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エンジェルフライト、そしてエンド・オブ・ライフ

アマプラで話題の作品。

米倉涼子主演の『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』。

地下鉄の巨大広告一面に出ていたのを見てから、ず〜っと気になっていた作品です。

全6話の一挙配信。

やっと全て鑑賞し終えました。

原作は、第10回開高健ノンフィクション賞を受賞した佐々涼子氏による「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(集英社文庫刊) 。
エンジェルハースのモデルとなった会社や人物は実在しており、このリアリティが作品への期待感を高めてくれます。

(※映画.comより)

俳優陣も豪華。

しかもキャラクターがそれぞれ個性的で、絶対的に重くなりがちな内容でありながらも、クセの強い社員たちがユーモラスに描かれており、時折クスッと笑える場面が散りばめられています。

また脚本・演出も豪華で、日本の映画・ドラマ界を牽引する3人が強力タッグ! 
脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「コンフィデンスマンJP」シリーズ、NHK大河ドラマ「どうする家康」の古沢良太と、「ドクターX 外科医・大門未知子」「緊急取調室」シリーズなどの香坂隆史、監督・演出は「ハゲタカ」「スニッファー 嗅覚捜査官」「外事警察」などNHKの社会派ドラマを多く手掛けてきた堀切園健太郎が担当し、入魂の一作を創出しました。

(※映画.comより抜粋)

はい。皆さん書かれているとおり。

エピソード1より大号泣でございます。

こういう『大切な人の死』をテーマに描かれた作品は、時としてとてもつらくなったりするものですが、そこから感じ取るものも必ずあるはず。

私はそんな気持ちでいつも向き合っています。

大切な人を亡くしてしまった悲しみ。

これは決して消えることのない痛み。

忘れなきゃ、と思う必要はない。

でも、忘れてはいけないと思う必要もない。

なぜなら、その人が存在したという事実は絶対だから。

井上理津子さんの著書『葬送の仕事師たち』における佐々涼子さんの書評を見つけました。

お母様を亡くされてすぐの書評だったよう…。

『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』の著者の佐々涼子さんは1968年生まれ。

ほとんど私と同い年なんです。

神奈川県出身で、早稲田大学法学部を卒業と同時に結婚、おふたりのお子さんをもつお母さんです。

日本語教師を経て、39歳の時にライターズスクールで学び、フリーライターの道を進まれました。

そして2012年に『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)で「第10回開高健ノンフィクション賞」を受賞。

他にも、東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復旧を追った『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』は、「紀伊國屋書店キノベス第1位」、「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR第1位」、「新風賞特別賞」などに選ばれたそうです。

また、『エンド・オブ・ライフ』は「第3回Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を受賞したそうです。

すごいですよね。

その中でも、特に私が興味を持った佐々さんの本がこちら。

『エンド・オブ・ライフ』です。

在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった、難病と闘われた佐々さんのお母様。

そのお母様を自宅で献身的に介護されたお父様。

ご自身が見つめてきた在宅での終末医療の現場。

この本にはどんなことが書かれているのでしょう。

私もいずれは母親の死と向き合わなければなりません。

それがまだ何年も先のことなのか、もしかしたら今日明日に突然その日が訪れるのかも知れない。

そんな日を悔いなくしっかり受け止められるよう、この本を読んでみたい、そう思ったのです。

この『エンド・オブ・ライフ』という本が出来上がるまでのことや、また人の死について語られた、とある病院長との対談記事を見つけました。

そんな佐々さんについて調べていると、なんと実は彼女自身も現在重い病と闘っておられることを知りました。

〈残念ながら私の病気は悪性の脳腫瘍。待ち時間は延長線に入りました。でも、何ひとつ憂いはなくて(以下、略)〉

 そんなツイートで深刻な病を気丈なメッセージとともに公表したのは昨年12月13日。

 11月下旬、持病の頭痛に耐えかね近所のクリニックへ駆け込んだ。すぐに大きな病院へ移され、3日後の開頭手術で右の側頭葉にできたゴルフボール大の腫瘍の8割を摘出した。12月上旬、病理検査で確定診断が下った。5年生存率16%、患者の半数が亡くなる「生存期間中央値」は1年と告げられた。

(朝日新聞DIGITALより引用)

正直、ショックでした。

『エンジェルフライト』の感想をただ書こうと思い、軽い気持ちで書き始めたこの記事。

まさかの展開に自分でも驚くばかり…。

ー事実は小説よりも奇なり。

ー人生は小説よりも奇なり。

どうか、佐々涼子さんに奇跡が起こりますように…。

最後までお読みいただき有難うございました♪

ではまた。        Tomoka (❛ ∇ ❛✿)

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