 当時と比べると病院も整備されてきたと感じる 例えば、病院自体の耐震化、棚の転倒防止策、備蓄倉庫の把握 一般電源が止まった際の対処方法など徹底されている 病院のBCP(事業継続計画)は患者の命に直結することと、 多くの傷病者を助ける役割があるので病院の機能を維持できるように あ

    • 不安だらけのBCP、解決の糸口を提供

      3月18日「安心を紡ぐ:介護施設の未来の設計図」の セミナーを無事終えました アーカイブ無料配信中 2024年の介護報酬が改定が迫る中、施設にBCPがあることは知っているが「本当に災害時に機能するのか」そのような疑問を持った方が実際に お集まりいただきました 今回の無料セミナーではその不安を解消し、自分たちの施設を確かな未来へと導く具体策の一例を提供しました 参加者の声(一部抜粋) ・災害あっても建物が無事なら、移動しないで済むだけ負担が 軽くなりますね 地震対策(家

      • 災害時の家族との共有②

        災害時に家族との連絡方法は決めているだろうか 災害が起きたときに最も知りたいことは、 自分の大事な人たちの安否だ 災害時には、災害用伝言ダイアル(171)をはじめ複数の連絡手段を 知っていることが安心につながる 大きな災害時には、携帯電話はなかなかつながらない 連絡手段 ①インターネット(メール・SNSなど)通信環境があれば 大量のアクセスが発生した場合でも比較的安定して利用する ことができる ただし、発信量が増加するため滞留メールも 増加することを念頭に時間差があるこ

        • 災害時の家族との共有①

          昨日は、3.11からちょうど13年経った あの巨大地震は、被災地のみならず都市部においても 大きな課題が残った 災害は、いつ起こるかわからない そして、その時自分がどこにいるかもわからない だとしたら、家から徒歩以外で離れるときは 最低限必要なものはいつも鞄の中に入れておく 職場からの帰宅 今回の能都半島地震のように道が隆起したり 陥没したり通行できないこともある また、首都直下型地震では、0メートル地帯と言われるところは 浸水の恐れもある 火災が発生したら消防車が入っ

        救命24時 第3シリーズ

          不安からくる行動

          自分は、昨年から防災に関して医療者の立場から情報提供 しているがnoteのクリエイターは更に前から防災に 関して情報を発信している これらを読んでいる方は少しづつ準備を進めてきているのでは ないかと思う もちろんそうでない人もいるだろうが 買い占め・買いだめ現象 ここ最近の千葉県沖の相次ぐ地震に不安を持っている方も 多いと思う マスコミも南海トラフの前触れではと注意喚起しているのかも しれないが、スーパーからペットボトルの水がないなどの 報道を聞くとまたか。。。と考えてし

          不安からくる行動

          地域のコミュニティ

          地域のコミュニティについて考える ひとたび災害が起き、帰れる家がなくなるとそこで 培ってきた人間関係が途切れる 大きな地震の際には、「広域避難」と言って被災地以外に 被災者を安全な場所に移動することがある 環境変化に弱い高齢者 これに該当される方の一つは高齢者である 施設に住まわれていた方も、ご自宅に住まわれていた方も そこに生活の場があることでお話しをしたり、食事をしたりと 長い時間をかけてのコミュニティがつくられている それが災害によって、突然切れてしまうことは 高齢

          地域のコミュニティ

          水道管破裂による断水

          今朝の朝刊一面で、「能登地震2ヶ月」「断水1.9万件」の見出し 水道管の復旧率が低く避難者も1.1万人とのことだった 道路の寸断、倒壊家屋多くの原因があるだろうが 厳しい状況であることは言うまでもない 水道管の老朽化 地震がなくても、全国のどこかで水道管の破裂のニュースを聞くたびに 首都直下型地震や南海トラフ地震が起きた場合 断水が解消されるまでには相当の時間を要するだろうと考える 全国の水道管の耐震適合率は42.1% 都道府県によってばらつきがある 自分は、noteで

          水道管破裂による断水

          希少薬について

          今日は希少薬について書いていく 希少疾病用医薬品 希少薬は正式名を希少疾病用医薬品と言われ 厚生労働省から対象者が5万人未満であること 医療上特にその必要性が高いものなどの条件が合致するものとして 厚労大臣が指定するものと記載されている これらの薬品はその疾患の治療をしている病院でしか 取り扱いがないことがほとんどであり  どこにでも手に入る薬ではないということだ 災害時においては、薬の中断にかかわる可能性の高い薬である それは、症状の悪化につながる可能性が高いというこ

