行き場をなくした者が手に入れた光と闇(2)
~前話のあらすじ~
親との関係に悩み、自由を奪われ
解決の糸口を見い出だすことができず途方にくれるほのかだった。
日が少し経った頃1本の電話が鳴った。
ほのかからだ!
胸がざわついた。
高鳴る心拍数が分かる。
先日の辛い表情、声色、光景がよみがえる。
あの内容を知っているから。
電話に出ると
家を離れて友達のところに身を寄せることになったという。
吉報だ!!
知人の助けや助言があり解決の糸口が見つかったのだ。
心なしか声が穏やかで嬉しそうだった。
ようやく親の悩みから解放される
僕は安堵の表情を浮かべ
そっかあ、よかったやん!
と話した。
本当によかった。
ぼくは思う
生きづらかっただろう?
もう大丈夫
悩まなくていいよ
そんな気持ちを胸に電話をきった。
ここからがほのかの新しいスタートだ。
新しい生活に希望を込め家を後にしたのだった。
だが希望に満ち溢れているもの束の間、ほのかにまたしても闇が迫っていることをこの時は知るよしもなかった。
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