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【読書】できるリーダーは、「これ」しかやらない

◆読む目的

・リーダーに必要な条件とは何か学ぶ。
・判断に迷った時の決断の仕方を学ぶ。


◆要点・まとめ

○リーダーには「任せる力」が不可欠

リーダーの業務が増えた今、「いかに速くやるか」ではなく、「いかに任せていくか」を考えることが重要。
部下や後輩をもっと頼り、自分以外の「他者の能力」を活かし尽くす事が、組織を成長させるリーダーの務め。

○「任せる」と「放任」の違いを理解する。

あえて、細かく指示せずに「任せている」つもりが、「放置されている」と捉えられてしまうケースもある。

「任せる」と「放任」の3つの違いを理解する事が大事。

<放任ではなく、『任せている』の基準>
①今、部下がやっている作業を具体的に言えること。
②今、部下が抱えている負の感情(不安、不満、不便)を把握していること。
③やったことに対してフィードバックを行うこと。(感謝する)

○「任せる覚悟」が部下を覚醒させる。

リーダーには、「この人の可能性にかける」という覚悟。そして、「裏切られてしまったら、その時は全部自分が責任を負う」覚悟が必要となる。

期待すべきは、「目先の結果」でなく、「部下の成長」。
「人は必ず変わる」と信じて任せてみる事が、部下の覚醒を促す。

○「信用」と「信頼」の違い

尊敬される上司になるためには、「信用」と「信頼」の違いを知る事が出発点。

信用」とは、事実。過去にするもの。
言ったことは必ずやってくれる。分からないことをきっちり教えてくれる。と言った「きっちりしている」実績。

「信頼」とは、味方。未来にするもの。
どんな事があっても、「自分の味方」になってくれる。信じてくれる。という未来の自分の味方への期待。

信用をもとに人を信頼する。
信頼を失うと、今までの信用の積重ねを一瞬で全て失う事になる。

○「ブレない判断軸」を持つ

判断できないリーダーは、問題を増殖させる。
判断を先延ばしにしてしまう、またはその場の雰囲気で即決をしてしまって後で後悔しないためには、ブレない判断軸(原則)を持つこと。

<現場リーダーが持っておきたい判断軸>
●お客様視点:常に「お客様はどう思うのか?」で考える。
●リスク視点:「最悪の場合、どうなるのか?」を考え、早めに手を打つ。
●目的視点:「そもそもの目的」から外れていないか。
●効果視点:「投資対効果」で考える。効果の見えないことはやらない。
●長期視点:目先のことで考えない。この先のことで考える。

○考えるのは、いつも「課題は何か?」

解決すべき問題に直面した時、できるリーダーは、具体的な対策から考えずに「課題」を特定する。

まず、解決すべき課題を絞って設定し、対策を洗い出す。そしてそれに基づ対策を決める。
課題から考えることで、優れた判断が可能になる。

○失敗を活かす「失敗知識」という資産

長期的な視点で見ると、失敗というものはない。成功へのプロセスに過ぎない。
成功よりも失敗から学ぶことの方が多い。失敗から学ぶには、「失敗を失敗知識に変える」マインドを常に持って行動する。

○「孤独」は成長へのチャンス

リーダーシップの獲得は、「旅」に喩えられる。旅路では孤独を感じやすい。今までに感じたことのない部下との距離、1人で判断しなければならないプレッシャーに押しつぶされそうにもなる。

孤独を感じた時、必ずそれは成長への試練、成長へのチャンスに繋がる。
必要以上に悲観せず、「視点」を変え、「行動」を変えれば、必ず景色が変わり、 希望をもたらしてくれる。


◆アクションプラン

・自分の中の判断軸を書き出す。
・今の仕事で自分が解決している課題は何か、それは本当に解決策になっているのか。他の課題、解決策は無いのか考える。


◆メモ

リーダーは、自分のことは完全に横に置きます。
チームのため、部下のため、サービスのため、を起点に考えるのです。
...
「リーダーモードは、常に、プレイングモードを凌駕する。」
つまり、常にリーダーモードを優先するということ。
その人の価値観は、そうそう変わりません。大事なことは、その背景を知ることです。
こんな時、私が上司としてできることは、2つ。
1つは、積極的に仕事を任せながら、彼らしく結果を出してもらうこと。
もう1つは、会話を重ねながら、ほかの視点もあることを少しずつ伝えていくことです。
上司の給料が高いのは、部下がミスした時に謝る仕事があるから。私を給料泥棒にしないためにも、いっぱいミスしなさい。
「やりがい」に気づかさせてくれるリーダーは、部下にとっても救世主のようなもの。「この上司と出会ってよかった」と思える瞬間。
「放っておけない」こと、それが使命。名リーダーには、必ずこれがある。でも、いきなり使命なんて持てるものではない。必要なのは考える時間を持つこと。
「サラリーマンの唯一絶対のリスクは上司です。上司がアカンかったら、ビジネス人生の半分以上がダメになる。」
...
常に好奇心を持ってインプット(学習)する人に、部下は刺激を受けます。
判断の質が悪いリーダーはいきなり対策から決めます。
口癖は、「私の経験では」「他でこれをやっているから」「上司がこれをやるべきだと言っているから」と思考が短絡的なのです。
重圧の中では、優秀さより、フラットさや視野の広さが極めて重要になる。判断を誤らないために、社内の常識ではなく、「別の視座」から考える習慣を持つことがリーダーには不可欠。
仕事だと思って、他者の人と積極的に会い、「教えてもらう機会」を持つ。


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