          希少薬について

          日常のコミニケーション

          3月22日~3月24日まで「日本災害医学会学術集会」に参加した この学会は、多職種の参加があり、学生の参加もある 多くの人からの発表やそれに対する質問は自分の考えと 異なる視点からのものであったりと新たな視点を生み出す 今日はコミニケションについて書く 災害時、被災者はとても疲れている 倒壊した自宅、ながい避難生活、ライフラインの途絶 災害による持病の悪化 日常生活が一変してしまい 多くのストレスを抱えている コミュニケーションをとることは心を軽くすることも 重くすること

          日常のコミニケーション

          春先の自律神経の不調~運動~

          昨日は、暖かいというよりは、暑かった 今日は、朝から雨 日中の最高気温は朝の気温、ということで夜に向けて どんどん下がってくるらしい  金曜日には東京でも雪が降るかもということで 温暖化の影響は恐ろしい 今日は運動について書いていく この時期交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、 からだが疲れてしまう 運動のすすめ 疲れているときに「運動!?」と思われてしまうかもしれないが ストレッチや、ラジオ体操など、 災害時には、階段の昇降などもいいかもしれない 適度な運動を続けて

          春先の自律神経の不調~運動~

          春先の自律神経の不調~食事~

          今日は、暖かった!  犬の散歩にパーカーだったが、汗ばんでしまった 気温はなんと24℃ しかし、夕方から気温は下がり、明日は日中も10℃に届かない この気温差は14℃ なんと昨日書いた7℃差で症状がでる といわれているのでなんとその2倍である こんな時に少しでも自律神経の不調に効果がある食事とは ということで本日も書いていく 食事の環境 食事をすること自体が、交感神経を優位にさせるため 副交感神経とバランスよくするために まずは、リラックスした気分で食事を摂る イライラ

          春先の自律神経の不調~食事~

          春先の自律神経の不調~睡眠~

          ここ数日、暖かい日が続いている 今日は、雨だがそんなに寒くもない しかし、今週木曜日あたりからまた、 どん!どん!と気温が下がってくる予報 こうなると、乱れる自律神経 自分も、昨日はなかなか寝付けなかった 自律神経って何? 自律神経には交感神経と副交感神経がある 交感神経は、簡単に言えばからだの代謝を上げる神経 副交感神経は、からだを落ち着かせる神経 ここ最近、テレビでも報道されているが、気温差が7度以上になると 自律神経の乱れが生じやすくなる なぜなら、ここ数日のよう

          春先の自律神経の不調~睡眠~

          自助・共助・公助

          自助・共助・公助について耳にしたことがあるだろうか 災害が起きたときは 「自助」まずは自分の身や家族の身を守る 「共助」地域の人たちと協力し助け合う 「公助」国や自治体などの公の機関の支援 自助 災害に備えて、自分たちの準備できることをする 家具の転倒防止策はできているだろうか ガラスの飛散防止策はできているだろうか 棚の扉が勝手に空いて中のものが散乱しないようにしているだろうか 備蓄はしているか、お薬手帳や、母子手帳は? 防災バックの準備と、それはすぐ取り出せて逃げられ

          自助・共助・公助

          日常的な運動習慣

          自分は毎朝起きると1杯の白湯とラジオ体操、ストレッチなど10分ほど、 そして夜寝る前に軽いストレッチを5分ほど、 からだを動かすことを習慣化して もう15~16年ぐらいになる 災害時には、持病の悪化、あるいはエコノミー症候群、不眠 うつ病など様々な病気が起こるリスクが高い その予防の一つが運動である 日頃から、からだを動かすことが習慣化されていれば、 いざというときにも役立つ  運動の効果 運動をすることは、関節や筋肉を柔らかくするし、筋肉量の減少を予防する また、気持

          日常的な運動習慣

          災害と母子手帳

          妊娠をすると、母子手帳が交付される 母子手帳とは、妊娠中及び出産時の母子の状態、子どもの成⾧・健康状況 ワクチン接種記録などを、継続的に記録するための冊子である この母子手帳は、日本初であり現在他の国々にも使用されている 災害時にこの母子手帳はどのように役立つのだろう 母親側の立場において 妊娠経過がわかる 定期検査の結果も記載してあり順調な経過だったのか あるいは、妊娠中毒症を発症しているのか 張り止めを内服しているのか 初産婦なのか、経産婦なのか自然分娩だったのか

          災害と母子手帳

          災害とワクチン⑤

          今日は、災害とワクチン 「まとめ」として書く インフルエンザ・コロナ・肺炎球菌・帯状疱疹・破傷風と書いてきたが その他にもワクチンは多数ある 今回は、災害時にワクチンがどうして役立つのかについて書いてきた 災害時には、多くの人が精神的に身体的にダメージを受ける 平常時には当たり前と思っていたことが 当たり前ではなくなる 水道・ガス・電気が使えない、家に住めないなどの非日常生活を強いられることは様々な病気を引き起こすきっかけとなる 自分の接種ワクチンを知っておく 災害時に

          災害とワクチン⑤