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Webライター、そろそろ潮時?

割引あり

動画シナリオ作成

 昨年の10月から、中断することなく続けてきたシナリオ作成請負なのだけど、最近は暑さのせいもあって執筆ペースが遅くなっている。
 それに加えて、相変わらずの文字単価の低さなのでモチベーションも上がらない。しかもネタとして指示される内容に具体的情景が伴ってこないことで、かなり苦しんでいたりする。
 小説やエッセイ集なんかの自分の著作物だったら売り上げに応じてバックマージンがあったりもするのだが、なんせ書いたシナリオは報酬と引き換えにクライアントが権限を持つことになるので、いくら視聴回数が伸びても身入りには繋がらない。ただし、再生回数が10万を超えると報酬が倍(同額が再度支払われるだけなのだが…)になる。だけど、今まで自分の書いたシナリオで10万を超えたのは、たった1回だけ(笑)しかも視聴回数の多寡に関わらず、全てのシナリオは一本当たり同単価。あまり人気の出ないシナリオでも、それなりに視聴回数が多いシナリオでも同額なのは良いのだが、如何せん一本当たりが安すぎる。
 一端の物書きのようなことを言ってしまうが、イメージが湧かないと、どうしても言葉が浮かんでこない。すらすら浮かぶときもあることはあるけど、それは自分の中で納得の行く情景が想像できるから。
 道義的にダメとか、法律違反だからダメとか、そういうことを言うつもりはない。所詮はフィクションなのだから、性悪な人が外れたことをするのは想定内だ。だけど、家庭内で起こっていることが明らかに犯罪行為とか、それに対する仕返しがそもそも法律に沿っていないとか、そういう展開を求められるようになってきた気がする。
 視聴者は、より過激で理不尽な仕打ちへの仕返しも、過激で理不尽であるべきと考える向きがあるのかもしれない。ただ、それでも現実には不可能なことを盛り込んでまでストーリーを組み立てることは、私には出来ない。
 異世界モノとか、いっそのことSFやファンタジーならば、どんなに物理法則を無視しようが、現実の法律に即して無かろうが問題は無い。だけど、当初求められていたのは、確か「現実に起きた出来事を元に脚色した」という前提だったはずなので、どんなに突拍子もないストーリーであろうとも、現実に起こるはずの無い話にはしたくないのだ。
 だから、どんなに荒唐無稽っぽいサムネでも、実際に起きてもおかしくないような設定を考えて執筆に入る。それが考えられなくなった…というか、考えても不可能になってきたことに耐えられなくなってきたのだと思う。
 しかし、そのおかげでストーリーを紡ぐ経験を積むことは出来たし、あまり得意じゃなかったブラインドタッチもスムーズになり、タイピングも早くなった。たぶん、筆記用具で書くより早くなったかもしれない。少なくとも、それは良かったと感じている。

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