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青天の霹靂(小説)

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高校生の廉夏は16になると、幼なじみで歳上の冬眞と、結婚することに。だけど、冬眞と、結婚したことで藁人形が沢山届くことに。さらに、脅迫状まで。それに導かれるように、廉夏たちは、ホ…
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#プロポーズ

青天の霹靂41(日向の家族殺される3)

青天の霹靂41(日向の家族殺される3)

「何か掴めたか?」
廉がリビングへと、観月を抱いて下りて行く。
それに、廉夏は反応した。
「狡い」
「廉夏ちゃん、ごめんね。さっき廉様からプロポーズされたから、私廉様のものになります」
それに、廉は噎せる。
日向はそれに、大笑いだ。
「お前、ぜってぇ、責任取れよな」
廉に言う。
「責任ねぇ? じゃあ、こうしよう」
廉が観月を下ろすと、自分もしゃがみ観月と目線を合わせて言う。
「お前が11年経っても

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青天の霹靂40(日向の家族殺される2)

青天の霹靂40(日向の家族殺される2)

早速、廉夏の家に帰った。みんなは家に帰ると、廉夏はまるで食いつくかの様に聞く。
「何か分かった、冬眞の方は?」
その廉夏の食いつきに、冬眞は笑う。
「『ただいま』が、先でしょ? って、その子は?」
寝ている観月を指し言う。
「観月ちゃん、日向の姪っ子」
「そんなこと、如何でも良いわよ。で、如何だった?」
「取り敢えず、目星いのはなかったと思いますよ。まだ、事件が起こってから時間が経っていないので、

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青天の霹靂5(プロポーズ)

青天の霹靂5(プロポーズ)

冬眞は膝まづいて、廉夏に言う。
「では、廉夏。好きです。僕と結婚してくれませんか?」
「はい」
頬を赤く染めたが、すぐ切り替わる。
「なんてこと、あるか? 私は言葉より、指輪よ指輪。それより大事なのは、金でしょう?」
「さすが、廉夏ちゃん」  
廉夏は、地団駄を踏みながら、言う。 それに、冬眞は笑い転げる。
「もう、立ちなさいよ」
「はい」
「それに、プロポーズ何か、いらない。冬眞兄ちゃ

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青天の霹靂2(会場に行く)

青天の霹靂2(会場に行く)

「さぁ、早く行きましょう」
そうせかされ廉の愛車ホワイトに気付くと廉夏は乗っていた。
ホワイトと言うぐらいだから、外見は白い。
なぜ、ベンツと同じ会社が作ったのだから、ベンツにしなかったのかって聞いたら、「俺に成金の趣味はない」と返ってきた。
廉夏は十分ホワイトも成金の象徴じゃんと言ったら、車体が白いからみんなに気付かれないから良いと言っていた。
確かに、黒いだけで目を引くかもしれない。
それに、

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青天の霹靂(プロローグ)

青天の霹靂(プロローグ)

「何時か私と結婚しよう。私、お兄ちゃんのこと大好きだもん。誰にも渡したくない。お兄ちゃんも廉夏のこと好きだよね?」
目に涙をいっぱいにして、必死に京極廉夏(キョウゴクレンカ)は聞く。
この時、廉夏はまだ9つ。
対する言われた子は18歳、神崎冬眞(カンザキトウマ)。ちょっと、面食らう。
「お兄ちゃん、好き」
そう言うと、少女は泣きながら、冬眞に抱き付く。
「僕も好きですよ」
冬眞は廉夏を優しく抱き止

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