人と比べたらきりがない
隣の芝生は青く見える、とはよく言うけれど。
人と比べて良いことなんて、多分ひとつもないんじゃないかな。
『比べるべきは、過去の自分と。』なんて言うけれど、まあいつだって何かと比較し続けるなんて疲れること。
何かを生み出したりしないと生きてる価値がないなんて、そんなことは決してないのだから。
同級生が持っていて、自分が持っていないものは腐るほどある。
人と違う道を生きて幸せに暮らそうと決めた以上、そんなものだらけ。
それを良しとしたのも、決めたのもわたし。
それでも不意打ちにグッとくることもあるのだけど、無い物を見始めたらキリがない。
きっと羨ましいと思うあの子は、他の何かを欲している。
喉から手が出るほど欲して、夜な夜な泣いているかもしれない。
わたしはいま、無いものを得る手段を調べるより、手の中にある確かなものを大切に育てたい。
それでも無理な夜は、横になっておへそに手を当てて、深く咽せるほどの深呼吸をする。
自分の汚い思考を全て空気と共に吐いて、新しい空気を身体に入れる。
小さな生まれ変わり。
日々、小さな生まれ変わりを施しながら、優しく暮らしてゆきたい。
今日は八重桜を見つつ水羊羹を食べました。
ではでは。
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